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2009年4月、チェコ・プラハで演説し、「核なき世界」を訴えたオバマ米大統領=AP
一粒で何度でもおいしいオバマの広島訪問
http://xn--gmq27weklgmp.com/2016/05/11/post-4524/
11May2016 天木直人のブログ
オバマ大統領が広島を訪問することが決まり、日米同時発表された。
テレビは臨時ニュースのテロップを流し、きょうの各紙が一斉に一面トップで報じた。
あのパナマ文書公開もかすむほどの大きさだ。
すべてはシナリオ通りだ。
このオバマ大統領の広島訪問ほど私の予想が的中したものはない。
私はオバマ大統領の広島訪問の可能性がはじめて報道された時に書いた。
当時はまだ米国内の反対が懸念されていて、その可能性に疑問が持たれていたが、私は直感的に思った。
これは安倍首相とオバマ大統領の最大の宣伝に使われることになると。
それぞれにとって、まったく別の思惑で、歴史に残る「偉業」と喧伝される事になると。
だから、この訪問は間違いなく日米両政府の合作で実現するに違いないと。
それから数か月、すべてが私の予想通りに進んだ。
しかもその宣伝は何度でも繰り返されるのだ。
ケリー国務長官の広島訪問の時は岸田外相の売り込みに使われた。
そして今度の発表は、暗いニュースばかりの中の朗報だ。
極めつけは5月27日の、安倍首相に案内されてのオバマ大統領の広島入りだ。
その時のメディアの大騒ぎぶりが目に浮かぶ。
すなわちオバマ大統領の広島訪問は、一粒で何度でも味わえるグリコの飴だ。
しかし、私がここで言いたいのはその事ではない。
私が残念に思うのは、米国大統領の広島訪問という、戦後の日米政治史の一大事業が、これで終わってしまうことだ。
もはや二度とこの問題が人々の口から語られることはなくなる。
人類に核を投下したという非人道的行為が、国家間の、国民間の、謝罪と反省と和解のないままに、為政者の思惑で曖昧決着させられて、歴史の中に封印されていく。
核廃絶を叫びながら決して自らの核兵器を率先して廃絶しようとはしないオバマ大統領と、まちがった歴史認識を決して改めようとしない安倍首相。
この二人にだけは、この歴史的偉業の主役にさせてはいけなかった。
どんなに時間がかかろうとも、最もふさわしい日米の主導者たちの手によって、本当の意味での謝罪と和解がなされるべきだった。
そして、それはまた、村山談話や慰安婦問題についてもそうだ。
負の歴史の清算は、すべての関係者が納得いく形で正しく行われなければいけないのだ。
そう書きながら、それではいつまでたってもその日が来るときはない。これでよかったのだ、そう考えるもう一人の私がいる(了)
◇
オバマ氏、27日に広島訪問 現職の米大統領で初
http://www.asahi.com/articles/ASJ4K2T9XJ4KUHBI00H.html
2016年5月10日21時19分 朝日新聞
オバマ米大統領は10日、5月下旬の主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)出席のため訪日した際、広島を訪問する方針を決めた。日米両国政府が発表した。71年前の原爆投下以降、現職の米大統領が広島を訪れるのは初めて。平和記念公園の原爆死没者慰霊碑に献花し、2009年のプラハ演説で自らが提唱した「核なき世界」の理念を改めて広島から世界に発信する方針だ。
オバマ氏は26日から開かれるサミット終了後の27日に、広島を訪れる。米ホワイトハウスは10日、「オバマ大統領が、安倍首相と一緒に歴史的な広島訪問をする」と明らかにした。安倍首相も10日夜、首相官邸で記者団に「オバマ大統領と共に広島を訪問することを決定した。訪問を心から歓迎する」と述べた。米国内への影響などの諸情勢を慎重に検討した結果、決定が訪日直前までずれ込んだ。
ローズ大統領副補佐官は10日朝、オバマ氏の広島訪問の意義について、「大統領は広島で『核なき世界』の理念のもとで平和と安全を追求するという米国の考え方を再確認する」とウェブ上のブログで明らかにした。原爆投下の決断について再評価はしないとしつつ、「大統領の(広島)訪問は戦時中に亡くなったすべての無実の人々に敬意を表する機会となる」とも述べた。
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