記者会見文字お越し 小沢一郎「地震を理由にして選挙の応援に入らない必要はない」 2016/04/20 15:50 銅のはしご
2016年4月19日(火)共同定例代表会見 生活の党と山本太郎となかまたち 熊本地震 小沢一郎 代表 ✑ 被害に遭われた方々にお見舞いと,また,亡くなった方々にお悔やみを申し上げます ✑ 日本は常に地震の問題はあり,起きた場合の対処方法,どうやって被害を少なくするか,人の命をどうやって守っていくかということの備えは,早く決めておかなければならない。阪神大震災,東日本大震災のときの教訓があるのに,制度的な備え,人的な備え,心の備えが,余りにもお粗末のような気がします ✑ 原発の問題はまた国民皆さんが良く良く考えてくれることだろう。我が党としても,原発の再稼働をやめる,稼働しているのは止めると政府に対して山本代表が申し入れを行なう ✑ アベノミクスなるものが完全に破綻し,日本経済が良くない。景気が下降線をたどり,収入が減って個人消費は伸びない。こういう実態の中で,選挙を控えて安倍内閣は増税の凍結なり延期なりを決めるだろうし,それにつけ加えて熊本の地震を1つの要因として喋るかもしれないが,地震が直接消費税に結びつくと,僕は思いません 山本太郎代表 ✏ 緊急事態の状況になった場合,被災県のトップが指揮を執るのがほんとうだと思う。そこにできる限りの予算を付け,お金とマンパワーも自由になるように国が力を貸す状況にしていくべきだ ✏ 最大限の予防原則に則って,稼働中の川内原発を停止するのがほんとうの危機管理だと思う 北海道5区・衆院補選「地震と選挙」 小沢一郎 代表 ✑ 野党候補は,依然として厳しいのは厳しいだろう ✑ 僕の場合は,地震の起きる前に要請があり入ることに決めたら,間もなくして要らないと言われた ✑ 地震が理由で各党が入らないという必要はないと,僕は思う。選挙は,選挙で,大事なことですから。とくに岡田代表は,入っておかしいことは何にもないでしょう 山本太郎代表 ✏ 宜野湾市長選挙のときにも公明党の票を警戒していなかったことがあったから,一切気を抜くことなく,全力で皆でいくべきだ ロッキード事件 小沢一郎 代表 ✑ 私は,非常に日本の司法の自殺行為だったと思っています ✑ アメリカの意向が何だったかは知る由もありませんが,主として三木総理の意向がかなりの多くの部分で,それをアメリカ側も容認したというのが実態じゃないかと思います https://www.youtube.com/watch?v=UH1tp8d9Rf8 21:54 【記者質疑】 FRANCE10 ; 今回の熊本の地震について,両代表はどのようにお考えでしょうか。 小沢 一郎 代表 天然・自然の災害ですから,誰がどうこうということではないんですけれども,非常に日本はまさにそういった断層と言うか,太平洋プレートが日本の手前で沈むところですし火山帯の通っているところですから,常に地震の問題はあります。ですから,これに備えておかなくてはならないんですけれども,私どもの三陸の震災もたいへんな,今の熊本の何倍もの被害をこうむったんですけれども,これを予知するちゅうのは,多分非常にたいへんなことだと思います。(日本地震)予知学会だか,予知学者だか,その人たちに対する批判ありますけれども,こんな天然・自然のことは人間なんかにわかるわけはないんで。その意味では,責められるほうが可哀そうなんですけれども。 ただ,こういうことが多いということを前提にして,起きた場合の対処方法,どうやって被害を少なくするか,人の命をどうやって守っていくかということの備えは,早く最初っから決めておかないとですね,その場になってああだこうだ,ああだこうだという状況は,ちょっと僕はおかしいと思ってます。 熊本でも,食料が足りないとか何とかって話聞いて,食料なんて日本ぐらいムダにして捨ててるところないくせにして,何で食糧足りないんだって,僕は不思議に思ったんですが。米だって余るほどある。 