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2016年05月08日
月刊論壇誌「Will」6月号が、タガの外れた記事を書き始めた。ことの流れは、花田&康対談で道筋を作り、花田が去った「Will」6月号で、今上天皇批判と現皇太子を秋篠宮に代えちまえと、トンデモナイ暴言を書きだした。ネット情報に由来するが、
≪明仁天皇のことを「最大のガン」と罵っている。驚いた。「もうひとつ、今の関連で厄介な話なんだけど、今の天皇はね、結局平和憲法の擁護者なんですよ。これが安倍内閣の憲法改正にとっては《最大のガン》だよね。」≫
≪皇太子を秋篠宮に取り替えろとか言っているのはこの号 すごい。「皇太子殿下は摂政になり国事行事の大半をしたらいい。皇太子をやめるということである。皇太子には秋篠宮様がおなりになればいい。… 皇太子をやめるということである」≫
安倍首相の政治行動を見ていれば、今上天皇の護憲精神、日本の良識を堅持する態度が気に喰わないことは、随分前から判っていることだった。今上天皇と皇后陛下の最近の行動は、歴史的反動運動に、明確に反対のメッセージを示している。筆者は、天皇が、日本の民主主義の最後の砦になるのだろうと理解していたが、やはり、当然と言えば当然だが、日本会議系の人々から見ると、国民の砦は、イコール彼らにとって「癌」になると云うことだ。ただ、雑誌で、名前を出してまで、此処まで「諫言」だと言いながら、己らの思い通りに行かない天皇を、批判したり、皇太子を代えろとか、まさに、日本会議系の人々が、天皇制を政治的に利用しようとしているか白状したような発言だろう。
ここ一連の、日本会議系と云うか、右翼系(あくまで明治政府を理想とする)奇妙なご都合主義保守の巣窟だが、動きがギクシャクしはじめている。扶桑社が「日本会議の研究」(菅野完)を出版、ベストセラーになっている。扶桑社から出ているのか、と筆者は一旦紹介を躊躇ったが、内容が充実していたので、当該ブログ内で宣伝しておいた。売れる筈である。ところが、どうも日本会議系の人々には都合の悪い情報が多いらしく「出版差し止め」なんて、余計に目立つことを言い出したため、“買って読まないと”の風潮に火をつけたようだ。穿った見方をすれば、この本を売るために、「出版差し止め」で注目されようとしたとも思われる。真実は、どちらか判らない。
おそらく、「日本会議の研究」(菅野完)が、「日本会議」なる集団が、実は極めて凡庸な右巻きオジサンの集まりに過ぎず、組織力も凡庸で、暴力的組織力も持っていない。この辺が、彼らにとってカチンと来たところなのだと思う。なんだか怖そうな秘密結社で、日本の多くの国会議員を牛耳っている秘密度がドスを利かせていたのに、なんてことをしてくれるのだ、と云う心境と見るのが妥当だ。ところが、日本会議の正体について、研究本、暴露本、どちらとも判らないが、上杉聰『日本会議とは何か』(上杉聰)6月に『「日本会議」の正体』(青木理)が出版される。
悪の凡庸ではないが、“幽霊の正体見たり枯れ尾花”と云うことだろう。ただ、この鵺のような政治圧力団体は、靖国中心の国家神道だけではなく、統一教会、成長の家、仏教系との繋がりも強く、安倍首相のバックボーンとして、最適なマッチングなのだが、拡大解釈すると“革命勢力”でもあるので、案外、内紛が起きやすい体質を持っている。今回の天皇「諫言」のWill にしても、花田の編集長退任も、日本会議本ブームも、内紛から起きたと云う点と、「憲法改正」が思うように展開していない状況への焦りのようなものが露見しはじめたと見ておいて良いのだろうと思う。以下に、参考記事引用掲載。
≪ 「WiLL」花田編集長が飛鳥新社に移籍、新雑誌創刊へ
保守系の月刊論壇誌「WiLL」(ワック)の花田紀凱(かずよし)編集長(73)が飛鳥新社に移籍することが25日、関係者への取材で分かった。同社が近日に創刊予定の新雑誌の編集長に就任する。
花田氏は3月にワックを退職。3月26日発売の5月号がワック在籍中に手がける最後の号となる。飛鳥新社によると、現在の「WiLL」編集部員も同時に移 籍し、同誌の路線を引き継いだ雑誌を作るという。花田氏は「ワックとは編集方針の違いがあった。保守系論壇誌の読者層を広げたい」と話している。 一方、ワックによると、「WiLL」の発行は編集長を交代する形で継続。後任には同社の隔月刊歴史雑誌「歴史通」編集長の立林昭彦氏が就任予定。鈴木隆一社長は「花田氏らしい独自の路線に挑戦していただきたい」と述べた。
花田氏は文芸春秋で「週刊文春」編集長などを務め、同誌の部数を総合週刊誌トップに押し上げた名編集者として知られる。平成8年に文春を退社し、角川書店などを経て16年から「WiLL」編集長。本紙でも毎週土曜日に「週刊誌ウォッチング」を連載している。 ≫(産経新聞)
花田編集長、最後のWill5月号で以下の「花田紀凱・康芳夫対談」載っているようだが、確認はしていない。(出典元が曖昧)。ただ、この対談を受けた後の6月号に、 ≪【崖っぷちの皇位継承】皇太子さまへの諫言■西尾幹二×加地伸行…「御忠言」から八年 いま再び皇太子さまに諫言申し上げます」 ≫という、記事が掲載された。6月号の表紙を見る限り、花田紀凱の名前は、たしかに産経新聞の通り消えているので、違う情報雑誌を出すのだろう。
