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2016年 04月 08日
衆院では、6日からTPP関連法案に関する審議が始まった。(・・)
しかし、安倍内閣は、民進党が要求した交渉過程の資料を、ほぼ全て黒塗りにして提供。安倍首相は高飛車に「交渉過程については、どの国も明かさないと約束している」「守秘義務がある」「出せないものは出せない」と言い放って、資料の公開を強く拒否した。(・o・)
しかも、交渉を担当した甘利前TPP担当大臣は、1月末に口利き疑惑が出てから、睡眠障害のため国会をずっと休んでいる状況で。野党は甘利氏の国会招致を要求しているものの、政府与党はそれに応じる気は全くないようだ。(~_~;)
さらに、政府与党は、巧妙(狡猾)なことに、交渉時に農水大臣だった西川公也氏が衆院TPP特別委員会の委員長に選任。西川氏は、野党議員が質問しても「自分は委員長なので、答えるべき立場にない」と答弁を拒否するばかりで、尚更に交渉について知ることが困難になっている。(-"-)
他方、この西川委員長が、TPP交渉の過程について詳細に記した「TPPの真実」なる本を書いていたことが発覚。(@@) <安倍首相は知らなかったらしい?^^;>
民進党は早速、その本のゲラを手に入れて、「国会で明かせない交渉過程を、何故、著書では明かせるのか」「守秘義務には反しないのか」と追及し始めている。(**)
まさに独裁的になりつつある安倍官邸は、「もう交渉が終わって、条約も結び、いまさら決まったことを変えられるわけじゃないのだから、ごちゃごちゃ言わずに、こっちの決めたものを受け入れて、早く条約を承認して法案を通せ」と言いたいところなのだろうけど。
日本の農業や、国民の食や生活の安全、その他の重要事項が関わっている法案を、わけのわからないまま、ろくに審議もせずにOKするのは無責任なことだし。何よりも、あまりにも国会や国民の存在を軽視過ぎている(=ナメている)と思われ・・・。
mewとしては、このような安倍自民党のやり方をメディア(特にTV)がしっかりと国民に伝えて欲しいと。そして、野党だけでなく、国民にもおおいに怒りを示して欲しいと思っている。(`´)
『「本当に国益にかなう交渉をしたのか。過程も吟味しないと判断できない」。民進党の玉木雄一郎氏は再三にわたり交渉過程を明かすよう迫ったが、安倍晋三首相は「交渉は結果が全てだ」と拒否。玉木氏は納得せず、「隠す、隠す、隠すの安倍内閣だ」と決め付けた。
民進党は玉木氏ら4人が質問している間、政府の黒塗り資料を拡大コピーし、「45枚すべてが黒塗り」とタイトルを付けるなどしたボードをテレビカメラの前にさらし続けた。同党議員の一人は「『国民に丁寧に説明する』という首相の言葉は口だけだと明らかにしたい」と狙いを語った。(時事通信16年4月7日)』
* * * * *
ネットや新聞、TVで見た人も多いだろうが。安倍内閣が提示した資料は、タイトル以外、全て真っ黒く塗られたもので。よくもこんなものを平気で出して来たと言いたくなるほどだ。(~_~;)
<国会に提出するということは、国民に提出するということなんだからね。(・・) 【写真】黒塗りで提出されたTPP交渉資料http://www.asahi.com/articles/ASJ455V3NJ45UTFK016.html>
『環太平洋経済連携協定(TPP)の承認案と関連法案の衆院特別委員会での審議をめぐり、自民党は5日、民進党が求めていた政府の交渉資料を、特別委の理事懇談会に提出した。ただ、全て黒塗りされ、内容は分からない状態だった。
民進は、情報開示がないと十分な審議ができないとして、甘利明・前TPP相とフロマン米通商代表部代表の会談記録の提出を要求。自民は5日、首相官邸への報告用に論点をまとめた資料を提出したが、全て黒塗りされ、「TPPブルネイ交渉会合 平成25年9月」などというタイトルだけが上から貼り付けられていた。
