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5日、民進党は両院議員総会を開いたが(C)日刊ゲンダイ
参院選は予測不能な「未体験ゾーン」が出現 永田町の裏を読む
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2016年4月7日 日刊ゲンダイ
4日付の読売世論調査では、せっかくの民進党の評判は散々だった。同党に「期待する」31%に対し「期待しない」60%、政党支持率では自民37%に対し、民進はわずか6%、参院選の比例投票先では自民39%に対し、民進11%という惨状である。本欄はこれまで民維合流は政治的にも政局的にも意味がないことを説き続けてきたが、その通りの結果となった。
民進党単独では参院選大敗は必至で、岡田克也代表の辞任くらいでは済まず、同党の分解という事態にもなりかねない。そこで同党としては、いよいよ野党選挙協力に懸けるしかなくなった。3日付の毎日新聞1面トップ記事によると、32の1人区のうち野党の候補一本化が成立した選挙区は15に及び、さらに協議中の選挙区は10もあるという。計25選挙区で一本化が成功し、そのうち半分で自民から議席を奪い返すことができれば、自公を過半数割れに追い込むことも不可能ではない。
毎日によると、15選挙区の統一候補の内訳は無所属9人、民進5人、生活が1人で「市民団体などが推す無所属の立候補予定者を各党が相乗りで支援する形が広がっている」。
これがどのくらい当選の可能性があるかを予測する場合に、過去の選挙での各党の得票数を合算して自民を上回るかどうかを見るのが普通だが、私は、それだけでは済まない「未体験ゾーン」が出現するとみている。
第1に、共産党が出馬を取り下げて統一候補を推す効果。これまでも、反自民票の受け皿がないので死票となることを覚悟で共産に入れるという投票行動はあったが、共産も入った統一候補となれば、死票とならずに現実に自民を破ることができるかもしれないので、迷わずに投票する人が増える。
第2に、18歳投票権の効果。一般の調査では、若者層では保守志向が強いとされているが、シールズ系の学生団体は各地の市民連合で積極的な役割を果たしているし、大人では考えつかないユニークな選挙活動に取り組んでいるケースもあって、その影響力は馬鹿にならない。
第3に、市民連合の役割。統一候補が成立した各地を見ると、市民連合が推す候補を各党が推薦したり、そうでなくとも政策協定に政党と共に市民団体が当事者として署名していたりする。市民団体が投票を呼びかけられる側ではなく呼びかける側に立って、市民プラス政党という陣形で戦う選挙がどのくらいの広がりを示すのかは、どんな選挙予測のプロにとっても不可測な未体験ゾーンである。
高野孟ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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