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2016年 4月 1日 金曜日 北海道新聞 「探る見るさっぽろプラス」コーナーより抜粋
4月12日告示、24日投開票の衆議院北海道5区の補欠選挙が迫ってきた。
安全保障関連法の制定や環太平洋連携協定(TPP)署名後の初めての国政選挙となる。
結果は、安倍晋三首相がこの夏に衆参同日選に踏み切るかどうかの判断材料にもなると言われ、全国的に注目されている。
立候補を予定する自民党公認の和田義明氏(44)と無所属の池田真紀氏(43)の両新人にインタビューし、
決戦の舞台に立つ2人の人柄や政治を志す思いに迫った。
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無所属 池田 真紀(いけだ まき)氏 (43)
「福祉現場での経験生かす」
――――政治家を志した理由を聞かせてください。
「東京都板橋区の福祉事務所で14年間働き、介護も保育も、現場と法律や制度がかけ離れていると感じました。
『すべて国民は、健康的で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する』とする憲法25条と、
個人の尊厳や幸福追求権を保証する憲法13条を順守する社会保障を整備したいというのが信念です。」
――――幼いころは複雑な家庭環境だったそうですね。
「父親の母親や私に対するドメスティックバイオレンス(DV)は日常茶飯事でした。
家族はバラバラになり、私は中学生の時から祖母が暮らすアパートの別室で1人暮らしを始めました。
当時はDVという言葉もなく、警察を呼んでも助けてくれないこともありました。
福祉の道に進んだのは、当事者の経験があったからだと思います。」
――――シングルマザーとして2人の息子を育てたそうですね。
「息子が0歳と2歳の時、2キロほど離れた別々の認可保育所に預けなければならず、大変な思いをしました。
認可外保育所に預け、いいかげんな対応をされたこともあります。
子供が健やかに育つ環境を保証するのが保育。待機児童の数ばかり注目されていますが、
保育の質を向上させる視点を忘れてはいけません。」
――――安全保障関連法の廃止を訴えていますが、北朝鮮などの脅威からどう国を守りますか?
「平和外交です。武力は、破壊にしかつながらない。平和や安心を相手に差し出すことで、友好的な解決が可能だと考えています。」
――――選挙区に多く住む自衛隊員にその訴えは通じると思いますか?
「現場の人が、一番危機感を感じていると思います。安全関連法の問題点も最もよくご存じだと思います。
不安があっても声を上げられない方もいるはず。
全力で安全関連法の廃止を求めていきます。」
――――安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」をどのようにみていますか?
「若者の非正規雇用が増え、物価上昇などで年金生活者の暮らしも厳しさを増しています。
一方で資産家や大企業は株高や円安の恩恵を受けています。
大企業から中小企業へ富は一滴もしたたり落ちておらず、政策の方向転換が必要です。」
――――「安倍政権対市民の戦い」と位置付けていますが、実際の活動では政党頼みではないですか?
「これほど多くの市民が参加する選挙はなかったと思います。
『こういったチラシなら配れる』など基本的な話を伝えながら、一緒に活動をしています。
政党には推薦の範囲で支えてもらっています。政党頼みなのは公認候補として出馬する相手陣営(和田氏)のほうではないでしょうか。」
――――東京出身なのに、北海道から出馬する理由は?
「一番可能性がある土地だからです。豊かな自然や食を誇る道内179市町村が声を上げれば、どこにも負けない。
北海道なら本当の自治が実現できると信じています。」
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自民党公認 和田 義明(わだ よしあき)氏 (44)
「地道に働いた姿引き継ぐ」
――――出馬しようと思った最大の理由は何ですか?
「政治家は人生を懸けるに値する、人様の役に立てる素晴らしい仕事だと思ったからです。
父(故・町村信孝前衆院議長)は地元の要望を聞き、北海道新幹線から千歳(ちとせ)アウトレットモール・レラ前の
横断歩道の設置に至るまで大小にかかわらず、地道に働いていました。
埋もれている課題を迅速に解決するのが政治の力と知り、挑戦しました。」
――――もともと政治家志望だったのですか?
「全く考えていませんでした。2013年元旦に父から突然『自分の後継ぎをやらないか』と。
1年4か月間悩み、やると伝えました。
私の両親は大反対でしたが、2014年11月に会社を辞め、父の秘書として修業を始めました。」
――――出馬にあたり、町村姓に改姓してほしいという声もあったと聞きます。
「北海道知事を務めた祖父・町村金五の衆院初当選から父が亡くなるまでの60年余り『町村ブランド』を大事にしてくれた後継者や、
選挙を心配した複数の自民党国会議員から言われました。
ただ40年以上、和田の名前で生き、一人っ子なので両親も悲しむと思い、和田姓での挑戦を決めました。
父も最後は『いばらの道を選ぶ新人でいい。継いでほしいのは政治姿勢だ。』と理解してくれました。
そういうことをやったから(町村姓の知名度を生かせず)苦労していますが。」
――――和田さんは有名大卒、名門商社出身のエリートという印象です。
「そんな意識はありません。人前に出るのが苦手で、極端に緊張しています。
会社でも頭がいいほうではなく、劣等感がありました。
大学4年の時には阪神大震災で神戸市東灘区の自宅を失いました。
当時は人に貸していましたが、両親も私も大きなショックを受けました。
――――安全保障関連法の意義を強調していますが。
「隣国のロシアや北朝鮮、中国は脅威です。
いつ、何があっても、国民の生命と財産を守り抜かないといけません。
有事の際、米国に守ってもらえばいいというのは間違いです。
米国からサポートを受け続けるためにも、自国を守る姿勢が不可欠です。
平和安全法制(安保関連法)を廃止にすれば、米国から相手にされなくなる可能性もあります。」
――――安倍政権の経済政策「アベノミクス」は北海道内で効果が出ていると思いますか?
「(北海)道内では効果を実感しにくいかもしれませんが、道内企業の倒産件数は2014年に比べ、2015年は減りました。
有効求人倍率もほぼ1.0倍に上がり、一定の効果は出ています。
ただ、まだ成長は途上で、地場産業の再生は急務です。」
――――不倫や失言問題など自民党の国会議員の不祥事が続いています。
「議員の前に、1人の人間としての常識が問われています。
自民党への風当たりも増しています。気を引き締めて慎重に慎重を重ねて行動していきます。」
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