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国民は税金によって自己責任を「前払い」している。さらにジャーナリストは命を市民に捧げているのだ。
http://www.asyura2.com/16/senkyo203/msg/268.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 3 月 22 日 00:01:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

国民は税金によって自己責任を「前払い」している。さらにジャーナリストは命を市民に捧げているのだ。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/1b485c05029a458d30a51978add00bd0
2016年03月21日 | 人権保障と平和 Everyone says I love you !



 近代市民社会の構造を解き明かしたイギリスのジョン・ロックやフランスのジャン・ジャック・ルソーの考え方を社会契約論と言います。


 もともと生まれながらにして最高の価値を持ち、天賦の(天が与えた)基本的人権も享有している市民は、しかし一人では生きていけないので一部自分の権利を制限して(納税など)、社会を形成します。


 だから、この契約に反して政府が悪逆非道をする場合には、市民には抵抗権があるのです。


 さて、現代社会においては、国民には主権者として、また納税者として国家に対して安全を保全するように請求する権利があり、国家には市民を保護する義務があります。


 もし、邦人が海外で危難に遭った時には、国家はこれを保護する法的義務があり、これは国際法はもちろん日本の国内法でも様々に規定されています。


 つまり、国民は納税の義務も果たしているのですから、海外で拉致などされた場合には、納税者の権利として、国家に対して自分を保護するように要求する権利があるのです。そのために、日本人であることを示すパスポートという制度もあるのです。



 さらに、およそジャーナリストが海外の危険な地域にも果敢にチャレンジして現地の実際を報道してくれることは、彼らの報道の自由という基本的人権の発露であるばかりでなく、我々市民の知る権利を保障し、我々が主権者として自分なりの政治的意見を形成することに必要不可欠な行為です。


 これは、NPOなどが海外の危険な地域にも果敢にチャレンジして国際貢献をしてくださり、日本に有形無形多くの実りを下さっていることに勝るとも劣らない貢献です。


 紛争地域に果敢に赴く国際ジャーナリストは、


1 一般市民として納税の義務を先に果たして、納税者の権利を有する


2 自分の命と体を市民社会に捧げている


3 さらに、我々に貴重な情報を与えてくれることで、我々一般市民に多大な貢献をしている


 つまり、彼らは現地に行く前に、そして行くことで、もう義務は前払いしているのです。


 彼らが危難に遭遇したときに、国家が彼らを救うのは何重もの意味で現代市民社会の当然の義務なのです。



こういうことも現地に行き、生の体験をしているジャーナリストだからこそ説得力を持って言える。


そして、それが時の政府には都合が悪いのだ。




 かつて、イラク戦争を止めに入ろうとして、市民が果敢に渡航して体を張って戦争を阻止しようとしたことがありました。


 そのうちの日本人の何人かが現地の武装勢力に拉致され、小泉政権下の日本で嵐のように「自己責任論」が吹き荒れました。


 そのとき、このような日本のありさまを見かねて、湾岸戦争の時の軍のトップである統合参謀本部議長で、このイラク戦争当時は国務長官をしており、次の大統領候補とまで言われる人望を誇ったコリン・パウエル米国務長官が、こう話して日本人を諭しました。


「もし誰もリスクを引き受けようとしなかったら、私たちは前に進むことはできなくなる。


彼らのような市民や、リスクを承知でイラクに派遣された自衛隊がいることを、日本の人々はとても誇りに思うべきだ」


「私たちは『あなたはリスクを冒した、あなたのせいだ』とは言えない。彼らを安全に取り戻すためにできる、あらゆることをする義務がある」


 3人の方々が戦争阻止のために戦地に赴いたことを、米軍側の最高指揮官だった人が、米軍が今から戦争をしようというときに


「日本の人々はとても誇りに思うべきだ」


と断言したのです。


 いまもなお自己責任論を語るあなたたち。恥を知りなさい。



「自己責任論」で誤魔化される「イスラム国」事件を引き起こした安倍政権の失敗
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/214883e57a5aab613062ab31bfec2e0f



関連記事


シリアで身柄拘束の可能性、安田純平氏について国境なき記者団が日本政府に救出の努力求める。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/4c0b0d3193f310b57ff5a82330f9909c
菅官房長官が、安田純平さんの「身代金要求知らない」「払わない」。また日本人を見捨てる気か。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/a5fddb3792bc7554c930031e8421efb7
「自己責任」と「過失責任」は法律学の基礎。自己責任とは「自分のやったことしか責任を負わないこと」
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/0ed971f950540f8e1d087a1c949ebf2a




誰が私を「人質」にしたのか―イラク戦争の現場とメディアの虚構
安田 純平 (著)
PHP研究所
武装勢力に拘束され、「人質」と呼ばれた著者。現場に存在した事実とメディアの虚構が交錯するなかで、彼が見た真実とは何だったのか?



