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自民党はバラマキ放題 ボケナス野党「参院選」への不安
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/180282
2016年4月26日 日刊ゲンダイ 文字お越し
与党にやられっぱなし(C)日刊ゲンダイ
今月24日に投開票された衆院・北海道5区の補選は与党の和田義明が1万2000票差で逃げ切った。
もともと、自民党が強い地盤。今回は故・町村信孝衆院議長の弔い合戦選挙でもある。
当初はダブルスコアで負けていたのが、最後は大接戦になった。だから、「かなりのところまで追い詰めた」「次への大きな一歩になった」と野党幹部は言っていたが、この能天気発言には驚いてしまう。
何年、安倍政権をのさばらせて、暴政を続けさせているのか。国民の怒りは頂点なのに、「次への一歩」ってなんだ? 恐るべきボケナスぶりではないか。
「私もこの発言にはタマゲました。今度の衆院補選は天下分け目といわれたんですよ。相次ぐ安倍政権と自民党の失態、醜聞。アベノミクスの急失速や待機児童への無理解が露呈し、有権者の怒りが広がった。そんな中、ようやく野党共闘が実現し、怒りの受け皿ができた選挙だったわけです。ここで野党統一候補が勝てば、安倍政権は完全に尻に火がついた。ダブル選挙どころではなくなった。それなのに、熊本地震を言い訳にして、『災害は与党有利に働く。善戦したから、まっいいか』ではダメなのです。選挙は勝つか負けるかしかない。参院の1人区もそうです。野党幹部の発言を聞いていると、政策の中身も詰めていないし、甘さばかりが気になる。これじゃあ、7月の参院選が思いやられます」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)
次に「つながる」なんて「バカも休み休み言え」なのだ。
■相手が「世紀のワル」だとわかっているのか
おそらく、民進党はじめ野党各党は安倍政権の正体をわかっていないのではないか。マトモな相手だと勘違いしているんじゃないか。
改めて言うまでもないが、この政権は「世紀のワル」だ。それを忘れてもらっては困る。今度の選挙戦だって、そのエゲつなかったこと。ずっと現地に入っていたジャーナリストの横田一氏はこう言った。
「野党共闘を民共合作だとして、徹底して共産党をネタにしたネガティブキャンペーンを展開していました。共産党の綱領を持ち出し、“危ない革命政党”が民進党と一緒に政権奪取を狙っている、というチラシを配ったり、〈共産党政権を巡る主な大量死事件一覧〉なんて怪文書も出回っていました。それでなくても、和田義明候補の事務所には土建関係企業の推薦状がズラリ。それもそのはずで、自民党議員280人が北海道に入り、業界団体幹部とともに水面下で動いた。ステルス作戦で企業・団体を締め付け、票を出させたのです」
与党に逆らえば干される建設関連業界が集票マシンになったことは想像に難くない。そこにもってきて、安倍首相は投票日直前に熊本入りし、投票日当日に熊本復興の補正予算編成をぶち上げ、PR。その一方で、北海道では逆風になるTPP承認・関連法案は早々と先送りを決めるあざとさだ。やくざ顔負けなのだが、それに対して、野党の戦術の甘かったこと。
■攻めどころ満載だったのに大甘野党のふがいなさ
