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年4回の公表を1回に GPIFがもくろむ運用損の“隠蔽”工作
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/179647
2016年4月17日 日刊ゲンダイ
“損失隠し”が透けて見える(C)日刊ゲンダイ
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、損失隠しに躍起になっている。これまで、運用実績を四半期ごとに年4回発表していたが、通期のみの年1回に減らそうというのだ。
GPIFは15日、3月10日に行われた運用委員会の議事録をホームページで公開。委員からはこんな声が上がっていたようだ。
〈長期運用なので、四半期で公表すること自体がそんなに意味があるのか〉〈四半期ごとに公表するのは良いが、『損・得』という出し方はいかがなものか〉〈四半期毎に運用実績の数字を出すのは、損得という意味のない誤解を招くという点で、あまり賛成ではない〉
2015年度の損失は5兆円に上るとみられ、15年度第3四半期は7・8兆円のマイナスだった。原因は、株式での運用比率を倍増させたことだ。GPIFはどうしても損失を公表したくないのだろう。そんなに運用に自信を持てないでいるのか。
この日、都内で行われたGPIFへのヒアリングを開催した民進党の山井和則衆院議員はこう言う。
「国民の年金を預かっているのだから、本来は公表の機会をさらに増やし、透明性を確保するべきでしょう。それを年1回に減らすというのだから、国民をバカにしている。損失の隠蔽以外の何ものでもありません」
国民の年金を原資にギャンブル――「5兆円負けちゃいました」ではとても済まされない。
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