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「米国、広島原爆投下の決定は見直さない:投下は戦術的には不要と承知で“都市投下実験”を強行した“ナチス超え”の歴史的犯罪」
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オバマ大統領広島訪問 米専門家の見方は[NHK]
5月11日 14時05分
オバマ大統領が、現職のアメリカの大統領として初めて被爆地、広島を訪れることについて、アメリカの専門家は、原爆投下に対するアメリカ社会の微妙な変化が今回の決定を可能にしたなどと指摘しています。
外交問題評議会の上級研究員で日本専門家のシーラ・スミス氏は、大統領の決断を可能にした背景には大統領自身の就任当初からの核廃絶に向けた強い決意があったことを挙げました。
そのうえで「最近の世論調査では、30%を超す人が原爆投下は正当ではなかったと答えており、社会が徐々に変化している。さらに、多くのアメリカ人が実際に広島を訪れたことも重要だ」と述べて、原爆投下に対するアメリカ社会の微妙な変化が今回の決定を可能にしたと指摘しました。
そして「広島でオバマ大統領は、被爆して苦しみ犠牲になった人たちへの配慮を示すと思う。同時に、大統領自身が感じたことや核兵器に対して、これからどのような取り組みをしなければならないのかについて述べると思う」と述べ、2009年にチェコのプラハで行ったような政策に踏み込んだ演説は行わないだろうという見方を示しました。
さらにスミス氏は、「日米両国の指導者が、両国にとって極めて困難だった戦争を乗り越え、過去と対話しながら友情をともに示すことが重要だ」と述べ、広島訪問は日本の近隣のアジア諸国へのメッセージにもなると強調するとともに、太平洋戦争の発端となったハワイの真珠湾を日本の総理大臣が訪れるべきだという意見には賛成しない考えも示しました。
アメリカの歴史学者で原爆の投下に批判的な立場を取るアメリカン大学のピーター・カズニック教授は、「広島は核の時代の始まりを表す非常に重要な場所であり、オバマ大統領がその場にいること自体が、暗黙の謝罪もしくは原爆の恐ろしさに対する認識を示すことになる」と話しています。
またカズニック教授は、原爆を投下せずとも戦争を終わらせることはできたと主張したうえで、「私はオバマ大統領は謝罪すべきだと考えている。そしてこれに対する批判が出ることで、戦後71年を経てアメリカの政策を巡る健全な議論へとつながるだろう」と述べました。
一方、「核兵器なき世界」を目指したオバマ大統領の政策については、「現実に減らすことができた核兵器は歴代の政権と比べて少なく、核兵器廃絶の約束に反する。今回の訪問はそれを取り戻す機会であり、核兵器を削減していくというメッセージを訴えるべきだ」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160511/k10010516181000.html?utm_int=news_contents_news-main_002
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