もちろん,交通が遮断されて行けなくなったというところも一部はあるでしょうけれど,そんなのバイクで行ったって,自転車で行ったって,歩いて行ったって運べるんですから。 人手がないと言っても,県庁でも何でも公的なあれを総動員したって,人手ないわけでもないんで。 ちょっと,そういったことがですね...阪神(大震災)のときも,そうだったかなあ。三陸のときも,そういったことがあったかもしれません。 そのときの(教訓から)制度的な備えと,人的な,そして心の備えが,余りにもお粗末なような気がいたしておりまして,こういうことをもう少し反省して,やれ「南海トラフ」だ「関東大震災」だとまだまだ言われてるわけですから。 地震をなくすことはできないんで,そのときにどう対応するか,どう被害を最小限に食い止めるかという,あらゆる面での対応を考えておくべきだろうと思っておりました。 もちろん,被害に遭われた方々にはお見舞いと,また,亡くなった方にお悔やみを申し上げますけれども。生きてる者がちゃんとそういったことを考えておいて,いざというときに被害を少なくする努力をすべきだろうと思ってます。 山本 太郎 代表 小沢代表がすべて言われたような気もしますけれども,緊急事態という状況になった場合に誰が指揮を執るのかということは,やはり,被災県のトップであろうと。ほんとうはそうだと思うんですね。そこにできる限りの予算を付ける,お金とマンパワーということも自由になるように,国が力を貸すという,そういう状況にしていかないといけないのが当然だと思うんですけれども。 なかなか初動の部分でも,色々と手間取った部分があるのかなというのが,感想です。 今回の地震は,予測不可能なだけじゃなく,東側に移動したりもしてるし,次どこで起こるかということ自体がわからないのであれば,稼働の(川内)原発は停止する。これは最大限の予防原則に則ったやり方ですよね。これがほんとうの危機管理だと思うんですけれども,それでも稼働は続けてる。もちろん伊方(原発)もありますし玄海(原発)もありますけれども,とりあえず最大限の予防原則に則った危機管理ができているかということに関しては,まったくできていない状況だと言えると思う。 その一方で噂レヴェルなのかもしれませんけれども,「原発を止めてしまえば,原発は重大な事故に陥るかもしれない」と,「50万ヴォルトと言われるような電線が途切れてしまったらどうするんだ」というような,ある意味ちょっと原発推進派によったような話も流れているんですけれども,それに関しましては,九州電力にも色々確認しましたけれども,50万ヴォルトがダメになった場合にも,それ以外にも20万ヴォルトであるとかその他の電線が色々通っていて,しっかりとリスク・ヘッジがなされているということが確認できていますので,原発に関して,これはいったん止めるという選択肢以外にないだろうと思っています。 小沢 一郎 代表 今,山本代表が言ってくれましたけれども,原発の問題はとくにまたここで国民皆さんが良く良く考えてくれることだろうとは思いますが,我が党としても,山本さんを担当…担当と言うのは変だけれども,山本さんに政府に対して,きちっと原発の再稼働をやめる,また,稼働してるのは止める,そういうことで申し入れを行ないたい。そう思っております。 光文社FLASH ; 衆議院・北海道5区補選について両代表に伺います。小沢代表に1か月くらい前に質問したときには情勢については厳しいという話があったかと思うが,その後,報道を見る限りではかなり野党候補(池田まき氏)はかなり持ち直してきて互角の戦いといった見方もされている。端的に言って何が流れを変えたとご覧になっているでしょうか。 小沢 一郎 代表 別に流れを変えたという意味ではないと思います。依然として厳しいのは厳しいんだろうと思います。 ただ僕は直接選挙に携わっておりませんし,色んな資料も見ておりませんので,わかりませんけれども,共産党の支持者がかなりまとまって。彼ら何だかんだ袖にされながらも,<苦笑しつつ>一生懸命頑張ってやってるようでして。