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「責任逃れ」で自ら墓穴 囁かれ始めた“ポスト舛添”の名前
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/181384
2016年5月14日 日刊ゲンダイ
会見では弁明ばかり(C)日刊ゲンダイ
こんなデタラメな弁明で納得できるわけがない。13日の記者会見で舛添要一都知事は“精査”の結果を発表したが、プライベートの支出を政治活動で処理する呆れた感覚の常態化に、都民の怒りはますます燃え広がっている。「もう持たない」――。永田町では“ポスト舛添”が囁かれ始めた。
1時間47分に及んだ会見は「責任逃れ」に終始した。
正月の“会議”が家族旅行と一緒になったのは、「子供との約束のため」。東京ではなく千葉のリゾートホテルで会議をしたのは「マスコミに追われていたから」。領収書に宛名がないのは「店側の都合」。飲食費の公私混同は「会計責任者のミス」。
何から何まで「人のせい」なのだ。
舛添知事は、会見場に詰めかけた200人の報道陣を前に、作り笑いの余裕で真摯な態度をアピールしようとしていたが、都合の悪い質問には早口になってイラつく。いかにも卑怯な人間性を垣間見せた。
疑惑は全く払拭されていない。特にキモは、本当に会議は開かれたのかどうか、だ。
「政治的な機微に触れるし、プライバシーに関わる」と、人数さえ明らかにしなかったが、参加者の了承を得てでも“証拠”を出さなければ、誰も舛添知事の説明など信用しない。
「これで幕引きになるとは思えません。弁明すればするほど墓穴を掘る。猪瀬前知事と同じパターンになってきました」(都庁関係者)
■都知事選は「7・10参院選」と同日か
猪瀬直樹前知事は、徳洲会から受け取った5000万円のマネーを巡り、苦しい言い訳を続けた結果、辞任に追い込まれた。当初、猪瀬氏を守る姿勢を見せていた都議会の与党・自民党は、世論の風向きが強いと見るや、「辞任やむなし」に方針転換。引導を渡したのだった。
「安倍官邸は『時間が経てば都民は忘れる』と、自民党が全面支援して当選させた舛添知事を続投させるつもりです。しかし今後も世論の批判が収まらなければ、自民党の支持率や参院選にも影響しかねず、『舛添降ろし』に転換するでしょう。今回の問題が発覚して以降、自民党は『舛添知事は1期限り。再選はない』として、後継に都連会長の石原伸晃経済再生相という声が出ていました。舛添辞任で都知事選が早まる可能性が出てきたので、『ポスト舛添』が囁かれ始めました。伸晃さんのほかに、小池百合子衆院議員、舛添さんの元妻の片山さつき参院議員なんて冗談みたいな話も聞こえます」(自民党関係者)
都知事選となれば、参院選とのタブルで7月10日が有力。民進党は参院選出馬の蓮舫議員を鞍替えさせ、首都トップを奪いにいくのか。東国原英夫前衆院議員はヤル気らしい。橋下徹前大阪市長も参戦か。
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