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2016-03-21 12:50
帰って来た〜。ただいま〜。(^^)/
予約投稿、うまく行った模様。 (^ー^) でも、タイトルがみんな一緒だと、同じ記事が連投されたかのようにとらえる人もいるかも知れないな〜。反省。(~_~;)
出張中も、ブログを訪れて下さった方、ポチっとクリックして下さった方々に感謝です。m(__)m
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さて、書きたいことがたくさんあるのだけど。今回は、昨年からずっと心配しているジャーナリスト・安田純平氏に関する話を・・・。
安田氏は、昨年6〜7月頃にシリアに入国。その後、間もなくして連絡がとれなくなったため、ISなどシリアの過激派組織に拘束されたのではないかと案じる声が出ていた。(-"-)
後述するように、昨年12月にも「国境なき記者団」が一時、安田氏の拘束や身代金要求の情報を伝えていたことがあったのだが。その時には、日本政府や関係者がこの情報を否定したことから、その情報は撤回されることに。
それから3ヵ月後に、安田氏がメモを読む姿が映った動画がインターネットで公開されに至ったのである(・・)
この映像は本人である可能性が極めて大きいようで。日本政府も安田氏本人であろうことは認めているのであるが。ただ、身代金を要求されているという情報は否定。人質解放のための交渉は行なう気でいるものの、身代金交渉に応じるつもりは全くないという。(@@)
ただ、安田氏が画像の中で「私の国に対して言わなくてはならないことがあります。どこであれ暗い部屋に座り、痛みに苦しんでいても、そこには誰もいない。答える者も、反応する者もいない。気にかける者もいない」と語っているわけで。
この言葉から察すると、安田氏を拉致している組織は、これまで日本政府に何回か身代金交渉を行なったor行なおうとしたものの、日本政府がそれに反応しなかったため、画像を公開するに至ったのかも知れない。(~_~;)
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最初に、画像公開に関する報道を・・・。
『昨年6月に内戦下のシリアに入国した後、消息が絶えていたフリージャーナリストの安田純平さん(42)とみられる男性の動画が、日本時間17日午前までにインターネット上に投稿された。男性は、日本政府に対して救出を求める趣旨の発言をした。安田さんはシリアで過激派組織「ヌスラ戦線」に拘束されているとの情報があり、日本政府は確認を急いでいる。(中略)
朝日新聞が確認した動画は1分12秒。発言はすべて英語だった。男性は長髪でひげを伸ばし、黒っぽいセーターに格子柄のマフラーを着用。カメラに向かって「私はジュンペイ・ヤスダです」と名乗った後、「今日は私の誕生日、3月16日です。彼らから『メッセージを送っていい』と言われた」と話し始めた。
まず「愛している。いつもあなたを思っている。話したいが、もうできない」などと家族に向けたメッセージを話した。その後、「私の国に言わなければならない」と述べ、「痛みに苦しみながら暗い部屋に座っていても、誰も反応しない。誰も気にとめない」などと語った。男性は、何度も机の上に置かれたメモ用紙とみられる紙片に目を落としながら話した。(朝日新聞16年3月17日)』
『安田純平さんと見られる男性が、インターネット上に投稿された動画で話した内容は以下の通り。男性はすべて英語で話した。
◇
こんにちは。私はジュンペイ・ヤスダです。そして今日は3月16日、私の誕生日です。
彼らに自由に話しても良いと言われ、メッセージを送ることができます。
私は妻、父、母、きょうだいを愛しています。いつもあなたたちのことを考えています。あなたを抱きしめたい、あなたと話がしたい。しかしもうできない。私が言えることは、どうか体に気をつけてください。
42年間の私の人生は、おおむね良かったです。特にこの8年間は幸せでした。
私は、私の国に対して言わなくてはならないことがあります。
どこであれ暗い部屋に座り、痛みに苦しんでいても、そこには誰もいない。答える者も、反応する者もいない。目に見えないし、存在しない。気にかける者もいない。(朝日新聞16年3月17日)』
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日本政府は、動画の男性が安田氏本人であることはほぼ認めているものの、身代金の要求については承知していないとのこと。
政府は、昨年IS国に拘束され殺害された日本人男性と同様、身代金交渉には応じない構えだと伝えられている。(-_-;)
