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茶番に終わった西川元農水大臣のTPP暴露本騒ぎー(天木直人氏)
http://www.twitlonger.com/show/n_1soi7hj
12th Apr 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks
きょう4月12日の東京新聞「こちら特報部」が、
TPPの国会審議中断の原因となった西川公也元農水大臣のTPP暴露本騒ぎについて書いた。
それを読んだ私は、この暴露本を買い被っていた自分を恥じた。
私は、4月9日のメルマガ第297号で、
西川暴露本批判を先走ってチャンスを逸した民進党は大失策をおかしたと書いた。
つまり、断片的に報道される内容だけでも、
この暴露本は、TPP阻止のための安倍政権追及の決め手となるに違いない、
ところが、こんな貴重な暴露本のゲラを入手しておきながら、
本が出版される前に国会で下手な質問をして手の内をさらけ出した。
安倍政権はこの西川暴露本の出版差し止を命じるだろうから、
今後は正面切って追及できなくなる、民進党は手柄を焦ってとんだへまをした、と書いた。
これがとんだ勘違いだったのだ。
きょうの「こちら特報部」は、ゲラを入手して読んでみたが実は大した秘密はなかった、と書いている。
その記事の中で、私が注目したのは、
TPP交渉に詳しいアジア太平洋資料センターの内田聖子事務局長の次の言葉だ。
「外交関係を揺るがすような重要かつ決定的な情報はない」
内田聖子氏がそう言っているのだから、間違いない。
何のことはない。
すでに皆が原稿を入手していて、大した暴露本ではないことを知っているのだ。
確かに冷静に考えたら、西川公也氏が官僚と結託して書くような暴露本には、
自慢話はあっても、安倍政権を追い込むような機密情報など、あるはずがない。
何よりも、もし国を売り渡すような機密情報が書かれているのなら、
民進党の議員は審議を中断などせず、その中身を追及すれば安倍政権を追い込むことが出来るはずだ。
結局のところ、これは民進党のパフォーマンスだったということだ。
あるいは、ゲラの中身を十分読まないまま、安倍批判を先行させたのかもしれない。
どっちにしても茶番は終わったという事である。
「民進党はチャンスを見逃す大失策をした」などと書いた私は反省しなければいけない。
◇
TPP法案成立先送りへ、参院選への影響回避
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160413-00050026-yom-pol
読売新聞 4月13日(水)3時14分配信
政府・与党は、環太平洋経済連携協定(TPP)の承認案と関連法案について、今国会での成立を見送る方向で調整に入った。
激しく抵抗する野党を押し切って採決に踏み切れば、夏の参院選への悪影響が避けられないと判断した。見送った場合、秋の臨時国会での成立を目指す方針だ。
複数の政府・与党幹部が明らかにした。安倍首相はこうした意向をすでに党幹部に伝えた。法案の参院送付後、成立させられずに国会が閉会すれば廃案となるため、衆院で継続審議にする方向だ。
承認案と関連法案は5日に衆院で審議入りしたが、野党は政府の情報開示が不十分だとして反発。西川公也・衆院TPP特別委員長が出版予定の著書を巡っても審議が紛糾し、民進党は8日の特別委を途中退席して以降、審議を拒否している。8日に甘利明・前経済再生相を巡る現金授受問題で東京地検特捜部が関係先の捜索に入ったことも合わせ、野党はさらに政府への追及を強める構えだ。
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