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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ
待機児童300万人 なぜ保育園に入れない <第3回>父母の“点数”で可否 保育園「入園基準」の不合理
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/177449
2016年3月18日 日刊ゲンダイ
「20カ所の保育所に問い合わせたが、全て“落ちた”」「入所をお願いしたら、100人待ちと言われ諦めた」――赤ん坊を抱える母親たちからは、こんな声が上がっている。原因のひとつに挙げられるのは、「制度の矛盾」だ。
各自治体は、それぞれの世帯が持つ“点数”の高低で、入園の可否を判断している。東京・品川区は「保育所等利用調整基準」との名称。外勤者で〈月20日以上勤務し、日中8時間以上の就労が常態〉だと20点。内職なら〈月12日以上、日中4時間以上月収2万5000円未満の就労が常態〉で10点と、外で働く時間が長ければ長いほど“高得点”になる。
■裕福な世帯ほど優遇される
父母の点数を足し合わせ、点数が高い世帯の子供から入園が優先されるが、パート・アルバイトなどの非正規社員の世帯は点数が低くなってしまう。つまり、経済的に余裕のある世帯の子供の入園が優遇され、収入の不安定な世帯の子供が後回しにされてしまうのだ。なぜ、こんな状況になっているのか。待機児童問題に詳しい経済ジャーナリストの治部れんげ氏はこう言う。
「非正規雇用だと仕事に縛られる時間が短いので、役所に『空いた時間で保育できるはず』と見られてしまうのです。また、自営業の世帯の点数が低く抑えられている自治体もあります。『自宅と事業所を兼ねているケースが多いので、子供を見ながら仕事ができる』との判断に基づいているようです。収入が不安定だから子供を預け、仕事をしたいのに、それがかなわない状況になっています」
他にも穴は多い。
「企業は、育休終了の時期を4月に設定するケースが多いので、保育所もそれに合わせて募集をかけます。すると困るのは、早生まれの子を持つ世帯です。保育所は、生後4カ月以上の子供を預かるのが一般的。赤ちゃんの首がすわっていないと危険が多いからです。早生まれの子供は4月に生後4カ月を迎えられず、預けることができません。母親が何とか育休を延長しても、4月以外はなかなか空きが見つかりません。子供が1歳になると、保育所の枠がさらに少なくなります。0歳の時から利用している子供が優先されるからです」(治部れんげ氏)
制度の見直しが急務だ。
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