『菅義偉官房長官は17日午前の記者会見で、投稿された動画の男性が安田さんかどうかについて、「安田氏本人と思われますが、それ以上の答えは控えたい」と述べた。また政府や家族に身代金の要求があったかどうかについては「そうしたことは承知していない」と話した。(朝日新聞16年3月17日)』
『安倍晋三首相は17日朝、首相官邸で岸田文雄外相に情報収集などの対応を指示した。岸田氏はその後の参院外交防衛委員会で「様々な情報網を駆使して全力で対応に努めている」と述べた。菅義偉官房長官は同日の記者会見で、昨夏に安田さんが行方不明になったとの情報を得た後、首相が対応を指示していたことを明らかにした。(中略)
政府は官邸対策室を設け、西村泰彦内閣危機管理監が情報を集約。昨年12月に省庁横断で立ち上げた「国際テロ情報収集ユニット」の職員を中東に派遣し、情報を集めてきた。安田さんの居場所については「シリア国内のシリア政府の権限が及ばない地域」(政府高官)と分析している。
公開された動画の内容については、安田さんとみられる男性の発言にはヌスラ戦線側の具体的な要求が含まれていなかったことから、政府関係者は「これから交渉を始めるという意図ではないか」と話している。ただ、官邸幹部は「向こうの要求に乗るようなことはない」と語り、テロ組織による身代金の要求などには応じない考えを強調した。(朝日新聞16年3月18日)』
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実は、昨年12月、「国境なき記者団」が、安田純平氏がシリアで拉致され、身代金を要求されているという情報を出したことがあったのだ。(@@)
『国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)は22日、日本のフリージャーナリスト安田純平さん(41)が、中東シリアで武装勢力に拉致されて身代金を要求されている、と伝えた。ホームページ上に出した声明で、日本政府に対して救出に全力をつくすよう求めた。
同記者団によると、安田さんは7月初めにシリアに入った直後に拉致された。米国がテロ組織に指定するアルカイダ系武装組織「ヌスラ戦線」が支配している地域だという。同記者団が21日に入手した情報では、武装勢力は身代金を要求している。実行されない場合は、安田さんを殺害するか他のテロ組織に身柄を売り渡すと脅しているとしており、詳細は明らかでないが、身代金支払いの期限も設定されているという。
同記者団アジア・太平洋地区担当、ベンジャマン・イスマイール氏は「日本政府がジャーナリストの救出に必要な措置をとるよう求める」とコメントしている。(朝日新聞15年12月23日)』
しかし、日本政府は、その情報を否定。家族や周辺関係者からも身代金要求の事実が確認できなかったこともあってか、「国境なき医師団」は情報を撤回していたのであるが・・・。(-_-;)
『一方、日本政府関係者によると、同記者団が入手した情報に、政府は接していないという。安田さんと親しいフリージャーナリストの常岡浩介さん(46)は「声明では身代金の要求に触れているが、安田さんの奥さんら家族にそのような要求はされていない。情報の出所も不明で信憑(しんぴょう)性がない」と話した。常岡さんは行方不明の安田さんの妻と連絡を取り合っているという。(朝日新聞15年12月23日)』
『フリージャーナリストの安田純平さん(41)がシリアで武装勢力に拉致され、身代金を要求されているとの声明を出した国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)は、「確認が不十分だった」としてこの声明を撤回した。28日付の新たな声明をホームページ上に公表し、明らかにした。
同記者団は22日、武装勢力が期限を切って身代金を要求しているとした声明を発表。だが、この声明は「正しい手続きに沿って作られたものではなかった」として撤回した。そのうえで、安田さんの家族や友人に対して謝罪するとした。
22日の声明では、武装勢力は、身代金が実行されない場合、安田さんを殺害するか、他のテロ組織に身柄を売り渡すと脅していると述べ、日本政府に救出のために全力を尽くすよう求めていた。(朝日新聞15年12月29日)』
でも、結局、身代金のことはともかく、安田氏が拘束されているというう情報は本当だったということになる。(**)
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安田氏が拘束されているとみられる「ヌスラ戦線」は、ISとは対立関係にある過激派勢力だそうで。ISと同様に外国人のジャーナリストらの誘拐を繰り返し起こしているものの、ISのように拘束した人を残虐に殺害するようなケースは少なくて、むしろ身代金を得たら解放するケースが多いとされる。(・・)
