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民進党に必要なのは山尾代表のような人心一新サプライズ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/178136
2016年3月26日 日刊ゲンダイ 文字お越し
山尾志桜里議員(C)日刊ゲンダイ
民主と維新が合流する「民進党」が、あす(27日)、ようやくスタートする。しかし、衆参150人以上の巨大野党が誕生するというのに、盛り上がりはいまいち。お祝いムードはゼロだ。
街のラーメン屋や、ケーキ屋だって、店が新しくオープンする時は、近所の住民は「どんな店だろう」「味はどうか」と関心を持ち、期待するものなのに「民進党」に対する国民の期待はまったく高まっていない。世論調査でも、民進党に「期待する」は31%、「期待しない」は60%である。
安倍自民党に対抗する一大勢力が誕生するのに、どうして熱気も高揚感もないのか。「党名」を決めるのにゴタゴタしたとか、共産党との共闘をめぐって揉めているとか、安倍シンパの大手新聞が期待が高まらないようにケチをつけているとか、理由はいくつもあるだろう。
しかし、最大の理由は、サプライズに欠けることだ。なにしろ、新しく政党を立ち上げるというのに、〈代表は岡田克也、幹事長は枝野幸男〉と、民主党時代と顔ぶれが変わらないのだから、新鮮味も、驚きもない。国民人気が急上昇している山尾志桜里を政調会長に就けることでサプライズを演出したつもりなのだろうが、いかにも中途ハンパである。
これでは「どれどれ」と、新しくオープンしたラーメン屋に入ったのに、調理している店主が、以前の店と変わらなかったようなものだ。政治評論家の本澤二郎氏はこう言う。
「民進党には、新党というワクワク感がまったくない。民主と維新が合流しても、日本の政治は変わりそうにないなぁ、というのが、有権者の気持ちでしょう。せめて民進党は、代表選をやるべきでした。若手を中心に5〜6人が手を挙げて論争をすれば、メディアも連日取り上げ、国民の関心も高まったはずです。どうして、代表選もやらずに、岡田代表―枝野幹事長という体制を決めてしまったのか。これでは、また安倍シンパの大手メディアから“清新さに欠ける”と批判されるだけです」
なぜ、切り札の山尾志桜里じゃないのか
どうせなら民進党は、思い切って山尾志桜里を代表に就けてもよかったのではないか。
政調会長ではなく、新代表に選んでいたら、インパクトはまったく違ったはずである。有権者はあっと驚き、民進党に関心を持ち、新代表として27日の結党大会でなにを語るのか、興味津々になったはずだ。まだ当選2回、41歳の女性議員が新党の代表に就けば、民主党が抱える“負のイメージ”も一掃された可能性が高い。
少なくとも、岡田克也が代表に就くより注目を集めたのは間違いないだろう。
保育園問題で一躍、名を上げた山尾志桜里は、東大法卒、検事時代に民主党の公募に応じて政界に転身している。ミュージカル「アニー」の初代主役としても知られる。もともと、民主党内では、能力の高さから、将来の総理候補とみられていた。
この通常国会では、衆院予算委で4回質問に立ち、毎回、安倍首相をタジタジにさせている。「保育園落ちた日本死ね」という匿名ブログを国会で取り上げ、保育園問題に火をつけたのも彼女だ。いま、安倍首相が一番苦手にしている議員である。
政治評論家の山口朝雄氏がこう言う。
「もし、山尾議員が代表になっていたら、民進党に対する国民の見方は、ガラリと変わっていたでしょう。清新なイメージが広がり、ブームになった可能性があった。安倍首相との党首討論も白熱したでしょう。安倍首相は、山尾議員を嫌がっているのだから、思い切って代表に就けてもよかったと思います」
自民党関係者はこう言う。
「山尾さんは、自民党にはいないタイプです。自民党の稲田朋美さんも、将来の総理候補とされていますが、稲田さんの場合は、安倍首相が戦略的に総理候補として売り出しているに過ぎない。でも、山尾さんは自然に総理候補となっている。それに、自民党の女性議員は、高市早苗も、佐藤ゆかりも、全員『私が、私が』というタイプですが、山尾さんは、いつの間にか脚光を浴びています」
せっかく、山尾志桜里という切り札がいるのに、「岡田代表―枝野幹事長」という体制を選んだ民進党は、国民の支持を集める大きなチャンスを逃してしまったのではないか。
野田佳彦を切れば、国民の支持は広がる
民主党没落の最大の戦犯(C)日刊ゲンダイ
野党新党がブームにならない、もうひとつの理由は、いまだに野田佳彦のような男がハバを利かせ、デカイ顔をしていることだ。
財務官僚に洗脳され、公約違反である“消費税増税”を強行した野田佳彦は、民主党を政権から転落させたA級戦犯である。政界から引退するか、政界の隅で小さくなって反省しているのが当然である。
ところが、反省するどころか、民主と維新の合流に最後まで反対し、「小沢一郎に足を引っ張られた」などと、野党共闘に水をかけるようなことばかりしているのだから、どうしようもない。
民主党議員は、一致団結して「民進党」を盛り上げていかなくてはいけないのに、この男は、野党共闘にイチャモンばかりつけている。そのたびに、野党新党への国民の期待はしぼんでいく。
このまま、この男を放置していたら、野党共闘は進まず、党内はガタつき、また大新聞テレビから、「民進党は内部がバラバラ」とバカにされるのは目に見えている。安倍首相を喜ばせるだけだ。
ここまできたら、民進党は、野田佳彦を切るべきじゃないのか。政治学者の五十嵐仁氏はこう言う。
「もし、岡田代表が、『野党結集に反対なら党から出ていって欲しい』と野田前首相に突きつけ、排除したら、国民は『本気で野党結集を進めるつもりだ』『安倍政権を倒すつもりだ』と、受けとめるはずです。実際、野田前首相が党からいなくなれば、社民から生活まで、野党は幅広く結集できる。それに、消費税増税を決めた野田前首相が党を去れば、野党は遠慮せずに“消費税増税反対”で一致できます。民進党への期待が低いのは、どこが自民党と違うのか、自民党との違いがハッキリしないことも大きい。安倍首相とほとんど考え方が変わらない野田前首相を切って、自民党との違いを明確にすれば、民進党への期待も大きくなっていくはずです」
4月24日に行われる2つの補欠選挙で敗北したら、民進党は7月の参院選でも敗れ、そのまま瓦解する可能性が高い。どうすれば国民の支持を得られるのか、よく考えるべきだ。
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