≪「雅子さまバッシングと菊タブー」皇室報道のパイオニア・花田紀凱が語る! 〜康芳夫対談〜
■雅子さまファミリーをイジメる傾向
花「いやいや、やめてくださいよ(笑)。でも5月号の『WiLL』にも書いてるんですけど、この間『週刊文春』が、“美智子さまが雅子さまを批判した” という記事を書いたの。あたかも見てきたように、一問一答で書いたの。あれについて『WiLL』では高森(明勅)さんが批判してるんですけど、『週刊文春』が全くでっちあげを書いたわけじゃないだろうとは思います。記事には中間関係者って書いてあるんだけど、そういう情報を中から持ってくる人がいるわけ ですよ。その上、宮内省の中からの情報っていうのは確認しにくいわけですよ。だから、情報をくれた人は今までの関係があって、恐らく信頼できる人なんだと思いますよ」
康「でもまあ、皇室をかばうわけじゃないけど、彼らには告訴権も何もない。いわば裸なんだよ。だから今回の記事は問題があるというか、皇室がかわいそうですよね。同時にね、最近は雅子さまのファミリーをイジメる傾向があるの。『WiLL』も含めてね」
花「ええ」
康「雅子さまの一家は発言できないから。まあ雅子さまのお父さん(小和田恆)は大変な野心家で、いろいろ問題ある人物だと思いますけ どね、あそこまで絞めてはちょっとね。今の皇室っていうのは法律の下に生きているわけですよ。もちろん名誉毀損もできますけど、まさか皇室が出版社を名誉 毀損で訴えるわけにもいかないでしょう」
花「確かに、反論ができないからね。僕も“あれは新谷がやりすぎかたなあ”と思いますけどね」
康「もうひとつ、今の関連で厄介な話なんだけど、今の天皇はね、結局平和憲法の擁護者なんですよ。これが安倍内閣の憲法改正にとっては《最大のガン》だよね。この辺はどうですか? 僕はね、それについて堤くんでも渡部昇一でもいいんですけど、本当に皇室を敬愛してるんなら、天皇のそういう生き方に対して《換言》すべきだと思うんだけどね」
花「だからまあ西尾幹二さんが……」
康「うん、西尾幹二が書いたし、『文学界』の編集長をやってた男も細かいところを書いてるけど、あれはやっぱりね、“天皇は間違ってますよ”と。本当に敬愛してるならそこまで言わないといけないと思いますよ」
花「天皇陛下も戦後に育ってね、僕らも少年雑誌なんか読んでいたら、今の陛下がヴァイニング(今上天皇の家庭教師を務めたアメリカの児童文学者)の教育を受けてきたことなんかが出てきましたしね。それでそのあとが美智子さまでしょ。そこで育たれた今の皇太子、雅子さまだから、これまでの天皇とは少し違った考え方をしてるでしょうね。ただ“その地位に就けば、それなりの行動をするだろう”って言う人はいるんですよ。ただ、今はそういうことを、言う人がいないからね。今の天皇陛下には小泉信三(東宮御教育常時参与)がいましたけど、今の皇太子陛下にはそういう立場の人がいないですから」
康「だから西尾幹二にしても渡部昇一にしてもね、本当に勇気があるなら、《換言》した方がいいんじゃないかって思いますね。皇室ってのは憲法の擁護者なんだよ。だから憲法が国民の総意で改正されたら、それが左翼が言うように軍国主義や戦争の道を歩んでいてもね、改正された憲法を擁護する義務があるんですよ」
花「確かに、それは陛下がどうこういう話ではないですからね」
康「そうなんだよ、義務として書いてあるわけ。だけどそれとは別としてね、今の天皇が安倍内閣の方針に対しては批判的であることは間違いない。それはヴァイニング夫人が家庭教師だったってことも関係あるかもしれない。彼女はアメリカに帰ったあと、ベトナム反戦で捕まってるんだ(笑)。それがいろんな意味で影響を与えた可能性はある。だから《換言》って言葉はキツいかもしれないけど、そのあたりは『WiLL』もやらなきゃいけない問題かもしれないね」
花「そうかもしれないですね。まあしかし126代続いてきた天皇家ですから、そういう知恵は受け継がれてるんじゃないですか? だからそういう立場に立てば変なことはしないと思いますよ。今康さんが言っていたように、安倍政権のやり方について、ちょっと違ったような行動は確かにしてるんだけどね。だから暗に安倍さんに対して“違う”ということを言ってるんでしょうけどね」
康「まさに安倍総理には頭の痛いことだろうね」
花「でもそれは安倍さんもわかってるから、変なことはしないと思いますよ」
康「僕は今ね、安倍内閣が憲法改正に向かってるのは当然のことだと思いますよ。僕が賛成するかしないかではなくてね、彼は国民の委託を受けているわけで、祖父の岸信介の影響もある。それを軍国主義だとかは思いませんよ。ただ、ひとつ問題があるのはね、アンフェアというか、ルールに従っ てないという問題があるわけ。そこが問題だね」 ≫(Will5月号、原文引用TOCANAサイトより)
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