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Photo by : 乙武洋匡氏のTwitter [https://twitter.com/h_ototake]
乙武スキャンダル報道に警鐘を鳴らした篠田博之氏の慧眼
http://xn--gmq27weklgmp.com/2016/04/03/post-4258/
3Apr2016 天木直人の公式ブログ
乙武洋匡氏に関する不倫スキャンダル報道に関して、きょう4月3日の東京新聞「週刊誌を読む」で、月刊「創」編集長の篠田博之氏が、目から鱗が落ちる問題提起をしていた。
それは、マスコミはかさにかかって乙武氏やその奥さんをたたいているが、乙武さんは一種一級障害者であり、その奥さんは一種一級障害者の妻であるという視点を忘れてはいけない、という問題提起だ。
そして、その問題提起の核心部分は、女性セブン4月14日号に掲載されている「私にも責任の一端がある」と語った妻のつぎの言葉の真意の部分だ。
「私は日常生活に困難を抱える彼と生活する大変さをわかって結婚したつもりでしたが、子供を育てる中で、手足のない体をぞんざいに扱ってしまったことで、彼がとても屈辱的な思いをしたことがあったと思います」
この告白は、不倫事件の背後には、子育てで心身ともに疲れ切っている妻が、一種一級障害者の夫との夫婦関係をどう両立させるかという究極のジレンマを抱えていた事を、物語っている。
乙武氏の不倫問題を取り上げた週刊誌も、それを話題にし、さらに、不倫された妻が謝罪するのはおかしいと評論する者たちも、「もう少し冷静に考えて見るべきかもしれない」のである。
常に弱者の立場に立って物事を見つめる篠田氏の慧眼に、あらためて敬意を表したい(了)
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