自民の佐藤勉国会対策委員長は記者団に「公開しないという国と国との約束は絶対に逸脱できない。それ(黒塗り)でもという話があった」と説明。民進の近藤洋介・特別委筆頭理事は「ここまで黒いと思っていなかった。政府の説明を徹底的に求める」と述べた。(朝日新聞16年4月5日)』
『黒塗りの資料について山井和則国会対策委員長代理は6日の会見で「国民をバカにするにもほどがある。どうやって審議しろというのか」と批判。資料が出た5日のうちに、高鳥修一内閣府副大臣による経緯の説明を求めたが同日中には実現せず、これにも反発。結局、高鳥氏が6日になって民進の会合に出席し、「心からおわびを申し上げたい」と陳謝することで収拾を図った。(朝日新聞16年4月6日)』
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そこで7日のTPP特別委員会で、民進党の議員が、少しでも資料を公開するように要求。また甘利前大臣の国会招致なども求めたのであるが、安倍首相らは全く応じようとしないばかりか、上から押さえ込むような高慢な感じで拒否する場面も見られたほどだ。(ーー)
『安倍晋三首相は7日午後の衆院環太平洋連携協定(TPP)特別委員会で、野党が求める交渉経緯の記録開示について「交渉は妥結した結果が全てだ。結果に至る過程の協議が、すぐ表に出るようなら、外交交渉はそもそも成立しない」と述べ、否定的な考えを強調した。民進党の玉木雄一郎氏への答弁。
同党の福島伸享氏が政府に善処を求めたのに対し、首相は「どういう場面で相手が譲ったか推測されれば相手側にも影響を与える。どの国も今までのやりとりを出してはいない」と説明。「出せないものを出せと言われても実りある審議にならない」と語った。
玉木氏は、政府が各国と交わした「秘密保護に関する書簡」の公表も求めたが、石原伸晃経済再生担当相は拒否。交渉に当たった甘利明前経済再生相からの引き継ぎ内容についても石原氏が回答を避けたため、玉木氏は甘利氏の参考人招致を求めた。
首相は「今までも交渉に関わった閣僚が代わったことはある。批准する際に担当閣僚が答弁するのは当たり前だ」と指摘。「石原氏が経緯を引き継いでいる。甘利氏が答弁する必要はない」と述べ、招致は不要との認識を示した。民進党の大西健介氏への答弁。(時事通信16年4月7日)』
* * * * *
ところが、西川委員長がTPPの交渉過程について記した本を書いていたことが判明。
安倍首相は、本が出るのは「初めて知った」と答弁していたが。本来は4月に出版予定だったものを、安倍官邸が審議への影響を考えて、出版日を遅らせたと見られている。(~_~;)
『TPP国会審議の最終爆弾!? 官邸が危惧する“西川暴露本" 週刊文春 4月7日(木)
2016年度予算が成立し、国会の次なる焦点は、環太平洋連携協定(TPP)に移った。民進党は3月末にTPP交渉の過程を検証する特命チームを立ち上げ、徹底追及する構えだ。
「甘利明前TPP担当相は睡眠障害で療養中、政府対策本部の鶴岡公二首席交渉官は駐英大使に転出予定で、TPP交渉の2トップが不在という異常事態です」(政治部記者)
民進党は、日米間の交渉過程が書かれた記録の開示を政府に求めている。
「政府が文書を公表しないとしていることから、野党は、交渉当事者だった甘利氏らの参考人招致を求めています。また、甘利氏の後任の石原伸晃氏、経産相の林幹雄氏は交渉経緯を知らず、答弁能力が不安視されています」(同前)
さらにもう1人、野党の標的になりそうなのが、TPPを審議する衆院特別委員会の委員長に就任した西川公也元農水相(73)だ。
西川氏は昨年2月、自身が代表を務める自民党支部が、砂糖メーカーの関連企業から100万円の献金を受けた問題などを追及され、農水相を引責辞任した過去がある。現在は、党農林水産戦略調査会長として小泉進次郎農林部会長を指南する農林族の“ドン”だが、新たな“爆弾”を抱えているという。
