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2016年05月01日 「ジャーナリスト同盟」通信
<東京のお目当ては3分の2議席狙い>
安倍・自公政権下、外相初の北京訪問が実現した。対中外交を破壊した安倍内閣を裏付けている。ことほど対米盲従外交の日本だった。4月30日の岸田文雄―王毅会談は、実に3時間以上に及んだ。岸田―李克強会談も実現するなど、北京のサービスぶりが際立った。双方は「関係改善で一致」した、要するに突っ張りあいで疲れて一時休戦に持ち込んだものだ。東京の目論見は、7月選挙の環境づくりでしかない。安倍の3分の2改憲議席確保戦略の一環である。
<北京は台湾問題に釘>
北京にも新しい事態が表面化している。台湾問題の浮上である。まもなく国民党の馬英九政権が卒業、代わって台湾独立派の蔡英文がトップに立つ。その黒幕は東京にいる。
安倍政権は台湾政府の心臓を握っている。これに、容易ならざる危機感を抱いている北京である。既に南シナ海問題で、軍事的にも割り込んできている安倍内閣である。日米の潮に、台湾が巻き込まれると、危機が具体的に表面化しないとも限らない。
ここは何としても東京に釘をさしておく必要がある。そのための岸田歓迎でなかったか。
<首相は中国叩きの欧州旅行>
東京はこの3年有余、外交は靖国派の極右・日本会議が主導している。外務省OBの極右外交官の谷内が、安倍と連携しながら進めている。中国敵視による改憲路線を、ばく進させてきている。
それは72年の国交正常化を実現した田中ー大平連合政権とは、真逆の外交路線である。ワシントンの日中分断を策す、これまた極右・ネオコン勢力とも共闘している。
そうして、自衛隊を米軍に差し出す戦争法を強行した自公政権だ。自公体制が存続する限り、日中のわだかまりが解消することはない。現に中国脅威論をわめき散らす外交に徹してきた安倍は、G7サミットでそれの成果を実現しようとして、目下欧州への旅を開始した。
首相と外相が全く別々の外交をしている。こんなことも珍しい。むろん、狙いは7月選挙を念頭に入れた政略である。
<G7首脳会議でお灸>
安倍・日本会議は、この3年有余の対中敵視外交を5月サミットで総括、実績を示そうと考えている。それでもって、北京の首根っこを抑え込もうというのだ。俗な言い方をすると、漢方の本家・北京に対してお灸をしようというものである。
すなわち、それは同時に、自公で強行した戦争法を、成果として内外に誇示したいのであろう。平和を欲する内外の識者からすると、これほど悪辣な東京は戦後初めてといっていい。
日本の戦後外交は、曲がりなりにも平和外交を貫いてきた。したがって、日中関係を逆転させる日本政府など、これまでは想定できなかった。
<日本外交は靖国・日本会議の米国盲従派>
もはや自民党に従来のリベラルな勢力はいない。小選挙区制度が議員の自立を封じ込んでしまっている。反発すれば除名できる体制になってしまった。独裁政党に変質してしまっている。
北京の学者の中には、宏池会の岸田に期待を寄せる向きもあるが、それは無理だろう。大平正芳や宮澤喜一の宏池会ではない。この3年間、岸田は日本会議の路線の上を走ってきているだけである。宮澤の薫陶を忘れてしまっている。
「自民党の右翼を抑制する」と大嘘をついて連立を組んだ公明党創価学会が、自民党の極右・日本会議の傘下に組み入れられてしまった。これも想定外のことである。
<南シナ海問題は日本が米軍を引きずり込んだ!>
最近、発覚したものだが、南シナ海問題にアメリカを引きずり込んだのは日本だった。ワシントンを巻き込んだのは日本政府、そのための戦争法だった。
「自衛隊を提供する身代わりに南シナ海問題に介入せよ」という安倍戦略だった。これも3分の2議席確保戦術の一環だったことになる。
標的は9条改悪なのだ。軍国主義復活は、財閥の70年ぶりの野望でもある。財閥と靖国派・日本会議の連携が、安倍外交を支えていると分析すべきだろう。
<7月選挙の行方次第か>
問題は7月選挙である。安倍の3分の2議席戦略は自公+Xである。そのための衆参同時選挙でもある。
野党が大同団結すれば、自公を破ることが出来る。反対に、自公は野党の分断にかけている。これの行方が7月決戦を占える鍵である。
岡田・民進党内部には安倍の別動隊が横やりを入れている。ここが不透明にさせている。
ともあれ、それまでの対中外交の休戦でしかない。政権交代を望みたいが、それも民進党の対応次第で決まる。
2016年5月1日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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