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日本は自由な発言が許されない国になりつつある 日本外交と政治の正体 孫崎享
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2016年3月25日 日刊ゲンダイ 文字お越し
NHK(C)日刊ゲンダイ
最近、2つの発言が気になった。NHK「クローズアップ現代」のキャスターだった国谷裕子さんと、女優の木内みどりさんの発言である。
1993年に始まった「クローズアップ現代」は17日に最終回を迎えた。番組の終了には、官邸や自民党の不満が背景にある――とささやかれている。
2014年7月3日の番組で、国谷さんは菅官房長官に対し、集団的自衛権の行使容認について舌鋒鋭く迫った。
〈解釈の変更は日本の国のあり方を変えるというようなことだと思うのですが、国際的な状況が変わったというだけで憲法の解釈を本当に変更してもいいのかという声もありますよね〉
〈密接な関係のある他国のために、もし集団的自衛権を行使した場合、第三国を攻撃することになって、第三国から見れば日本からの先制攻撃を受けたということになるかと思うんですね〉
極めてまっとうな質問だが、菅長官はそう思わなかったらしい。約1週間後に発売された写真週刊誌「フライデー」は、〈国谷キャスターは涙した 安倍官邸がNHKを“土下座”させた一部始終〉と題した記事を掲載した。官邸が放送内容についてNHK幹部らを叱責したという内容だ。このころから、国谷さんに対する風当たりが強くなり、「降板」の動きが進んでいったとみられている。
〈時代が大きく変化しつづける中で物事を伝えることが次第に難しくなってきました〉
クロ現の最終回で、国谷さんは広報局を通じてコメントを発表した。言葉を濁していたが、文言には無念さがにじみ出ていた。
一方、女優の木内みどりさんのケースは、16日付の朝日新聞に掲載された発言だ。記者が「脱原発主張で女優業に影響あるか」と尋ねると、木内さんは衣装合わせの日程も決まっていた企画が突然中止になったエピソードを紹介しつつ、こう答えていた。
〈影響はあると思います。その代わり自分の好きなことができる〉
出演した番組で「こういう内容の発言は困ります」とあらかじめ注意されることはあるかもしれない。しかし、番組と全く関係ない場所で、全く番組と関係ない発言をしたタレントを除外する――というのはあまりに異常だ。過剰反応という言葉だけでは済まされない。
戦前のように特高が突然、押しかけてきて留置場に入れられることはないだろうが、今の日本は異論を口にする場が奪われつつある。この国は恐ろしい方向に突き進んでいる。
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