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差し入れ要求で対策本部長“解任” 松本副大臣は妄言だらけ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/180158
2016年4月23日 日刊ゲンダイ
現場の気持ちが分かってない(C)日刊ゲンダイ
熊本県で震度7の「本震」があった16日に、テレビ電話で“差し入れ”を要求したことが発覚し、20日に現地対策本部長を事実上“解任”された松本文明内閣府副大臣(67)。現地で支給された食事に、「こんなメシで戦えるか」と文句をつけたとされるが、現地対策本部長としての松本の暴言、妄言、珍行動はこれだけにとどまらない。
「松本副大臣が官邸で報道陣から『こんなメシでは――』発言について問い詰められた時のことです。発言の趣旨が違うと反論した上で、食料は自前で調達したと弁明。県の施設に入る食堂で『カツ丼を食べた』『自分で注文したメシに文句をつけるわけがない』と、トンチンカンな言い訳だったようです。そればかりか、被災地以外の場所にある商店で『酒と缶コーヒーを買った』と口走った。慌てて『言い間違えた』『酒は一滴も買ってない』と打ち消しましたが、居合わせた記者らは呆れていましたよ」(メディア関係者)
昼夜を分かたず災害対応の指揮を執るべき本部長が、「ちょっと一杯」とはいい根性だが、そもそも松本氏は現地で求められる自らの役割をきちんと理解していたとは言い難い。
「松本さんは、行方不明者の生存率が極端に下がる『72時間』が迫る状況で、『皆さん、自衛隊の人が来ましたよ』と現場作業員の手を止めさせ、自衛隊を拍手で迎えさせたそうです。現地の報道陣へのブリーフィングも、ほとんど中身がない。『官邸や大臣とは連絡を取っているんだ』と誇示したり、『応援が少ない』と文句ばかり並べていた。さらに、熊本の被災自治体には『物資は十分持ってきている。被災者に行き届かないのはあんたらの責任だ。政府に文句は言うな』と言い放ったといいます」(熊本県政事情通)
15日には、「青空避難の状況を早く解消して欲しい」と発言し、蒲島郁夫・熊本県知事から「現場の気持ちが分かっていない」と猛反発を食らっていたが、この時も「大臣命令だ!」と上から目線で威張り散らしていたらしい。
政府がたった5日間で“更迭”するのもうなずける。被災自治体関係者からは、「復旧に集中したいのに、迷惑な荷物を政府から押し付けられた」との声も漏れ、さすがに官邸も動かざるを得なくなった。
松本副大臣は衆院東京ブロック比例選出で当選3回。元都議だ。そういえば「巫女さんのくせに」発言の大西英男・衆院議員も都議出身。都議はロクなのがいないのか。
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