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すべてが裏目…「サミット」と「五輪」で日本は沈むゾ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/179448
2016年4月14日 日刊ゲンダイ 文字お越し
ヨコシマな企みがすぐ露呈(C)日刊ゲンダイ
衰え知らずの円高圧力だ。
円相場は今週明けに、いきなり1ドル=107円台後半まで上伸した。直近になって「買い」がようやく一服し、109円台まで下がる場面もあるとはいえ、昨年12月半ばには1ドル=120円台前半で推移していたのだ。目を疑うような円高進行である。
3月調査の日銀短観によると、大企業製造業の想定為替レートは1ドル=117円46銭。現状とは10円近い開きがある。例えば、トヨタ自動車だと1円の円高で400億円の営業利益が吹き飛ぶとされる。
異次元緩和の円安マジックによる輸出企業の収益改善が、アベノミクスの前提条件だ。急ピッチの円高によって3年以上に及んだインチキ経済政策も、いよいよ引導を渡されそうだが、安倍首相は自らの発言で円高に弾みをつけたのだから、マヌケもいいところだ。
安倍首相は6日掲載の米紙ウォールストリート・ジャーナルのインタビューで、こんなキレイ事を語っていた。
「通貨安競争は絶対に避けなければならない」
「恣意的な為替市場への介入は慎まなければならない」
先のG20では、通貨安の競争的引き下げを回避するという合意がなされたばかり。それを踏まえた安倍首相の“優等生発言”は、1ドル=110円のカベを試そうとしていたマーケットに「円売り介入に及び腰」と受け止められた。
■アベノミクス見切り売りは止まらない
生き馬の目を抜くような投機筋に「どうぞ円をジャンジャン買ってください」と言わんばかりのアホ発言で、6日に110円のカベがあっさりと崩れると、一気に円高は加速。安倍首相本人は伊勢志摩サミット前のPR気分で、海外メディアの取材に応じたのだろうが、完全に裏目に出た。つくづく間抜けな男である。
経済評論家の斎藤満氏はこう指摘する。
「最近の円高・株安の背景に横たわるのは、成果の上がらないアベノミクスへの失望です。過去3年の円安と株高は、海外勢の旺盛な日本株買いと、その為替ヘッジによる円売りに支えられてきました。年明けから海外勢が一斉にアベノミクスの幻想に見切りをつけ、一気に逆流。日本株を売って、円を買い戻す動きが猛烈に強まっています。すでに海外勢は3月までに5兆円ほど売り越しましたが、14年度までに16兆円も買い越したことを考えれば、まだまだ株を売って円を買う流れは止まりません。とはいえ、サミット議長国として『通貨安誘導だ』との批判を招く為替介入には踏み切れず、加えて米国もドル高を望んでいない。市場に『介入はできっこない』とますます見透かされ、来月末のサミットに向けて1ドル=100円突破の局面も覚悟しなければなりません」
そうなると、輸出企業を中心に莫大な為替差損が発生。日本経済は総崩れだが、誇大妄想首相のアタマを支配するのは、伊勢志摩サミットでカッコつけることだけ。議長として世界のリーダーを気取ることしか考えていないのだから、最悪だ。
これ以上、世界に恥をさらし続けていいのか
またミソをつけた(C)日刊ゲンダイ
円高・株安が続き、凄まじいスピードで落ち込む景気に、安倍首相も表面上は経済対策のための財政出動をにおわせている。ただ、どこまで日本経済の行く末を真剣に考えているかは極めて怪しい。
何しろ、常に優先するのは自分の任期と人気取りだけで、景気や国民の暮らしは二の次、三の次という首相である。サミット直前に財政出動をあおったところで、実現は最短でも参院選が終わってから。秋以降の臨時国会で補正予算案を成立させた後のことだ。
大新聞が報じる経済対策の中身も、典型的なバラマキ策のオンパレード。景気を押し上げる効果は疑わしいシロモノばかりである。
「中身薄の経済対策を打ち出したところで株価を多少、つり上げる効果しかありませんが、それこそが安倍首相の狙いなのでしょう。サミット開催や参院選を控え、可能な限りアベノミクスの失敗ムードを食い止めたい。そのためだけの財政出動で、安倍政権は株価こそが命。実体経済がどうなろうと、知ったことではないという態度です。大量に保有する日本株の売り場を模索する海外勢を喜ばせるだけで、マーケットは付け焼き刃の財政出動を逆手に取ろうと虎視眈々です」(斎藤満氏=前出)
ただでさえ、人口減少社会の到来で経済のパイのシュリンクが危ぶまれる中、デタラメ首相の手によって景気はますます冷え込んでいく。今こそ改めて問われるべきは、2020年の東京五輪開催の妥当性だ。
招致演説で世界をだました安倍首相の「汚染水アンダーコントロール」という無理なプレゼンに始まり、何もかも嘘まみれ。エンブレムのパクリ騒動や、メーンスタジアムの新国立競技場の建設をめぐる数々のトラブルなど、世界に大恥ばかりをさらしてきた。
■すべてがウヤムヤのインチキ興行
新たなエンブレムの選定だって、またミソをつけている。8日公開の最終候補4作品に「次点未満の繰り上げ作品」が含まれていることが判明。選考の公正さを疑う意見が相次いだ。
大会組織委によると、当初選んだ最終候補作を念入りに商標調査のフルイにかけたところ、次々と類似デザインの存在が見つかった。選定やり直しさえ考えられたため、いったん選外となった作品1点を繰り上げで選んだという。要するに、ネット住民らにまたケチをつけられないかと戦々恐々、新たなパクリ疑惑を恐れるあまり、審査の透明性を疑わる事態を招いたのだから、本末転倒だ。アホらしい限りである。
大会運営費だって、当初見込みの3013億円から、すでに昨年11月には、組織委の試算で約6倍の約1兆8000億円に膨れ上がる見通しになっていた。スポンサー収入だけでは賄えず、1兆円を超す財源不足が生じるとも報じられたが、恐ろしいことに大会運営費には競技施設の新設・改修費や、インフラ整備費は含まれていない。
昨年夏に組織委の森会長は「最終的に2兆円を超すことになるかもしれない」と語り、舛添都知事は昨年末に「3兆円は必要だろう」と言った。招致活動での「コンパクト五輪」という国際公約は嘘八百。こんなイカサマ興行を続けたところで、数億円規模に及ぶ大バカ都知事の血税大名外遊の「口実」に使われるだけ。即刻、中止すべきだ。法大名誉教授の五十嵐敬喜氏(公共事業)はこう言った。
「2兆円、3兆円と気前のいい数字が飛び出しますが、その積算根拠は不透明でハッキリしません。聖火台の置き場所を忘れていた問題に象徴されるように、大会運営の責任の所在も依然として曖昧なままです。すべてがウヤムヤのうちに“世紀の祭典”だからと野放図に開催費をつぎ込み、後は野となれ山となれ。五輪が終われば、巨額のツケを国民に負わせるのは目に見えています。官邸内で消費増税の再延期を検討し、財政再建の道筋を遠のける中、財政負担が莫大に増す五輪を開催する意義はあるのか。大いに疑問です」
安倍首相の手によるサミットと五輪開催で日本が沈んでしまったら、元も子もない。国民も天下の愚行を止める手段を真剣に考えるべきだ。
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