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えん罪被害者が必死の訴え!〜「警察権力拡大」刑訴法案はヤバイ
http://www.labornetjp.org/news/2016/0510shasin
盗聴の拡大、司法取引の導入、取り調べ部分録画などを含む「刑訴法改悪法案」が、今週来週にも参院法務委員会で採決・成立という緊迫した状況を迎えている。そんな中、えん罪被害者はじめ市民・法律家は「この法律は警察権力の拡大だ」として、5月10日、参院議員会館で廃案を求める緊急集会を開催した。会場あふれる300人が集まり、熱気と怒りの集いになった。
東住吉再審事件被告人の青木恵子さん(写真上)は、「死んだ娘の写真を突きつけられ」虚偽の自白を迫られた密室の取り調べ実態を語った。「取り調べの録画はしてほしいが、一部でなく一から十までしてほしい」と強調した。
また、布川事件元被告人の桜井昌司さん(写真上)は「警察は正義と思っていたがとんでもない嘘つきだった。この法律をかれらに渡したら、えん罪が増えるだけ」と訴えた。また法律に賛意を示している日弁連に対して厳しく批判した。
今市事件の一木明弁護士(写真上)は、事件の経過を詳しく報告し「取り調べの一部録画」の怖さを指摘した。「殺人事件の取り調べでは録画をとっても、肝心な別件逮捕事件の最初の自白は録っていない。録画が恣意的に使われている」。この事件では、被疑者は147日間も拘禁しているのに、録画はわずか70時間分しかないのだ。
集会では、国会議員や有識者などが次々にスピーチしたが、どれも熱のこもったものだった。前日弁連事務総長の海渡雄一弁護士(写真上)も発言にたち、「当初はえん罪をなくすということで日弁連も巻き込まれてしまったが、いま法律の問題点が続出している。まだ時間がある。日弁連をひっくり返さなくては」と語気を強めた。(M)
↓司会はジャーナリストの山口正紀さん
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