それがかなりの効果を上げてきているということが1つの大きな理由じゃないかなと,そう思ってます。 ただまあ,政権・権力を持ってる与党ですから,今週,今も徹底的にやってるでしょうから,厳しいということについては変わりないんじゃないかと思います。 山本 太郎 代表 野党側はちょっと優勢になってる,リードしているという報道なんですけど,これどこまで信じていいのか。真に受けてしまうと,その状況というのは一変してしまうと。 それだけじゃなく,今優勢な状況というのは,そこ(与党側)に公明党の票が乗っかっていないということを多分想定しなきゃいけないかなと思うんですよね。これ,宜野湾市長選挙のときも,そういうことがあったと思うんですよ。ですから,蓋を開けてみるまでわからない。それまでは一切気を抜くことなく,全力で皆でいくべきだと思います。 朝日新聞 ; 小沢代表,山本代表,現地(北海道5区)に行かれる予定はこれからあるのでしょうか。また,告示以降行く予定があったけれども変更があったりしたということはあったのでしょうか。 小沢 一郎 代表 先週来,岡田代表からも,ぜひ現地に入って応援してくれ,僕の関係者は一生懸命やってますけれど,お前もぜひ来てくれという要請が再三ありましたので,私も,じゃあ,お役に立つならということで17日(日)に入ることにいたしたんですけれども,ちょっと理由は良くわかりませんが,それを伝えたところ,現地の返事が,今回はご遠慮してくれという話で。<苦笑しつつ>ちょっとどうなってんだか良くわかりませんけれども。まあ,そのあとに地震が起きたもんですから,結果としては,安倍さんも入んないということもあって,私も17日は入ることはなくなったんですけれども,僕も何とかして,できればこの選挙に勝つということが夏に結びつきますので,多少力になればと思ったんですけれども。経過としてはそういうことですので,ちょっと今んとこ,これから入るという予定は立てておりません。 山本 太郎 代表 おそらく震災の影響なんかで,色んな方々が入られる予定がキャンセルされてきたというような状況がここしばらくあったと思うんですけれども,この先入るかどうかは未定なんですけれども,選挙が始まる直前に一度入っています。どちらかと言うと,街宣を一緒にずっとやるのではなく,「初めまして」という人にできる限り会ってお話をしていくというスタイルを採ったんですけれども。 今後どうなるかというのは良くわからないんですけれども,おそらく安倍総理は入られるんですよね。 すごいですよね。TPP(特別委員会の審議を再び)開いたりとか。<苦笑>そこら辺,与党の中には,震災問題は一息ついたというような思いがあるのかなというふうに思うんですけれども。 今後どういう動きになるのかというのは,こちらでもまだ決まっていない状況です。すいません。 共同通信 ; 今のところ北海道5区に関しては,地震が起きる前も,岡田代表も志位委員長も入られていない。見合わせているという形になっている。党首の方が皆さん入らないという現状については,小沢代表はどういうふうにお考えでしょうか。 小沢 一郎 代表 僕は,地震があったからと,地震が理由で入らないという必要はないと。入ったって構わないと,僕は思うんですよ。選挙は,選挙で,大事なことですから。 ただ,僕の場合は,地震の起きる前の話で。要請があって,入るちゅうことに決めたら,間もなくして要らないちゅうことを言われたもんですから<笑。山本代表も笑>何ともどうしょうもないんですけれども。 とくに岡田代表は,事実上民主の候補者なんですから,そりゃあ,入っておかしいこと別に何にもないんじゃないでしょうかねえ。私であれ,志位さんであれ,ある意味で一緒の応援団ではありますけれども,直接の当事者ってわけではないからですがね。ちょっとだから何で入んないんのか,良くわかりません。 フリーランス記者・ホッタ ; 参議院選挙が近づいています。渡辺浩一郎さんと小沢一郎先生の2連のポスターを10日ほど前に新青梅街道の西東京市内で見ました。