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「民進党」結党後に細野氏(中央)と岡田代表(左)、枝野幸男幹事長の間の溝は埋まるのか (c)朝日新聞社
「民進党」結党を邪魔した細野、野田という困ったちゃん〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160323-00000001-sasahi-pol
週刊朝日 2016年4月1日号
民主党と維新の党が合流し、3月27日の旗揚げが決まった「民進党」。野党結集の受け皿を目指すが、党名決定直前の世論調査(朝日新聞)では「期待しない」が57%で、「期待する」の31%をはるかに上回った。船出は前途多難だ。
民主党は、維新に押し切られる形で20年の歴史に幕を閉じることになる。だが、意外にも党内には受け入れムードが漂う。岡田克也民主党代表の責任を問う声も広がっていない。民主党衆院議員は言う。
「新党の綱領も基本政策も、9割方は民主の意見が通った。岡田さんは名は捨てても実は取った。野党結集のため『民主』の名前が消えるのもしょうがない」
一方、「男を下げた」と言われる大物議員が2人。
「筆頭は細野(豪志・民主党政調会長)。昨年から新党結成の動きを見せていて、側近議員は『新党を作って岡田代表を代える』とまで言っていた。この大事な時期にポスト狙いの権力闘争を仕掛けるなんて。党内を動揺させたことで、彼が代表になる日は遠ざかった」(前出の民主党議員)
ある民主党幹部も言う。
「細野氏らの動きは、昨年の早い段階で情報をつかんでいた。どうなるかと思っていたが、結局何もなかった。本気で彼についていく人はいなかったということ」
反主流派による“岡田降ろし”はあっさりと沈静化。ようやく野党結集が進展するかと思いきや、次は党重鎮から問題発言が飛び出した。野田佳彦前首相だ。
野田氏は今月3日、都内で開かれた集会で野党結集について言及し、
「一番足を引っ張った(小沢一郎)元代表さえ来なければ、後は全部のみ込む」
と発言。首相時代、消費増税などを理由に民主党を離党した小沢氏を、新党に参加させない考えを示した。
これには党内から批判の声が噴出。反小沢グループに所属したベテラン議員さえ激怒する。
「党内で小沢アレルギーがあるのは確かだが、与党民主党から大量の離党者を出し、2012年の自爆解散で大量の仲間を落選させたのは野田さんじゃないか。責任をとって議員を辞めるべきだ。新党が政権奪取するには、小沢さんの知恵を借りなければ実現できない。頭を下げてでも入党してもらうべきなのに」
政権担当能力を磨くために必要なものとは何か。それは、大局を見ない“困ったちゃん議員”の軽口癖をやめさせることだろう。(本誌・西岡千史)
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