http://www.asyura2.com/16/senkyo205/msg/390.html
Tweet |
山尾志桜里政調会長(右)と田原総一朗氏(撮影/写真部・岡田晃奈)
国はなぜ待機児童の数を隠す? 山尾議員が掲げる「問題解消三つのポイント」〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160428-00000210-sasahi-soci
週刊朝日 2016年5月6−13日号より抜粋
民進党の新しい“顔”となった山尾志桜里(しおり)政調会長。抜擢のきっかけは、保育園の待機児童問題だった。田原総一朗氏との対談で、問題解決に切り込んだ。
* * *
田原:当選2回の山尾さんが政調会長に抜擢されたきっかけは、保育園の待機児童問題です。山尾さんが国会で安倍首相をオタオタさせた。待機児童問題は、どうすべきだと思いますか?
山尾:ポイントは三つあります。まずは、隠された待機児童の数をすべて表に出すことです。
田原:まだ表に出ていないんですか。
山尾:ええ。特に政府は自治体ごとの数字を隠し続けています。最初は「全国で2万3千人」と発表していたのが、育休をカウントしていないことなどを私が追及したら8万3千人まで増えた。今度はそれを自治体別に出せと言っているんですが、厚生労働省は数字を持っているのに出さないんです。
田原:なんで出さないの?
山尾:自治体に遠慮しているんですかね。「表に出す前提で各自治体にアンケートをとっていない」と言うんですが、それなら公表させてほしいとあらためて頼み、拒否した自治体は「未回答」とすればいい。
田原:数字を出すと、何か不都合があるんですか?
山尾:正しい数字を公表されたら困る自治体があるのでしょう。これまでは自治体ごとに待機児童数の集計のモノサシがまちまちで、東京都世田谷区のようにしっかり集計するところは数字が大きくなる一方、カウントを小さく見せていた自治体もあった。でも、その数字を信じてその地域に引っ越してしまう親が出てくるし、保育事業者も需要がないと思って集まらず、いつまでも保育園が増えない。国が「ダメ」と言う覚悟が必要なんです。
田原:国会でガンガン追及してほしい。
山尾:二つ目は、質を落とさず量を拡大しようとしたら、保育士の給与を上げるしかない。
田原:保育士の平均賃金は全産業平均より月約11万円安いんですよね。
山尾:ええ。これを5万円上げれば、手取りでようやく20万円に届くイメージです。民進党はもう法案を提出しています。
田原:一方、自民党はそれより少ない現状プラス2%、約6千円のアップを提示している。で、民進党の5万円なんて根拠がないと言っていますね。
山尾:保育士という仕事でやっていけるという一つのメッセージになれば、それが大きな根拠になると思います。国の予算で約2700億円かかる計算ですが、得られる効果は大きい。
田原:次の消費増税の際に導入される軽減税率の予算が約1兆円。これをやめたらできます。山尾さんもお子さんがいますね。
山尾:ええ。5歳の息子がいて保育園に預けていますが、政調会長になって寝顔しか見られない夜が多い。保育の当事者たちの話を聞いていても感じるのは、保護者にしかできない子育ても大切だということ。働く親にも子どもと過ごす時間がある社会が望ましい。そこで三つ目、長時間労働の規制や、きちんと休憩時間を確保する「勤務間インターバル規制」などを法案として提出しました。こうした政策のパッケージを考えています。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK205掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。