http://www.asyura2.com/16/senkyo203/msg/515.html
Tweet |
待機児童300万人 なぜ保育園に入れない 「定員緩和」の落とし穴 保育園に“ブラック化”の恐れ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/178149
2016年3月27日 日刊ゲンダイ
安倍政権は待機児童対策に大慌て(C)日刊ゲンダイ
「保育園落ちた」の匿名ブログがきっかけで、待機児童問題が炸裂。焦る安倍政権は、大急ぎで“対策”をまとめていて、認可保育所より小さい面積で設置が可能な「小規模保育所」の定員枠を緩和する方針だ。現状では19人と定められている定員を、二十数人まで増やすという。
枠が広がれば待機児童の減少に一役買いそうだが、落とし穴がある。
子供1人当たりの保育士の人数まで緩和されれば、保育の質の低下が危惧される。ただでさえ重労働の保育士の負担がさらに増え、場合によっては保育所の“ブラック化”を招く恐れもある。
「ブラック保育園被害者の会」の田中絵里緒会長はこう話す。
「園長の意識が低かったり、人手が不足していたりと、保育園が“ブラック化”する原因はさまざまです。言うことを聞かない子を床に正座させたまま放置したり、たたくなどの暴力を振るうケースも枚挙にいとまがありません」
管理が行き届かず、子供を死なせてしまうケースもある。
「2011年に当時1歳だった娘は、保育所の事故で亡くなりました」と語るのは「赤ちゃんの急死を考える会」の阿部一美さんだ。
「娘を預けていた、さいたま市の保育所に聞き取りをすると、娘は睡眠中に亡くなったことが分かりました。当時、保育士は昼寝中に必須の呼吸チェックをしていなかったことに加え、一度目が覚めてしまった娘をうつぶせにして寝かせていた。娘が嫌がっているにもかかわらず、無理やりご飯を口に詰め込んだこともあったそうです」
昨年12月6日には神奈川・平塚市の定員20人の認可外保育所で、生後4カ月の男児が死亡。原因は不明だが、事故当時、男児は睡眠中だったとみられ、職員はたった1人だったという。保育園が“ブラック化”してしまう原因を、前出の阿部さんはこうみる。
「子供の性格は千差万別で、時間をかけて接しないと把握できません。しかし、待遇の悪さが原因で、多くの保育士は短期間で離職してしまう傾向にあり、ベテラン保育士が少ない。新人の保育士では子供との接し方が分からず、ストレスをため、虐待に走ってしまうケースもある。子供が寝つかなければ抱っこして気を紛らわせる、ご飯を嫌がるのなら無理に食べさせないなど、臨機応変な判断はベテラン保育士でないと、なかなか難しいのです」
受け皿を増やして、保育所が“ブラック化”しては本末転倒だ。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK203掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。