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「「安倍さんたちは国家を国民を統制する手段だと考えている。」纐纈厚氏インタビュー:岩上安身氏」
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2016/5/7 晴耕雨読
https://twitter.com/iwakamiyasumi
まもなく19時より、「岩上安身による参院選・野党統一候補(山口選挙区)纐纈厚氏インタビュー」の実況ツイートを始めます。
IWJ Ch1→http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php …
岩上「本日は参院選山口選挙区野党統一候補・纐纈厚さんにお話しをうかがいます。纐纈さんは軍事や政治にも詳しいのですが、歴史学の先生ということでいいんですか?」
纐纈「政治学博士が学位です。近現代の場合は政治学、という場合が多いんです」
岩上「なぜ参院選に出馬されることになったんでしょう?」
纐纈「安保関連法案の強行採決です。戦争のできる国になることをリアリティを持って考えざるを得ない。それが地元・山口の安倍総理によって進められた。ストップしたいという危機感と団結がありました」
纐纈「参院も衆院も、山口県からは自民党議員が選ばれています。まずこれを止めないといけない。そのためにも民進、共産、社民から統一候補を出してほしい、という強い市民の思いがありました。そして年明け、私のもとにお誘いがきて、前に出なければと思いました」
岩上「出馬会見では『立憲主義を頭から否定するアベ政治、大企業中心のアベノミクスなどに言論の立場から物を申しているだけではいけない。山口から日本を変える礎になることを決意した』とおっしゃっていましたね。でも岩盤は厚いのでは?」
纐纈「他の記者さんにも同じことを聞かれたので、私はこう言いました。『ひとりで見る夢は夢でしかないが、みんなで同じ夢を見れば現実になる。厚い岩盤でもみんなで壊せるのではないか』と」
岩上「自民党支持層からも不満は出ていますね」
纐纈「ここには『山口不況』があります。会社はあるが、本社が東京にあるせいで、地元に利益が出ないというものです。『アベノミクスというが、自民党支持しても恩恵がこないじゃないか』という声があります」
岩上「株安、円高ですしアベノミクスなど白昼夢です」
岩上「立憲主義、社会保障制度、地域活性の3項目で野党各党と政策協定を結んだ、ということですね」
纐纈「安倍政権は『立憲独裁』。一見、立憲主義を装いつつ、選挙で選ばれているから何をやってもいい、と上から目線で考えているんです。これでは独裁国家です」
纐纈「『社会保障』の一番のキモは年金制度の問題。山口も高齢化が進んでおり、高齢化率が高い。全国一律型の同一賃金制度も導入してほしい。安定した年金制度も必要です。『地域活性』は県内不況、若者の流出。人口は減っており、学生もこず、大学は定員割れです」
岩上「保育の問題が取り沙汰されていますが、女性は働かないと生計が成り立たず、子どもを保育園に預けたいが預けられない現実もあります」
纐纈「山口では保育士の賃金が低く、同じ保育士さんでも他県に移ったりしています。そのまま山口に戻らない方も多い」
岩上「なぜ保守の基盤がそこまで厚いのでしょう?」
纐纈「しかし、ポロポロと自民党の実態が明らかになりつつあります。もっと自民党以外の選択肢があるのではないか、と思ってもらえればいいですし、私は受け皿のひとつになりたいと思っています」
岩上「現在、全国の20以上の選挙区で野党統一候補が決まっていますが、これを予想できましたか?」
纐纈「安倍政治が3年経過し、実態がみえてきたのでは。安倍政治がもつのか、という不安が出てきた。そして憲法への危機感は自民党にも公明党にも一部にある」
纐纈「統一候補の当事者から言うと、やはり全国32選挙区で野党統一候補を実現してもらいたいと思っています」
岩上「野党共闘でも、同じ野党陣営にいながら足を引っ張ろうとする人(議員)も出てきますよね。これを市民の皆さんはどうお考えなんでしょうか?」
纐纈「1年前では考えられなかった。しかし今は立場を超えて安倍政権を止めるべく議論しています。かつてはなかったことですし、それだけでも、私は立候補の話をお受けしてよかったと思っています」
岩上「山口では、2010年、2013年の参院選で、自民党候補が40万票以上をそれぞれ獲得する一方で、野党はそれぞれ25万票、95000票です」
纐纈「山口は人に入れるというよりも自民に入れる、という人が多い。簡単ではないが大きな風をおこしたい」
纐纈「調子にのってことを言わせていただくと、山口だから出馬をお受けしたんです。ドン・キホーテのごとくなっても。これが広島だったりすれば同じようにお受けしたかはわかりません。やはり政治を変えてみたいという思いがあります。有権者に採点されたい」
岩上「対立候補の江島潔氏(国土交通大臣政務官)は2013年から2014年の間に243万円超えの『出所不明金』が発覚。市民団体に刑事告発されています」
纐纈「政治資金の透明性確保は基本中の基本で、逸脱していることは政治家としての資格が問われます」
纐纈「09年、防衛庁が防衛省になったとき、当時下関市長だった江島潔議員が市役所に『祝・防衛省移行』という垂れ幕を出したんです。こんなことを一首長がやっていいのか。これは、今は集団的自衛権の行使にまでつながっている問題です。見過ごせません」
岩上「国会も国民もないがしろにして進む日米の軍事一体化についてうかがいます。『同盟調整メカニズム』は、『日米共同戦争指導機構』『米日連合司令部』の設置を意味する、と纐纈さんは指摘していますが」