『フリージャーナリスト安田純平さんが取材に入ったシリアは、内戦が続く中で「イスラム国」(IS)などの過激派組織が勢力を広げている。安田さんを拘束しているとみられる「ヌスラ戦線」もその一つだ。しかしISとは対立関係にあり、度々交戦している。
ヌスラ戦線は、国際テロ組織アルカイダ系の武装組織で、シリア北部と北西部に主な支配地域を持つ。
ISと同様に外国人のジャーナリストらの誘拐を繰り返し起こしているが、ISが拘束した人を殺害するケースが多いのに対し、ヌスラ戦線は身代金を得たら解放するケースが多いとされる。
またシリア北部の複数の行政関係者によると、「公開処刑」や逮捕なしの「投獄」など徹底した「恐怖政治」を敷くISに比べ、指導者がシリア人のヌスラ戦線は住民に同情的で、「残忍さはまだまし」という。
実際、アサド政権軍関係者によると、不満を抱いた住民から同軍に寄せられる内部情報は、ISの支配地域からは多数あるのに対し、ヌスラ戦線の支配地域からは少ないという。(朝日新聞16年3月17日)』
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毎日新聞は、mew同様、犯行グループは昨秋から日本政府などに接触を試みたものの、無視されたのではないかと見ている。(・・)
『内戦下のシリアで昨年6月、ジャーナリストの安田純平さん(42)が行方不明になった事件で、安田さんを拘束していると主張する犯行グループ側が約半年前から、日本政府と接触を試みていた可能性が、複数の関係者の証言から浮かび上がった。16日に安田さんを名乗る男性の映像が公開されたのは、犯行グループ側が日本政府に交渉に応じるよう促すためだったとみられる。
証言によると、犯行グループは昨年秋ごろから複数の関係者や安田さんの知人を通じ、トルコの日本政府公館に電話やメールで接触を試みた。しかし、政府側から応答はなく、交渉には至らなかった。安田さんの知人は、安田さんがシリア入りした際に密入国ブローカーを紹介した男性という。
犯行グループは安田さんの映像を日本メディアなどに売ることも模索したが、取引は成立しなかった。犯行グループは一転して、関係者を通じて映像をインターネットで公開したが、これには実際に安田さんを拘束していることを政府側にアピールし、交渉に応じるよう促す狙いがあった模様だ。(毎日新聞16年3月19日)』
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実は、安田氏は04年、イラクで取材していた時にも、現地の武装勢力に拘束されたことがあるのだが。この時は3日で、無事に解放されている。_(。。)_
『安田純平さん(42)は埼玉県出身。2003年に信濃毎日新聞記者からフリージャーナリストに転身し、紛争地の取材活動をしてきた。米国との戦争が続いていたイラクでは、不安定な政情のもとで暮らす市民の姿を追い、著作や講演活動などで伝えた。
04年4月14日、イラクの首都バグダッド郊外で、米軍による爆撃を取材するため車で移動していたところ、現地の武装勢力に拘束された。同行していた市民団体メンバーの日本人男性と一緒に拘束され、3日後に解放された。武装勢力から「米国のスパイ」の容疑をかけられ、民家などに監禁されたという。解放後、安田さんは「身元確認を目的とする拘束で、紳士的な扱いを受けた」と説明した。
その後もイラクに入り、世界各地から集まる出稼ぎ労働者たちが復興を担う実態を取材。著書「ルポ 戦場出稼ぎ労働者」(集英社新書)にまとめた。著書の中で安田さんは「戦争という国家による殺しと破壊の実態を検証するためには現場取材が必要」と取材への思いを記している。(毎日新聞16年3月17日)』
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この時、安田氏らがイラクに入国、拘束されたことに対して、安倍晋三氏を含む小泉自民党も快く思っていなかった(むしろ忌々しく思っていた?)し。保守派の議員や支持者(特にネトウヨ)からさんざん叩かれ、批判的な扱いをするメディアまで出現したほどで。
それを思うと、mewは安倍官邸や自民党が、果たして安田氏救済のために懸命に対応、交渉してくれるのかどうか、心配になってしまうところもあるのだが。(~_~;)
安田氏が言うように、「戦争という国家による殺しと破壊の実態を検証するためには現場取材が必要」なわけで。彼らの仕事のお陰で、一般国民も戦争現場の実態を知ることができることに感謝すべきだと思っているし。
安倍官邸が、安田氏救済のためにベストを尽くすように、野党やメディア、そして国民からも、もっとプレッシャーをかけられないものかと思うmewなのだった。(@@)
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