ルポ 戦場出稼ぎ労働者 (集英社新書)
安田 純平 (著)
集英社
現代の民営化が進む戦争では、世界中の貧しい人々が集められ、基地や建設現場などの危険地帯に派遣され、労働者として働いている。こうした出稼ぎ労働者なしでは、もはや軍事的なオペレーションは、成立し得ないのだ。著者は自ら出稼ぎ労働者となり、イラク軍基地訓練施設に単独で潜入した。グローバル化世界における、世界の貧困を前提にした戦争ビジネス、その実態に迫った貴重なルポルタージュ。



囚われのイラク―混迷の「戦後復興」
安田 純平 (著)
現代人文社
イラクで武装グループに拘束されたジャーナリスト・安田純平は、拘束の3日間に何を体験したのか。つぶさな現地取材をもとに「戦場イラク」の現実を報告する。



法律家よ、沈黙するな!


この項、続く!!




安田純平さん、救出の道筋は 政府は身代金の要求に応じない考え
http://www.huffingtonpost.jp/2016/03/17/nusra-front-yasuda_n_9492654.html
朝日新聞デジタル | 執筆者: 渡辺哲哉
投稿日: 2016年03月18日 09時58分 JST 更新: 2016年03月18日 09時58分 JST


拘束の安田さん救出の道筋は 政府、身代金に応じぬ考え


フリージャーナリストの安田純平さんを拘束しているとみられる「ヌスラ戦線」は多くの誘拐事件を起こしてきた。人質を残酷な方法で殺す過激派組織「イスラム国」(IS)と違い、身代金と引き換えに解放することもあるとされる。しかし、日本政府は支払いに応じない考えで、救出への道筋は不透明だ。


日本政府は動画の男性について安田純平さんとほぼ断定し、情報の収集や映像の分析を急いでいる。


安倍晋三首相は17日朝、首相官邸で岸田文雄外相に情報収集などの対応を指示した。岸田氏はその後の参院外交防衛委員会で「様々な情報網を駆使して全力で対応に努めている」と述べた。菅義偉官房長官は同日の記者会見で、昨夏に安田さんが行方不明になったとの情報を得た後、首相が対応を指示していたことを明らかにした。


警察庁の金高雅仁長官は17日の記者会見で「映像の内容を分析中だ。外務省など関係機関と連携し、情報収集に努めている」と述べ、「対応については事案の性質上、詳細な答えは控える」と語った。


政府は官邸対策室を設け、西村泰彦内閣危機管理監が情報を集約。昨年12月に省庁横断で立ち上げた「国際テロ情報収集ユニット」の職員を中東に派遣し、情報を集めてきた。安田さんの居場所については「シリア国内のシリア政府の権限が及ばない地域」(政府高官)と分析している。


公開された動画の内容については、安田さんとみられる男性の発言にはヌスラ戦線側の具体的な要求が含まれていなかったことから、政府関係者は「これから交渉を始めるという意図ではないか」と話している。ただ、官邸幹部は「向こうの要求に乗るようなことはない」と語り、テロ組織による身代金の要求などには応じない考えを強調した。(渡辺哲哉)



(朝日新聞デジタル 2016年3月18日02時11分)




安田純平さん名乗る男性の動画を公開 ヌスラ戦線が拘束か(発言全文)
http://www.huffingtonpost.jp/2016/03/16/junpei-yasuda-movie_n_9482008.html
The Huffington Post | 執筆者: HuffPost Newsroom
投稿日: 2016年03月17日 08時02分 JST 更新: 2016年03月17日 08時50分 JST


2015年6月に内戦下のシリアに入国した後、行方不明になったとみられるフリージャーナリストの安田純平さん(42)と名乗る男性の動画が3月16日、Facebook上に投稿された。男性は、家族への思いを語った後、日本政府を念頭に対応を求めるような発言をした。毎日新聞などが報じた。


男性は「Hello, I am Junpei Yasuda.(こんにちは、私は安田純平です)」と名乗った上で、英語で「今日は3月16日は私の誕生日で、彼らから『メッセージを送っていい』と言われた」などと語った。確認できた映像の長さは約1分7秒の長さで、男性は、机の上に置いた紙を見ながら、紙に書かれているとみられる文章を読む形で話している。


男性が語った内容の日本語訳は以下の通り。


----


こんにちは。私はジュンペイ・ヤスダです。そして、今日は私の誕生日、3月16日です。


彼ら(拘束しているグループとみられる)が、話したいと思うことを話していいと言い、これ(映像)を通して、誰にでもメッセージを送れると言いました。


私の妻、父、母、兄弟、愛しています。いつもあなたたちのことを考えています。あなたたちとハグし、話したいです。でも、もうできません。ただ、気をつけてと言うしかできません。


