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塩崎大臣(左)と山尾議員(C)日刊ゲンダイ
仕草で分かる本音と建前 山尾議員との国会論戦でタジタジ 塩崎厚労相の“心もとなさ”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/178805/1
2016年4月5日 日刊ゲンダイ 文字お越し
政府が発表した「待機児童緊急対策」について、先週、衆院厚労委員会で民進党の山尾志桜里政調会長と論戦を繰り広げた塩崎恭久厚労相。山尾議員の厳しい追及に、返答に詰まる場面もありました。塩崎大臣の胸中を探ってみましょう。
答弁中はうつむいたまま用意した書面を読み上げることが多かった塩崎大臣。細かい数字や金額について問われると、失言や言い間違いを警戒したのか、背後に控えている官僚の方を振り返り内容を確認しました。その際、顔だけでなく、わずかに左肩も座っていた椅子の方を向いていました。これは、準備していない内容に自信を持って答えられない、明確に把握していないため、一刻も早く自分の席に戻りたいという無意識の焦りの表れです。答弁を終えると、塩崎大臣は目を伏せたまま、山尾議員から顔を背けるようにそそくさと席に戻りました。
子育て支援の潜在的需要への対処について説明している間、塩崎大臣は両手を大きく広げたり、下から上へ、手前から向こうへと両手を回し、政府の取り組みを強調しました。しかし「政府はそれ以上のことをやろうとしている」と言いながら、広げた手をお腹の辺りで組んだのです。テレビ番組で、司会者などが、手の動きを止めるためテーブルの上で手を組むことはよくありますが、答弁中、塩崎大臣が手を組んだのはその一度だけ。両手を組むのは、ネガティブな感情がある時に出やすい仕草であることから、「それ以上のこと」と言いながら、その取り組みに不安を感じているのでしょう。
面白いことに、塩崎大臣の答弁を聞いた山尾議員は、次の質問をしながら大臣の一連の仕草と同じような仕草を行いました。このように、意識することなく仕草を真似ることをミラーリングといいます。山尾議員は無意識のうちに仕草を同調させることで、同じ問題意識、同じ気持ちを共有していると無言のアピールをしたのでしょうが、答弁に立った塩崎大臣の表情や口調が変わることはありませんでした。
待機児童の受け入れ協力に応えてもらうための対応について、来月、待機児童の多い市区町村のトップと話し合いをすると、顔を上げても視線を落としがちに説明しながら、何度も言葉につかえ、しどろもどろになっていました。本音では、話し合いは塩崎大臣にとって気がすすまない案件であり、ストレスと感じていることがわかります。さらに「緊急的に対応できることからやる」と言いながら、両目をぎゅっとつぶったのは、その実現が難しいと感じているからです。
待機児童になりかけたが、身内がうまくいったのはたまたまと言葉を強調して表情をかすかに緩めた塩崎大臣。さて、実情に合った適切な対策ができるのでしょうか。答弁の仕草を見る限りは心もとないものがあります。
岡村美奈臨床心理士、ヒューマンリスク・コンサルタント
早稲田大学大学院文学研究科・商学研究科修了(文学修士・商学博士)。病院、大学、企業などの講師やカウンセラーを経て、現在、(株)アイシーディー取締役。第一印象やイメージのコンサルティングを行うとともに、ビジネス心理を中心にさまざまな活動を行う。著書に「嘘つきは鼻をこする」(産経新聞出版)。
【3/30厚生労働委員会】山尾志桜里 待機児童問題、子育て支援について塩崎厚労大臣に質問
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