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「藤本料理人は金正恩が心を許す唯一の日本人」と書いた週刊文春ー(天木直人氏)
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10th May 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks
きょう発売の週刊文春(5月19日号)が、
「金正恩が暴露本を書いた料理人を処刑しない理由」と見出しをつけた記事を掲載している。
その要旨はこうだ。
すなわち、故・金正日総書記の料理人として知られている藤本健二氏は
2001年に北朝鮮から亡命した後は、金一族の放埓な生活ぶりを詳細に伝える暴露本を出しているのに、
暗殺されるどころか許され、2012年に次いで今年も4月に再訪朝して面談をしている。
なぜ金正恩は自分を裏切った男を許したのか、
ある情報関係者は、おそらく金正恩が孤独な独裁者だからだろうと語っている、というものだ。
それが本当の理由かどうかは知らない。
本当の理由は、孤独ではなく別のところにあるかもしれない。
藤本氏はスパイのように使われているのかもしれない。
しかし、私がこの記事で注目したのは、
週刊文春までもが、藤本健二料理人が、
「米国の元バスケットスター選手のロドマン氏と並んで、
金正恩が直接面談するほど気を許した世界で二人だけの人物だ」、と認めているところだ。
週刊文春の記事は次のように藤本氏を批判的に書いている。
「・・・・藤本氏は、北京到着するや、各メディアに電話を掛け、出演料の交渉に余念がなかったという」と。
当然だろう。下手な評論家やタレントよりもはるかに利用価値はある。
なにしろ、藤本氏は金正恩と直接に面談できる唯一の日本人であることは誰の目にも明らかだ。
私が安倍首相であれば、たとえ藤本氏が金正恩のスパイであっても、
いやスパイだったらなおさらのこと、官房機密費をいくらでも使って、金正恩との極秘直接対話を始める。
安倍政権はどう考えているのだろう。
いや、ひょっとして、すでに藤本氏に接触を始めているのかもしれない。
私は今後の藤本氏の動向に注目している。
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