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翁長知事の米国再訪問を叱る
http://xn--gmq27weklgmp.com/2016/04/17/post-4355/
17Apr2016 天木直人の公式ブログ
きょう4月17日の産経新聞がワシントン発加納宏幸記者の手によるスクープ記事を掲載した。
すなわち、日米関係筋が明らかにしたとして、翁長沖縄県知事が5月14日ー18日の日程でワシントンを再訪問し、米国務省や国防総省の高官に辺野古移設阻止を訴える方向で調整に入ったというのだ。
その記事を見た瞬間、私は喜んだ。
辺野古移設は絶対に阻止しなければならない。
それは沖縄のためであると同時に、日本国民全体のためであるからだ。
辺野古新基地の本当の目的は日本の防衛ではない。
米軍の軍事戦略のためにつくられる巨大な新基地だ。
戦後70年、はじめて日本政府の意思と予算で、在日米軍基地をつくることになる。
そんな事を許せば、日米軍事同盟は未来永劫に固定化され、もはや日本は憲法9条を掲げる平和国家ではなくなる。
もはやどのような安保論争をしても無意味になり、この国の政治から護憲政党が不要になる。
だから辺野古に新基地をつくらせては絶対にいけないのだ。
そして、その決定権を持っているのは安倍政権ではない。
米国政府だ。
その米国政府に影響力を与える米国議会だ。
そしてその米国議会を動かす米国国民である。
翁長知事は、もはや安倍政権を相手にする段階はとっくに通り越した。
翁長知事は、米国本土で、米国を相手に、辺野古阻止反対の明確な意思表示をしなければいけないのである。
だから私は翁長知事の米国再訪問のスクープ記事を知って喜んだ。
ところがである。
その記事を読み進んでいくと、こう書かれている。
「・・・翁長氏は今年10月に開かれる(沖縄県)のイベントへの参加を呼びかけるため5月9日からハワイ、カナダ、米西海岸など訪問。県側は14日からのワシントン訪問で、国務省のラッセル、国防総省のシアー両次官補との面談を希望している。連邦議会議員らとの会談も希望しているが、日程は固まっていない・・・」
なんということだ。
日本の命運を左右するこれほど重要な外交を、イベント参加の外遊のついでに行うというのだ。
しかも安倍政権と通じている米国の対日外交・安保政策の担当官僚と話し合うというのだ。
いつまでこのような時間の無駄遣いを繰り返すつもりだろう。
辺野古移設阻止の交渉は、長丁場の外遊で体力を消耗しながら出来るような生易しいものではない。
その目的の為だけに訪米する覚悟で、心身とも充実して行うべきものだ。
そして、その交渉相手は下っ端官僚や役立たずの米国議員ではない。
いまやオバマ大統領であり、次期大統領候補者たちだ。
大統領選のさなかに乗り込んで、次期大統領に誰がなっても辺野古阻止は認められない、というメッセージを、米国のメディアを巻き込んで米国で明言するのだ。
前回もそうだったが、一体誰が翁長訪米の戦略を立てているのだろう。
翁長知事には対米外交にたけた強力なブレーンが不可欠である(了)
◇
普天間移設 翁長知事が移設阻止のため5月中旬に訪米へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160417-00000502-san-n_ame
産経新聞 4月17日(日)8時6分配信
【ワシントン=加納宏幸】沖縄県の翁長雄志知事が5月14〜18日の日程でワシントンを訪れ、米国務省や国防総省の高官に米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設阻止を訴える方向で調整に入ったことが分かった。複数の日米関係筋が明らかにした。
翁長氏は今年10月に開かれる県のイベントへの参加を呼びかけるため5月9日からハワイ、カナダ、米西海岸などを訪問。県側は14日からのワシントン訪問で、国務省のラッセル、国防総省のシアー両次官補との面談を希望している。連邦議会議員らとの会談も計画しているが、日程は固まっていない。
昨年5、6月の前回の初訪米で、翁長氏は両省の当局者に移設反対の考えを伝えたが、米側は日米合意をもとに辺野古移設が普天間飛行場の固定化を避ける「唯一の解決策」とした。
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