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雑感。安倍政権の少数者対策
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52805874.html
2016年04月27日 在野のアナリスト
豪国の新型潜水艦の建造に関して、日仏独が受注競争をすすめていましたが、仏国が受注を獲得しました。アボット首相と蜜月だった安倍首相ですが、ターンブル政権に変わり、豪州が中国に配慮した、などとも伝わりますが、実体はかなり異なるようです。川崎重工が会見し「防衛装備品の輸出は考えていなかった」と発言。また今後も「政府に協力していく」と。つまり国策で売る、と決まればそれに従うけど、積極的に営業をかける気はない、と述べているのです。これでは豪国とて不安になるでしょう。企業サイドのやる気が感じられないのですから。
そもそも安倍氏は武器輸出三原則から防衛装備移転三原則、と言い替えて、禁則事項を外して前のめりになりましたが、企業側はまったく乗り気ではなかった。それは豪国の雇用を確保する、との前提があり、かつ技術も相手に譲り渡さなければいけない。企業にとって旨味が少ないばかりか、赤字に転落するかもしれない。そんな事業には、よほど国の手厚い支援がなければ参画できませんが、それを安倍政権が約束することはなかった。だから渋々と「協力」なのでしょう。結局、安倍政権は自分たちが命じれば勝手に動くもの、との勘違いがあるのかもしれません。安倍政権も黒田日銀も同様ですが、彼らが語る理屈にまったく民間が反応しないのも、民間にとっては利がないからです。逆にいえば、国が利益の代弁者ではない、むしろ逆、というのが現状おこっていることで、この豪国潜水艦の失注につながった、といえるのでしょう。
自民の特命委員会で、LGBT(性的少数者)に対する議員立法を今国会で提出する方向でまとまりました。社会参画を促す提言、などが含まれますが、自民党にはLGBTをディスる議員が多くいます。それでも今回、提言をまとめたのは、自民党の焦りもあるのでしょう。反自民のうねりは、北海道5区補選の無党派の動きでもはっきりした。性的少数者といいながら、実勢はそれを容認、支持する人も含めると膨大な人数に上ります。そういう人の支持を得たい、このタイミングで「今国会で…」と動いたのは、そんな思惑も透けます。しかし注意すべきは、それこそLGBTを侮辱する発言など、与党系議員に多い。その本質が変わらない限り、法整備がすすむことはない、という点です。未だに女性は家庭に入るべき、という古い思想をもつ政治家たちにとって、LGBTを容認することもない。法整備の段階では相当の抵抗もあるはずです。
その体質は、熊本地震は「大震災級ではない」とする、判断にもつながります。つまり今回は、被害者数、規模が東日本大震災より大きく下回るから、増税判断には影響しないとします。被災者は少数だから我慢しろ、とでも言いたいのでしょう。国の大勢に従い、少数は切り捨てる。そんな判断をする政権が、少数者をどう扱うかはおして知るべしでもあるのでしょう。
政府が5月に策定する1億総活躍プランで、保育士は月12000円、介護職員は月10000円程度にする、とします。非正規の賃金水準を正規の8割程度にとどめる、とも。しかし同一労働、同一賃金ならイコールでないとおかしいですし、保育士も介護職員も、その程度では他の業種との賃金格差はあまり縮まらない、と言えます。それで1億総活躍になるのか? 経験や職責で上積みも…といっても、それで経営上成り立つのか? 成り立つよう補助金をだす、ということなのか? であれば社会保障費の伸びを抑えるどころか、ますます拡大していく方向でしょう。
正規、非正規の問題も同じで、非正規の賃金だけが上がる、ということはないでしょう。正規の賃金を下げ、非正規の1.25倍ぐらいにするような下方の動きが見られることは確実です。月1万円程度の賃金の増額では、それこそ消費税が2%上がれば、その分で相殺される分を含めると、大して生活に余裕がでることはないのでしょう。むしろ消費税増税がトドメとなり、日本経済が長期低迷に陥れば、資金繰りが悪化した経営主体が続出する可能性すらでています。日本は1億総活躍どころか、1億総滑落社会が訪れるのかもしれません。少数を切って、大なるものを守ろうとした結果、結局は日本全体が下方へとシフトしていく、安倍政権のめざす方向性、本当は国民にとって利がないことばかりする、という悪しき体質の結果、日本は極めて厳しい時代に突入する恐れが高まっているのでしょうね。
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