「西川氏が出版する著書『TPPの真実』に、政府が『公表しない』とした交渉の経緯が事細かに書かれているそうなのです。野党にとっては追及のネタ本として喉から手が出るほどの代物。2月ごろから各議員が発売前のゲラがないか、必死に探し回っていました」(民進党関係者)
その著書は、西川氏が懇意にしている読売新聞社の関係者が関与し、同子会社の中央公論新社から4月に出版される予定だった。
すでにネット書店では予約が始まっており、〈自民党TPP対策委員長として最前線に立った著者が、その熾烈な内幕を明かす〉と、謳われている。
出版関係者が明かす。
「西川氏は4月15日に行われる政治資金パーティーで参加者に配るつもりで意気込んでいました。ところが、官邸はTPP審議への影響を警戒し、土壇場でストップをかけた。西川氏側は納得のいかない様子でしたが、結局はTPP承認案の衆院通過まで発売が持ち越しとなりました」
衆院の審議中に出版されていればベストセラーだったかも。<週刊文春2016年4月14日号『THIS WEEK 政治』より>』
<ちなみに、先月24日のテレ東のニュースでも扱われていた。『委員長に就任した西川元農林水産大臣が「TPPの真実」という本を執筆。・・・当時、アメリカは一部の関税維持を認めることを水面下で打診してきたことが伺える内容でした。さらに、菅官房長官が全体的な調整役となり、TPP担当大臣だった甘利氏に各国との交渉を託したという真相も綴られてるといいます。執筆した理由を西川氏は「今後こういう交渉時が起きたら、次に取り組む人達の参考にしてもらえばという意味で書いた」と述べました。
その本の発売に“待った”をかけたのは政府です。不透明だった交渉経緯の一部が表沙汰になると、国会審議に影響する恐れもあります。政府与党は、TPP協定の承認と関連法案の成立に万全を期すため、本の発売も遅らせたい考えです。(テレビ東京16年3月24日)』
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民進党は、この本のゲラを入手。その中身を国会でも取り上げることを示唆している。(@@)
『「まっくろくろすけ。真っ黒でノリ弁当のようだ」。民進党の玉木雄一郎氏は表題以外が黒塗りの政府資料を拡大したパネルを掲げて政府を批判した。安倍晋三首相は「交渉して妥結した結果が全てだ。結果に至る過程がすぐ表に出るなら、外交交渉は成立しない」と反論した。
守秘義務や交渉相手との信頼関係を非開示の理由とする政府に対し、玉木氏が持ち出したのが西川氏の著書だ。石原伸晃TPP担当相から「交渉過程は原則非公開」と言質を取ると、玉木氏は西川氏の著書の「ゲラを持っている」と紙束を掲げた。「TPPの真実」との題名で5月発売予定とした上で、「(2014年4月の)オバマ大統領来日の1カ月程度前から、米側は従来の原則論から譲歩すると水面下で打診してきた」などの記述があると主張。「守秘義務違反でなければ、同レベルの情報は国会にも出してほしい」と迫った。西川氏はゲラが自身の著書かなどの追及に、「答える立場にない」として確認を避けた。
玉木氏は質問後、党の会合で「西川氏の守秘義務違反なのか、政府が過度な情報制限をしているのか。整理してもらわないと審議できない」と来週以降の審議拒否をちらつかせ、「守秘義務違反なら委員長に辞めていただくしかない」と語った。
また、民進党の大西健介氏が特別委で「交渉当事者の甘利(明前TPP担当相)氏しか分からないこともある」と同委出席を求めたが、首相は「後任の石原氏が引き継いだ。甘利氏が答弁する必要はない」と拒否した。
民進党関係者は「情報隠しは、わかりやすく政府を追及できる」とするが、政府筋は「資料は既に1000ページ以上出している。黒塗りばかりテレビに映れば、何も出していないという間違ったメッセージになる」と不快感を示した。(毎日新聞16年4月7日)』
