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「自民党がふりまく愛国主義や排他主義にだまされてはいけません」なかにし礼さん
http://ameblo.jp/takumiuna/entry-12150778123.html
April 16, 2016 かばさわ洋平
『敵が近づいてる』、『ミサイルだ』とから言ってないで、交渉してほしい。個人が生き延びるには社交がある。国がやるのは外交でしょう。
作家・作詞家のなかにし礼さんが『闘う力 再発がんに克つ』を出しました。がんとたたかうなか、悪政とも闘う力を取り戻し、安倍政権に対して、愛国主義や排他主義にだまされず外交を貫くべきというメッセージを語られています。日本の上層部も小型トランプだという例えなど、鋭く的を得た指摘だと感じます。いまこそ国民が頑張るときだという前向きな言葉が、がん克服をへてさらに力を持つ内容だと感じました。
赤旗日曜版 4/17
いまの日本では、政府が国民を痛めつけ、悪い意味での”抗がん剤効果”が出ているじゃないか。気力がうせて衰弱させられた国民が『もういいや』と、げんなりしてはいないか。アベノミクスとかいっても、ちっとも”治療”の効果はない。原発事故の処理から待機児童問題まで何も解決していない。めちゃくちゃな状態が続いて絶望が深すぎて、『死にゆくものなら仕方がない』となっていないか。いまこそ国民が、がんばらなきゃいけないときですよ。
僕は戦争中、目の前で人が死ぬのを見たり、恐怖の極点を味わいました。満州で棄民となり、収容所を体験し、飢餓も味わった。戦争以上の体験は、その後はありません。あんな戦争をしてしまった日本人は、歴史を正しく見なければならない。それによって反省し、それで次の行動が決められます。そんな当たり前のことをしない、いまの日本の政府のやり方では、国を壊します。
いま求められるのは、世界に受け入れられる日本人でしょう。アメリカでトランプ氏が大統領になったら世界から孤立するだろうけれど、日本の上層部もトランプ氏と、そう変わらないですよ。いわば『小型トランプ』花札か。トランプ氏ほど言葉は乱暴じゃないけれど、やっていることは同じようなことなんだから。
聖徳太子じゃないけれど、『和をもって尊しとなす』(十七条の憲法)で日本は始ったのに、とんでもないことですよ。日本の美しさ、あるべき姿から、どんどん遠くなっている。日本から元気を奪い死へと導く政府から、僕らは日本を取り戻さなくちゃならない。
人間が求めるものって、安らぎと平和でしょう。そこをかき乱すような政治は、もうすでにおかしいんです。『敵が近づいてる』、『ミサイルだ』とから言ってないで、交渉してほしい。個人が生き延びるには社交がある。国がやるのは外交でしょう。
共産党にはブレがない。志位さんが提案した野党の選挙協力は、本当にこれしかない、と評価しています。安倍政権は論理を否定し、国会質疑でも野党の質問にもまともに答えず、数の力で押し通しています。これに対抗するには、野党が力を合わせ、選挙で議席を増やすしかありません。野党が共闘すれば政治は変わる。自民党に痛めつけられている国民は、自民党が麻薬のようにふりまく愛国主義や排他主義に、だまされてはいけません。国民が真に目覚めなければ希望はありません。
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