http://www.asyura2.com/16/senkyo205/msg/587.html
Tweet |
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52137073.html
2016年05月06日 「ジャーナリスト同盟」通信
<高村は統一教会顧問弁護士だ!>
いま北京に自民党の高村正彦や公明党の北側なんとかが、日中議連の代表として訪問している。二人は集団的自衛権行使、その後の戦争法強行の立役者だ。前者の正体を暴いてくれた御仁が、5月4日に亡くなったと報じられた佐藤信二さんだ。7年8か月の長期政権保持者の栄作さんの次男。彼が親しい自民党代議士に打ち明けた。それが「高村は統一教会の顧問弁護士だ」と。これには本当に驚いてしまった。確かに高村は、昔から三木派の右翼議員で、政治記者の前に姿かたちを見せなかったが、その理由を知ったことになる。安倍とは同じ山口県、話題の「田布施」とも無縁ではないのだろう。戦争法強行者が、日中友好議連を名乗っての北京訪問である。お笑いだ。両国関係の破たんを裏付けていよう。
<栄作さんとの出会い>
招待するほうも、される方も「関係改善」という不毛な屁理屈で会見、相手をなじってやり過ごしている日中関係である。1972年の国交正常化の雰囲気が、再び訪れることはないかのようである。
筆者が東京タイムズ政治部記者として首相官邸を担当したのは、この年のことで、栄作さんとの出会いは、首相退陣を前にした佐藤番記者との夕食会の席だった。
彼は宴席を回りながら、記者に酒を注いで回ったその時に、駆け出し記者として質問した。「総理は解散をいつでもできるものか」と。戦後最強政権の担当者がどうこたえるか、興味を持っての政治記者初めての取材だった。
「キミ、そんなことはないよ。党内の空気とか、いろいろな要素がからむんだよ」と答えた。独裁者・佐藤栄作でないことを確かめることが出来たと感じたものだ。実兄の岸信介との出会いは、この後だったが、60年安保を強行した岸よりはいい印象を持ってしまった。
<退陣後初の単独会見>
佐藤は後継者に、実兄の岸が寵愛する福田赳夫を支援したが、大平正芳が提携した田中角栄が政権を担当、3か月後に歴史的な日中国交を回復した。この様子を佐藤はどう見ているか、大いに気になって、単独記者会見をしようと考えた。1年生の政治記者としては、なかなかの勇気である。
むろん、ずいぶんと緊張したものだが、やり遂げると、当時の山口政治部長が誉めてくれた。肝心の佐藤発言は、もう思い出せない。そんなにひどい田中ー大平批判はなかったのであろう。
新聞にコメントすると、政治家はそれに縛られる、そこがねらい目だった。彼は、実兄の岸のように、露骨な田中いじめはしなかった。
<千葉三郎さんの肩を借りて>
首相を辞めた佐藤は、アメリカ大使館前にあるホテル・オークラに事務所を構えた。階数は覚えていない。眼下の屋外プールでは、いつも白人女性が泳いでいて、目の保養になっていた。この事務所の開所式の場で、佐藤は息子の信二を紹介した。彼はまもなく参院議員になったものの、世襲議員が好きでなかったため、ほとんど部屋をのぞくことはなかった。
問題の佐藤単独インタビューを実現するためには、駆け出しの記者では無理だ。そこで一計を案じた。地元千葉3区選出の千葉三郎さんの力を借りた。彼は東京帝国大学では岸の先輩、岸君と呼んでいた。佐藤は後輩にあたる。
千葉さんは、縁もゆかりもない筆者を大事にしてくれた。東京タイムズの創刊者と仲良しだったせいもあるが、地元出身記者に興味を持ったのだろう。まもなく、彼が自民党最右翼の素心会代表であることから、同党の反共勢力の存在を知るようになった。
一方で、リベラリストの宇都宮徳馬さんとの関係から、同時に自民党の右翼とリベラルの双方を知るようになる。特に知られざる右翼の正体を垣間見せられる。北海道5区の補選は町村衆院議長の弔い合戦だったが、町村の父親・金吾は千葉さんが紹介してくれた。
<勝共連合と自民党右翼の深い仲>
当時、千葉さんの運転手のことを、秘書の寺部かつさんが「彼は勝共連合から派遣されてる人よ」と教えられたが、その深い意味が理解できなかった。彼女はとても素敵な女性で、鎌倉に住んでいた。生涯、独身を貫いた。
彼女に聞けば、自民党右翼の源流を全て教えてくれたであろうが、駆け出し記者は右翼を無視して、関心を持とうとしなかった。これはジャーナリストとしての反省点である。いま話題の「日本会議」の源流であろう。
統一教会と岸、その政治部隊が勝共連合だ。統一教会を作り上げた文鮮明は、1968年1月に韓国で、3か月後に日本で勝共連合を立ち上げている。イメージの悪さから、今は名称を変えてしまっているらしい。半島と列島の反共勢力の主体は、神社本庁など右翼宗教団体を巻き込んでいる。内外に不気味な印象を与えている。戦後右翼は、天皇制維持と反共を武器に存続してきた。それゆえに、日中国交回復を実現した田中ー大平連合に敵対し続けた。
<右翼教団の選挙支援>
今から振り返ると、右翼勢力は宗教を使って政治をコントロールする、これを基本にしていることがわかる。政教分離に敵対している。近代に敵対していることでもある。
戦後体制の崩壊を目標にしている。戦後体制の象徴が日本国憲法だ。改憲どころか、破憲が彼らの目的となる。その先頭に立っているのが、岸の孫なのだ。
右翼教団は、自民党選挙の主体である。高村には、統一教会と勝共連合が張り付いての選挙戦である。もっと深いところで、地域に根を張る神道である。国家神道を引きずっている戦前のカルト教団である。神道がいま公然と改憲運動を開始した。日本会議の本体である。
そして創価学会までもが、自民党を支援して破憲に突き進んでいる。日本危うし、である。
「田布施」に秘密が隠されているのかもしれない。政治無関心層は、気付いた時には、あらぬ航海を強いられていることになろう。こわい日本である。
千葉三郎・佐藤信二さんには、お礼を言わねばなるまい。
2016年5月6日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK205掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。