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「私はブリュッセル」。花の都パリを震撼させたISのテロが、今度はEU本部のお膝元を直撃した (c)朝日新聞社
死傷者300人 ベルギーテロ 伊勢志摩サミット、原発は大丈夫か〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160330-00000001-sasahi-soci
週刊朝日 2016年4月8日号
「十字軍同盟国に暗黒の日々を約束する」
厳戒態勢下の欧州がまた狙われた。ベルギーの首都ブリュッセルの国際空港と地下鉄で3月22日、自爆テロが相次いで発生。30人超が死亡、邦人2人を含む270人以上が負傷した。犯行声明の主は、仏パリで約130人を殺戮した「イスラム国」(IS)だ。サミットなど国際イベントを控える日本は大丈夫なのか。
まず警備体制だ。5月に三重県の賢島を主会場に開く伊勢志摩サミット。今回のテロ後、ISが言う「十字軍同盟国」が一堂に会する最初の機会となる。警察庁によると、2008年北海道洞爺湖サミットでは約2.1万人が警備。危機管理と原発テロ対策に詳しい独立総合研究所の青山繁晴氏は言う。
「05年英グレンイーグルズ・サミット時、会場だった保養地ではなく、警備が手薄なロンドン市内でテロが起きた。今回も手薄となる都市、東京はもちろん、世界でも圧倒的に知名度のある京都は要注意です」
不安になる光景もある。対テロ対策訓練だ。
岐阜県の養老鉄道の駅構内で2月にあった訓練では、警察官が警棒で犯人と対峙していた……。愛知県警では地下鉄職員を対象に実施。繰り出したサスマタで犯人役を押さえる様子をネットにアップしている。サスマタは柄の先の金具で相手の動きを止める武具だ。
テロ対策に詳しい青森中央学院大学大学院教授の大泉光一氏は「サスマタで捕まえるのは笑い話。呆れてものが言えない。どうしてテロの想定がそのような内容なのか、不思議です」。
この訓練や装備はどこが決めるのか。警察庁に尋ねてみたが「回答に1週間かかる」(広報)という。
空港警備も怪しい。
「荷受け場に日本語で『テロ警戒中』とあるが、誰に向けた警告か。セキュリティーチェックも検査官はマニュアル頼み」(大泉氏)
ベルギーの国際空港はターミナルビル内でセキュリティーチェックをするため、多数の犠牲者を出した。
「日本は米国を参考にビル外でやる体制にすべきだ」(青山氏)
ベルギーのテロは当初、原子力発電所を狙っていたが、当局に察知され、変更されたという。テロ当日には南部の原発の作業員の大半が退避。犯人は原子力当局長官宅前に隠しカメラも設置していたという。原発が多い日本は、大丈夫か。
前出の青山氏によると、01年の米同時多発テロを機に全原発で軽機関銃などを装備した武装警察官が24時間警備。原発自体の強度も「ロケット弾でも破壊できない」と一定の評価をする。ただ仏や米の原発はさらに上のレベルだ。
「特殊部隊も、対テロ作戦とは別に、最も難しい人質救出の訓練、隊員のメンタルの訓練も欧米並みにやる必要がある」(大泉氏)
対サイバー攻撃はどうか。米国で諜報任務経験があるDr.Aki氏は言う。
「日本の原発は独自のシステムで、入り込むのは困難。アノニマス程度だと無理。ISには高度なハッカーがいるが、システムの把握には内部協力者が必要で、2、3年はかかる」
だが弱点がある。青山氏は指摘する。
「原発内部に入り込む協力者の脅威に対しては弱い。法の不備を突かれてすでに『北』が入り込んでいる。警察も、把握していても手出しできていないのが現状です」
では、ISはどうか。
「ISはまだ本当の勧誘、組織力を日本に浸透させていない。抑え込めるかが今後の課題です」(中東調査会の高岡豊上席研究員)
テロの脅威はすぐそこまで来ている。(取材班=鳴澤大、西岡千史、牧野めぐみ、松岡かすみ、秦正理/今西憲之)
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