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SNSで拡散中 高浜原発停止命じた裁判長への“応援”広がる
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/177931
2016年3月25日 日刊ゲンダイ
正しい判決(C)日刊ゲンダイ
画期的な判決を下した裁判官に激励のハガキを送ろう――。そんな運動が盛り上がりつつある。今月9日に滋賀の大津地裁が下した関西電力の高浜原発3、4号機の「運転差し止め」の仮処分決定。稼働中の原発の停止を直ちに命じる史上初の司法判断は大きなインパクトを与えた。
実は今、大胆な判決に踏み切った大津地裁の山本善彦裁判長を応援する運動がSNSを通じて広がりを見せている。参加方法は簡単。大津地裁民事部宛てに判決を下した山本裁判長ら3人の裁判官を励ますハガキを送るだけでいい。
運動のきっかけは、判決に対してメディアが批判的に報道していることだという。メディアの批判に山本裁判長が負けないように励ますのが目的だそうだ。運動の呼びかけ人のひとりで、高浜原発停止を求めた住民側弁護団の石川賢治氏が言う。
「実際に高浜原発が停止した直後から在阪メディアの報道は、判決に反対の世論が強いかのような内容が目立ちます。『5月からの電気料金の値下げを期待していたのに、がっかり』という大阪市民の声や『地域経済の活性化のために再稼働して欲しい』という高浜町民の声などを、しきりに取り上げるのです」
訴訟の支援サイトのメールフォームにも、「電気料金据え置きに対する公式声明を出せ」といった批判が大量に書き込まれているという。
「おそらく大津地裁にも苦情は殺到していることでしょう。これから地裁では関電が申し立てた保全異議の審尋手続きが始まります。この手続きも大津地裁は人手不足のため、引き続き山本裁判長が担当します。裁判官も人の子。苦情殺到に『私の判決は世論に支持されていない』と弱気になれば、異議審の行方にも悪影響を与えかねません。裁判長に『国民が大歓迎している正しい判決』との自信を深めていただくことが重要だと考え、運動を思い立ちました」
メッセージ内容は自由だが、異議審に触れると、「進行中手続きの心証形成に影響を与えるとの理由で、裁判官に直接、届かない可能性が高まる」(石川賢治氏)とのこと。ハガキの記入例はツイッターなどで拡散している。再稼働反対の人々は、一筆いかが?
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