「投票日の1週間前に起こった熊本大地震が与党の追い風になったと解説されていますが、果たしてそうでしょうか? 安倍政権は、あれだけの直下型地震が起こり、地盤に亀裂が走ったのに、鹿児島の川内原発を止めなかった。“何が国民の命を守る”だ、“口先ペテン政治もいい加減にしろ”というキャンペーンを張れたのです。今度の補選の選挙区には自衛隊の千歳基地などがありました。ここから熊本の被災地に自衛隊員が向かった。自衛隊はなくてはならない貴重な存在なのに、共産党は否定している。こんなネガティブキャンペーンを張られましたが、野党は反駁できなかった。なぜ、“自衛隊は災害救助に専心すべきなのに、海外派兵をさせていいのか”と問わなかったのか。“南スーダンの危険性”を強調し、自衛隊の家族に対し、中途半端な身分で自衛隊員を危険な海外に派兵する安保法の問題点を訴えなかったのか。そうすれば、安保法に疑問を抱いている学会員に対しても有効な戦術になったと思います。さらにはTPPですよ。安倍自民党はコメなどの聖域をまったく守っていないだけでなく、都合が悪い部分は黒塗りにして、国会審議からも逃げている。交渉の当事者であった甘利前大臣は逮捕されてもおかしくないような金銭醜聞が露呈し、不眠症を理由に国会にも出てこない。こんな暴挙を許していいのか。突くべきポイントはたくさんあったのに突いていない。これじゃあ、与党にやられっぱなしになりますよ」(横田一氏=前出)
要するに野党は“お坊ちゃま”だったわけである。ネガティブキャンペーンに及び腰で、正攻法で年金・社会福祉を問題にしていたが、これじゃあ、脅し、すかし、なんでもありのヤクザ与党に勝てるわけがない。だからこそ、来る参院選がますます心配になってくるのである。
このままでは口先だけのペテン政治の思うツボ
「善戦」とは甘すぎる(C)日刊ゲンダイ
「まったくその通りですよ。安倍政権を追い詰めるべく、民進党が誕生し、野党共闘が実現しつつある。しかし、有権者は民進党に関心がない。ブームにもならない。支持率は低迷したままです。なぜ、こんなことが起こるのか。結局、野党が命懸けで闘っていないのだと思います。本気度が見えてこない。それが補選でも見えてしまった。猛省をしないと、またぞろ、やられてしまうのがオチです」(角谷浩一氏=前出)
薄汚い安倍政権はTPP法案だけでなく、労働基準法改正案などヤバい法案はすべて継続審議にするつもりだ。震災対応の補正予算を大々的に組んで、伊勢志摩サミットでは経済対策をアピール。1億総活躍とかいって、17年4月の消費増税も先送りしそうだ。そうやって、アベノミクスの失敗をゴマカし、失政を逆手に取る。舌先三寸の目くらましで与党の存在感を前面に押し出す算段だ。それを大マスコミが垂れ流す。
有権者はおそらく、「よくやっている」と勘違いするだろうから、野党はまともに行ったって負けてしまう。無手勝流で、ゲリラで攻め込むしかないのに、そうしない。ますます、苛立ちが募るのだ。
「旧民主党の中にはいまだに共産党アレルギーがあるのも信じられない話です。与党に民共合作の批判をされると、オタオタしてしまう。今回、前原誠司元代表らが共産党の小池晃書記局長らと街宣車に上った。前原は共産党をシロアリ呼ばわりしただけに話題を呼んだが、こんなことが話題になっちゃいけないのです。安倍政権を倒すためには野党共闘しかないわけだから、民共連携は当たり前。旧民主党側にためらいがあること自体、本気で闘っていない証拠です」(地元紙記者)
■野党に足りないズルさと厚かましさ
野党は参院選で与党の3分の2を阻止すればいいと思っているのではないか。バカ言っちゃいけない。安倍自民党を追い込む。退陣させる。それくらい負けさせなければ、立憲主義は完膚なきまでに破壊され、デタラメ改憲の道が開かれてしまう。それでいいのか。絶対に阻止しなければいけないのではないか。野党にこうした覚悟、凄みがあるのか。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言った。
「百戦錬磨の自民党は参院選でも勝つためには何でもありでやってくる。それに対して、野党に欠けているのは狡猾、あざとさ、厚かましさです。これを今回の補選の反省材料にしないと、とてもじゃないが、参院選は勝てませんよ」
何度も言うが、野党に「善戦」なんて言葉はない。それを肝に銘じないと選挙でソッポを向かれるのは野党の方だと覚悟した方がいい。
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