『首相は西川氏の本に関して「初めて知った」と発言。守秘義務違反との指摘には「中身を見ていない」と述べた。菅義偉官房長官は7日の記者会見で「一議員の政治活動だ」と強調。政府として事実関係を確認する考えはないと語った。(日本経済新聞16年4月7日)』
* * * * *
最後にもうひとつ。もし機会があれば、この件は改めて取り上げたいのだが。安倍内閣の隠蔽体質について書いておきたい。(・・)
年金積立金の毎年度の運用成績は過去5年、7月上旬に公表されているのだが。GPIFは15年度分の公表日を7月29日、すなわち参院選が終わった後に公表することに決めたというのである。(@@)
GPIFは、株式比率の増加+株価下落によって、5兆円近い損失を出していると見られているだけに、政府の「損失隠し」だと見られても致し方あるまい。(*1)
『公的年金積立金の運用をめぐり、野党が追及を強めている。安倍政権が運用資産の株式比率を倍増し、2015年度は巨額の運用損が出る見通しのためだ。ただ、運用成績の公表は参院選後となりそうで、民進党からは「選挙対策の損失隠し」との批判も出ている。
年金積立金の毎年度の運用成績は過去5年、7月上旬に公表されている。だが、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は3月末、15年度分の公表日を7月29日と決定。参院議員の任期満了日は7月25日のため、参院選後となる可能性が大きい。
民進党の玉木雄一郎氏は7日の衆院特別委で、同僚議員の試算を踏まえて「5兆円もの損失が生じているのではないか」と指摘し、公表の前倒しを迫った。損失が5兆円規模になるとの試算は、SMBC日興証券の末沢豪謙(ひでのり)・金融財政アナリストら複数の専門家も出している。
これに対して安倍晋三首相は、株式の比率を倍増した14年10月から昨年末までに運用益が8兆9千億円に上ると強調。「意図的に隠しているかのごとく言うが、そんなことはない。その必要もない」と反論した。(久永隆一)(朝日新聞16年4月7日)』
安倍政権が続けば、国民の財産や安全、生活そのものがどんどんむしばまれて行ってしまう可能性が大きいわけで。どうか良識あるメディアは、このような情報を国民にきちんと伝えて欲しいと改めて強く願っているmewなのだった。(@@)
THANKS
GPIFの開示姿勢を批判=15年度運用、5兆円の赤字か—野党
2016 年 4 月 7 日 08:00 JST 更新
公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、2015年度の運用実績の公表を例年より20日前後遅く、参院選後の可能性が高い7月29日に決定したことに対し、野党が批判を強めている。民間アナリストの試算では、15年度の運用損益赤字額は5.5兆円程度まで膨らむ見通し。民進党は「損失隠しだ」(山井和則国対委員長代理)として、6日までに追及チームを立ち上げた。
GPIFは安倍政権下で株式投資比率を倍増させる運用改革を進めた結果、運用実績が国内外の株価動向に大きく左右されている。15年度の運用損益は昨年4〜12月期で5108億円の赤字。SMBC日興証券の末沢豪謙金融財政アナリストは「1月以降の株安が主因となり、1〜3月期だけで約5兆円、通期で約5.5兆円の赤字に拡大する」と試算した。民進党も、通期の赤字額を4.9兆円とする独自の推計値を公表した。
GPIFは年度の運用実績を例年7月上旬に開示しており、07年度以降はいずれも7月10日より前だった。今回、15年度実績の公表を遅らせたことについては「新たに保有銘柄の情報公開なども予定しており、作業に時間がかかるため」(三石博之審議役)と説明している。民進党は6日の会合で「国民の判断を仰ぐ前に情報開示すべきだ」(井坂信彦衆院議員)として、参院選前の開示を求めた。
[時事通信社]
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