渡辺さんは出るんですか。 小沢 一郎 代表 参議院に? フリーランス記者・ホッタ ; はい。 小沢 一郎 代表 いや,それは聞いておりません。本人から出たいという,直接参議院に出たいという要請があったわけではないと思います。 フリーランス記者・ホッタ ; もう1つ関連で伺います。今日,民進党で神奈川の2人目・真山勇一さんと,千葉の2人目・水野賢一さんが決まりました。生活の党の比例代表の谷(亮子)さんは,どうなさいますか。 小沢 一郎 代表 その2人は地方区でしょ。 フリーランス記者・ホッタ ; はい。選挙区です。 小沢 一郎 代表 まず地方区,選挙区のほうから,複数の定員のところは野党共闘と言ってもそれなかなか共闘できませんから,それぞれ各党が頑張るということになってますんで。我々としても,神奈川,千葉,東京,埼玉 等々,複数区のところについては今後も考えていきたいと思ってます。 比例区については,谷(亮子)さんの判断は,まだ最終的な判断に到ってないと思います。出るか出ないかも含めまして。 我々としては,仮に単独でやる場合も,比例区,地方区,できる限り擁立したいと思ってます。 岩手日報 ; 参院選に関連して,先日,岩手選挙区で野党の各県連が現職の主濱(了)さんの支援で大筋合意するということがありました。小沢代表の地元で,従来から主張している野党共闘の流れで進みそうです。今の段階での受け止めを。 小沢 一郎 代表 受け止めっちゅうことは何にもないけれども,各党とも,岩手県は,生活の党の現職ですし,候補者でいこうと。新潟と岩手は,地方区では生活の党の候補者でということは,各党皆合意してますから。まあ,一部異論を唱えてる人が<苦笑>いるようですけれども,党としてはもう4党合意してますんで。 あと,具体的には,幹事長レヴェルで政策の合意がまだなんで,そこを今やってるところだと。その政策合意がきちっとできて,正式にやろうというふうなことになっていると聞いております。 光文社FLASH ; 今年でロッキード事件から40年ですが,最近また田中(角栄)元総理は,アメリカの意向を無視して資源面で独自外交をしていたので刺されたのだという見方で論じられています。小沢代表は,ロッキード事件とはどういう事件だったと改めてお考えになっていますか。 小沢 一郎 代表 アメリカの意向が何だったかは知る由もありませんけれども,アメリカ側の意向も1つの要素であったと思いますが,主として,僕は,日本側の(意向が要素であり)三木内閣,三木(武夫)総理の意向で,最高裁判所が裁判官会議で免責して,そしてそれを総理の三木さんがアメリカに親書だか何か出したんじゃなかったかな,あのとき。それでロッキードの関連の人を免責にして,尋問することを許可したということですので。 私は,非常に日本の司法の自殺行為だったと思ってますけれども,三木さんの意向がかなりの多くの部分で,それをアメリカ側も利用したかどうかはわからないですけれども,容認したというのが実態じゃないかと思います。 共同通信 ; 地震の話に戻りますが,まだ発生直後だが,今回の地震が消費税(増税)の先送りの判断に影響があるかどうか伺えますか。 小沢 一郎 代表 地震が直接消費税に結びつくと,僕は思いませんけれども,アベノミクスなるものが完全に破綻し,日本経済,景気が下降線をたどっている。個人消費は,笛吹けど踊らず。収入が減ってるんですから(個人消費は)伸びない。こういう景気の実態の中で,選挙を控えて,多分安倍内閣は増税の凍結なり延期なりを決めるだろうと思います。熊本の地震は,それにつけ加えて1つの要因として喋るかもしれませんけれども。 基本的には,日本経済が良くないという,こんなときに増税かと。その議論が内々の最大の要因じゃないかと,そう思います。はい,ありがとう。 http://4472752.at.webry.info/201604/article_22.html
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