私の42年の人生はおおむね良いものでした。とくに、この8年間はとても楽しかったです。


私の国に何かを言わなければなりません。痛みで苦しみながら暗い部屋に座っている間、誰も反応しない。誰も気にとめていない。気づかれもしない。存在せず、誰も世話をしない。


----


■ヌスラ戦線が拘束か


NHKニュースによると、映像を公開したシリア人の男性は「安田さんはアルカイダ系の武装組織ヌスラ戦線に拘束されており、映像は解放に向けた仲介役を務めている人物から16日に入手した」と話したうえで、映像がどこでどのような状況で撮影されたのかについては「分からない」と語ったという。共同通信によると、ヌスラ戦線は日本側に身代金を要求する姿勢だという。


岸田文雄・外務大臣は午前7時ごろ外務省で記者団に対し、「映像は承知しており、その映像の分析を行っているところだ。政府にとって日本人の安全確保は重大な責務であり、情報網を駆使して対応している」とコメントした。


■ フリージャーナリスト・安田純平さん


安田さんは埼玉県出身、一橋大学卒。1997年に信濃毎日新聞記者となり、2003年1月に退職してフリージャーナリストに転身した。2004年、外務省の退避勧告が出ているイラクで取材中に武装勢力に拘束され、3日後に解放された。その際には「自己責任」と批判的な声も出たが、その後も何度もイラクやシリアを取材してきた。著書に「囚われのイラク」(現代人文社)などがある。


安田さんは2015年6月、シリア内戦を取材するためトルコからシリア北西部に越境。しかし、予定していた7月を過ぎても帰国していなかった。


国境なき記者団が12月に得た情報によると、安田さんは7月前半にシリア入国直後、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」支配地域で拉致され、現在も拘束されているという。過激派組織IS(イスラム国)に殺害映像が公開された国際ジャーナリストの後藤健二さんに関する取材などが目的だったとみられるという




安田純平さん 記者狙い営利誘拐横行…トルコ・シリア国境
http://mainichi.jp/articles/20160319/k00/00m/030/036000c
毎日新聞2016年3月18日 19時40分(最終更新 3月18日 23時31分)



トルコ南部アンタクヤの中心街。山を越えるとシリア北西部イドリブ県に入れる。安田さんもシリア入国前にアンタクヤに滞在していた=2016年1月10日、秋山信一撮影
 【カイロ秋山信一】内戦下のシリアでジャーナリストの安田純平さん(42)が行方不明になった事件で、安田さんと共にトルコから密入国したブローカーの周辺者が安田さんの拘束への関与を認めていたことが、関係者の証言で分かった。トルコ・シリア国境は密入国・密輸業者が暗躍、営利目的の誘拐など闇ビジネスがはびこる温床となっている。



誘拐ビジネスの構図


 安田さんの知人のシリア人男性によると、安田さんは昨年6月下旬、男性から紹介されたブローカーと共にシリア北西部イドリブ県に密入国した。平常時は国境検問所を通過するが、イスラム過激派への外国人戦闘員の流入などを阻止するためにトルコ政府が国境管理を厳格化していたため、密入国を選んだという。


 地元住民によると、イドリブ県は昨年春以降、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」や反体制派の連合軍が実効支配し、複数の武装勢力が要所に検問所を設置している。通過料名目で現金を徴収されるケースもある。また、身代金目的で記者や人道支援関係者の誘拐を狙う武装勢力や犯罪者集団も存在する。


 そのため、外国人記者らが密入国する場合、土地勘があるガイドや武装勢力から通過許可を得るためのブローカーが必要になる。安田さんは知人男性から危険を理由に同行を断られ、ガイドを兼ねるブローカーに依頼したとみられる。こうした経緯は、過激派組織「イスラム国」(IS)に昨年殺害されたジャーナリストの後藤健二さん(当時47歳)のケースと似ている。


 だがブローカーは入国当日、「安田さんがヌスラ戦線に拘束された」と男性に電話で連絡。不審に思った男性がブローカーを問いただしたところ、犯行グループの一員の男がブローカーの親族の知人であることが判明した。ブローカー自身の関与は不明だが、安田さんの情報が犯行グループ側に漏れていた可能性もある。


 16日に公開された安田さんを名乗る男性の動画では、犯行グループの正体や要求内容は明らかになっていない。


 

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コメント
 
1. 2016年3月22日 07:12:21 : DiZ8qmIIuM : 8iATb8AtRbo[6]
パウエルの言葉は、政権の自己責任論をはねつけたんだ。

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