http://www.asyura2.com/16/senkyo203/msg/783.html
Tweet |
まずはこの動画を見てくれ。
“書きかえられた”沖縄戦〜国家と戦死者・知られざる記録〜
http://www.dailymotion.com/video/x32o1m3
沖縄戦における住民の軍事利用とその軍事利用のドキュメントだ。
そこでは沖縄県民を皇民と持ち上げながら、ナチさえしなかった国民の直接的軍事利用を行なった軍と国家の犯罪が描かれている。
沖縄では14万人以上の民間人がこうして死んでいった。
県民の4人に1人が犠牲になった沖縄では小林よしのりは「沖縄論」を書いたあとも要注意人物と言う事で、訪沖時には警戒されると言う。当たり前だ。ネオナチ文化人がどうやってポーランドでサイン会が出来るんだ。
そして、昨年、小林の「新戦争論」が出版され、保守のみならず、むしろリベラルや左翼知識人やマスコミに高く評価された。その後、かつての論敵である宮台真司、東浩紀というリベラル知識人と共著を出版し安倍政権を批判している。いまや「よしりん」は強力な保守側からの助っ人としてこれらリベラル陣営から歓迎されているのが、実態だ。
というわけで、それらリベラルさん達おすすめの「新戦争論」を読んでみたが。ありゃ〜ま〜。
これはまさに言い訳と隠れ転向のオンパレード。冷戦後の左翼知識人の転向そのままだぞ。宮台センセ始め、デイキャッチ等のリベラルマスコミよ。この駄本のどこが超オススメなんだ。あほのネトウヨやノンポリB層をさらに危険な民族右翼に押しやるだけの内容だろう。
そのいいわけを超約すると、ネトウヨ生みの親であることを認めつつもそれは100万人読者の1%だけであった。そして、当時は自虐的史観がひどかったとある。実際そうであろうか。で、「戦争論」も読んでみた。
いやその極右的偏向やまさに今のネトウヨの言っている事と寸分違わない。で、自虐史観が旺盛を極めていたというのも、大ウソ。東側陣営が崩壊して何年も経ってからの右翼にとっては極めて安全な時期に右の方に突出した議論を張っただけだ。もしこれを小室直樹が「ソビエト帝国の崩壊」を出版した1980年頃に出版していたら、まだしも警世の価値はあった。実際、東大一直線なんて漫画カキで政治的関心も知識もなかっただろうが。
というわけで小林の政治的な覚醒は冷戦終結以降と言う訳で、真正右翼ではないことがこれで分かろう。いわば、ちょっとしたネトウヨ達の頼りになる兄貴的存在な訳だ。言っている事も1960年代からの日本会議系の連中が言っている事を丸写しだし。
で、問題はその小林が近年、ネトウヨ達やアベサポーターからも立場を避難される事が多いと本人が嘆いており、宮台はじめリベラルと共闘をはじめた事である。
しかし、宮台先生はじめ左翼リベラルのケツの軽いマスコミ大好き文化人達よ。小林は別に右翼側の特殊な跳ね上がりでリベラル化しつつあるんじゃないぞ。その論をよく見る間もなく単なる民族派右翼そのものである事がわかる。
多くのアベサポーターやネトウヨと民族派右翼との違いは、反米でアジア主義であることだ。まあ右翼ヤクザが朝鮮系が中核の一つとなっている事もあり、旧型右翼は親アジアなんだな。いわばネトウヨ(マイルド右翼)の生みの親で小林が真正右翼であることで嫌韓・親米のネトウヨの標的になったセクト抗争な訳だ。
で、その小林の民族右翼ぶりは新戦争論の沖縄の下りを見ればよくわかろう。例によって、戦争被害の美化に終始している。沖縄の戦死した女子学徒隊の殉死をたたえ、尊いものとする。しかし、沖縄で日本軍がやった民間人虐殺はつゆもふれない。
それは小林のいう「じっちゃん」(旧軍従軍兵士)の沽券にかかわるからだ。しかし、その「じっちゃん」なんて愛郷心をくすぐる旧軍兵士も実際には内地や外地の安全地帯で皇国の幻想からさめきらなかった者から水木しげるや大岡昇平、山本七平のような最前線で地獄を見たものでは意見が天地ほどもことなる。小林は膨大な調査や研究でそれらの批判的なジッチャンにも接触しているはずだが、作品にはいっさい登場しない。したがって小林描くところのパトリ(愛郷心)を具現化したじっちゃんも多くは銃後の安全地帯や軍部の上層部で戦争の被害に十分遭わなかった者達が大半である事がわかる。そのらのじっちゃんたちが故郷を破壊したのだ。
ではさいごにもう一本、NHKのドキュメンタリーを見てもらおう。http://www.dailymotion.com/video/x13hkrm
「女たちの沖縄戦 150時間の証言録音テープ」
これで、喜んで死んでいった女子学徒隊員も国の軍国教育の犠牲者だった事がわかる。こばやしは例えればドイツ人ならヒトラーユーゲントの戦死を称揚しているようなものだ。
そして、民族派右翼に進化した小林は今はシールズにも好意的で安倍内閣に批判的であっても、重武装改憲主義者で本質的には安倍や頭の軽いネトウヨよりもはるかに右にいる危険な低級文化人である。したがって、宮台先生始め左翼リベラル知識人やマスコミには一時的協調関係が数年後に手痛いしっぺ返しとなることを理解するべきだ。
小林が左翼リベラルにすり寄るのも世知と世渡りに長けているからなのは彼らも承知だろうがミイラ取りがミイラになるの喩え通りに彼らがいつの間にか民族派右翼と一緒になって、対米自立を旗に掲げて、重武装中立(自立)からはじめて、重武装アジア共栄圏をとなえ出さないとも限らないのだからな。実際、大正デモクラシーの世から時を大きく経ずして転向左翼と右翼の合同が太平洋戦争へと日本を突き進めたのだから。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK203掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。