纐纈「戦争するからには戦闘指揮所が必要です。今、自衛隊と米軍は別々の戦闘指揮所を持っていますが、これを同じくしようという動きです。日本は、米国とひとつの戦争を一緒にやる、ということを示しているんです。明らかに米軍の司令官が統合司令部になります」
纐纈「韓国の戦闘指揮所でも米軍司令官がトップです。米軍抜きに戦端を開くことはできません。統一指揮システムです。今の自衛隊の最高指揮官は安倍総理ですが、このシステムではトップが米軍となり、米国の判断で米国の作戦に自衛隊が参加することになります」
岩上「日本最強の実力部隊が外国の命令で動く。とても怖いことです」
纐纈「自衛隊は戦場で、米軍の補完部隊とみなされ、独立国とはみなされません。他衛隊として自衛隊は使われます」
岩上「民主主義の基本は国民主権です」
纐纈「安倍さんたちは国家を国民を統制する手段だと考えている。憲法に対しても同じです。しかし本来憲法というものは、国家権力を縛るためのものです」
岩上「日米新ガイドラインは、国会での審議を経ていません。さらに、文官統制(シビリアン・コントロール)が崩れつつあります」
纐纈「安倍総理、そして防衛省タカ派は、文官統制を崩そうとしています文官と武官が並列に位置づけられるようになってしまった」
纐纈「『暴走する自衛隊』(ちくま新書)という本を書きました。今、NEW軍部が出来つつあるように思えます。イラク戦争の時、海上自衛隊の幹部が小泉総理に『イージス艦を出してほしい』と要請することがありました」
岩上「現在の河野克俊・統合幕僚長は、毎週のように安倍総理と面会しています」
纐纈「安倍総理が『逆コントロール』を受けていることは間違いないと思います」
岩上「集団的自衛権行使容認というのは、米軍の『リバランシング』(肩代わり)の一環ではないでしょうか」
纐纈「安倍総理は米国の議会で『夏までに』と約束してしまいました。日本の国会審議を飛ばしてしまっています」
纐纈「現在、航空自衛隊と海上自衛隊が強化されているというのは、米国の『統合エアシーバトル』にもとづいたものです。ですから、今の自衛隊は『第2米軍』なのです。自衛隊と米軍は完全にひとつのユニットを形成しています」
岩上「TPPも安全保障のファクターとして捉えるべきではないでしょうか」
纐纈「日本政府は農業への影響について、非常に矮小化した試算を出しています。TPPは日本人の命を傷つけるものです」
纐纈「日露戦争は日本とロシアの戦争というよりは、イギリスとロシアの戦争でした。イギリスは極東の小国であった日本に軍資金を注ぎこみ、ロシアと戦争をさせました。戦場は中国東北部です。得をしたのはイギリスだけ。集団的自衛権で同じことが起きます」
岩上「大英帝国が衰退した後に台頭したのが米国でした。では、米国の衰退後に台頭するのはどこか。中国・ロシアといったユーラシアの『ランドパワー』が台頭するのではないでしょうか」
纐纈「米国が衰退の道を進むことは間違いありません。その代わりに台頭するのはBRICsです。日本は米国につき従うのではなく、中国も含めたアジア地域における平和的な共同体を築くべきでしょう」
岩上「米国国防大学のハメス上席研究員という人物が、統合エアシーバトルに代わり『オフショア・コントロール』を提唱しています。中国に花を持たせつつ早期に戦争を終結させる、というものです」
纐纈「中国は、単独で相手を叩きのめして戦争に勝利した、ということがありません。中国のタカ派の軍人には『ベトナムに出来て、なぜ中国に出来ないのか』という思いがあります。中国には『いつか日本を打ち負かしたい』という恨みが残っています」
纐纈「米国は、中国のそうした対日感情を利用しようとしています。それが、米軍のオフショア戦力の真の意味です」
岩上「ランド・コーポレーションは最新の研究で『米軍は中国に勝てない』という論文を発表しています」
纐纈「ランド研究所は、この後、米軍に自衛隊が付加した場合には中国と対等に戦える、というレポートを発表するものと考えられます。非常に、ご都合主義的なレポートです。米国の『日本焦土戦略』です。安倍政権は米国の戦略にすっぽりハマっています」
岩上「政府はここにきて、核兵器の保有と使用、化学世紀・生物兵器の保有と使用を閣議決定しました。トランプ氏は日本に核保有させる、とまで言い始めています」
纐纈「安倍総理は官房副長官時代に『小型核爆弾なら持てる』と発言しています。岸信介、佐藤栄作元総理も発言しています」
岩上「地震学者の島村英紀氏は、核保有を前提とした原発導入のために御用学者が生まれた、と言いました」
岩上「大日本帝国は、朝鮮で日本語教育と創氏改名を進めました。現在の日本の英語化政策は、自ら進んで植民地になろうというものです。しかも、国立大学から人文社会系の学部がなくなろうとしています」
岩上「現在の安倍政権は、片方で主権を喪失させようとしつつ、他方でナショナリズムを煽っています。安倍総理が尊敬する吉田松陰は、東アジアへの侵略思想を唱えています」
纐纈「吉田松陰は侵略主義者です。しかし、山口では神格化されてしまっています」
纐纈「明治維新は革命ではなく武士によるクーデターです。天皇を国の中核に据えて軍事国家を作ろう、というものです。伊藤博文は若い頃はテロリストでした。安倍総理はそうした人々を尊敬すると言いますが、それで良いのでしょうか」
岩上「明治維新の時、外国の文献を日本語に翻訳するという、大変な努力が行われました。その一方で、対外侵略も行いました」
纐纈「安倍談話では、日清・日露戦争は良い戦争だった、と言われています。これはとんでもないことです」
以上で「岩上安身による纐纈厚氏インタビュー」の実況を終了いたします。
動画アーカイブは、準備が整い次第、IWJのトップページ(http://iwj.co.jp/ )に掲載いたします。
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