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安倍首相にひるむことなく切れ込んだ山尾議員(C)日刊ゲンダイ
証言特集 私はこんな「勝負」で勝ってきた 選挙公認前に検事退官 山尾志桜里議員が語った「覚悟」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/177741
2016年3月20日 日刊ゲンダイ 文字お越し
「やはり政治家になると決め、検事を辞めたときですね。人生の大勝負でした。それまでは非自民の候補に一票を投じるだけの有権者。生の政治家にもほとんど会ったことがなかったし、人脈もありません。もちろん自分が出馬なんて考えたこともありませんでしたから」
こう語る山尾志桜里議員(41)は、安倍首相を相手にひるむことなく切り込み、子育て世代を中心に多くの有権者に頼りにされている。2002年に司法試験に合格し、司法修習を終えてから検察官に任官した。それからは弱い立場の人を救うために奔走する日々。苦しむ声に寄り添ってきた。だが、いろんな「なぜ」が湧いてきて、抑えられなくなる。
「検事になって3年目、愛知県の支部にいたころに、子供がホームレスのおばあちゃんを殺す事件がありました。検事は被疑者を刑務所に入れるのが仕事。罪を犯した子供を少年院に入れることはできます。でも、根本的な問題として、なぜ60歳を過ぎたおばあちゃんが河原でホームレスになっていたのか。なぜ、その子が、さい銭泥棒から殺人にまで非行をエスカレートさせる中、学校や地域や社会がストップをかけられなかったのか。それで、この国って老人のセーフティーネットや子供の教育の問題に、どこまで本気で取り組んでいるのかと疑問を抱くようになりました」
当時の愛知は景気が良く、仕事を求めてやってくる若者も多かった。
「でも、そのうち仕事を切られ、給料も、家も、人間関係もなくし、オレオレ詐欺株式会社に入社するみたいな話も、結構ありました。不安定な雇用のツケは、虎の子を奪われるおじいちゃん、おばあちゃんに回されるわけです。これらの問題に取り組む仕事って、やっぱり政治家なんだろうなと思うようになったんです」
民主党が公募をかけていた愛知7区で手を挙げる。そして、公認が出る前に退官。これも大きな賭けだった。
「普通だったら公認が出てから辞めますよね。辞めてしまえば検事に戻れませんから。ある新聞では、公認が市会議員の方に決まりそうだとも報じられていました。でも、『公認が出なかったので検事を続けます』ではケジメがつかないし、前の仕事にケジメをつけられないようでは、政治家になってもいい仕事はできない。ここが勝負だ! と覚悟を決めたのです」
上司や先輩、事務官からは心配されたし、温かい励ましも受けた。以前の上司からは、「検察官は国家に守られる仕事だけど、政治家は生身ひとつで批判にさらされる仕事。大変な決断だと思うけど、がんばれ」という激励の手紙ももらったという。
「弱者のために一歩も引かないというスタンスは、検事も政治家も同じ。今は野党ですが、野党でも政治を動かせることを示していきたいです」
▽やまお・しおり 1974年、宮城県生まれ。子供のころ、ミュージカル「アニー」で初代アニー役をつとめた。東大法学部卒。
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