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安倍首相と翁長知事“仮面の和解” (c)朝日新聞社
米軍辺野古移設の反対巡り? 謎の不審死〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160317-00000001-sasahi-soci
週刊朝日 2016年3月25日号より抜粋
沖縄県名護市の辺野古新基地建設問題が、新たな局面に突入した。安倍政権が翁長雄志(おながたけし)知事を訴えた代執行訴訟で、国が福岡高裁那覇支部の和解案を受け入れたのだ。埋め立て工事は当分、中断されるが、辺野古の反対運動が激化していた2014年10月19日、地元を戦慄させた“不審死”があった。亡くなったのは、反対運動のリーダー的存在だった染谷正圀氏(72=当時)。染谷氏は、汀間(ていま)漁港(名護漁協汀間支部)の突堤に係留する抗議船「なずき丸」(プレジャーボート1.8トン、定員13人)に向かったはずが、波打ち際で死んでいたのだ。
抗議船仲間の一人、仲本興真氏が語る。
「堤防に染谷さんの携帯電話と靴が片方だけ残され、行方不明になっていた。海保がなずき丸の周辺を3人くらい潜っていました。地上にいた海保から『染谷さんが見当たらない。海に飛び込んだらしい。一緒に船で捜してくれ』と言われて船を出しましたが……」
染谷氏は午前11時ごろ、波打ち際でうつぶせになって浮いているところを海上保安庁職員に発見されたという。ドクターヘリで病院に搬送された。妻や義弟も駆けつけたが、11時58分、死亡が確認された。
染谷氏は生前、政治家の秘書として活躍。沖縄を代表する革新政治家だった瀬長亀次郎氏が衆議院議員時代に秘書を務めたこともある。14年4月から沖縄に本格的に移住し、辺野古の抗議活動に参加。豊富な経験で反対運動を牽引し、仲間の信頼も厚かった。
当日の夕方5時、抗議船仲間の相馬由里氏はなずき丸の点検のため再度、港を訪れた。堤防に2人の男性の影。うち1人はなずき丸に乗り込んでいた。相馬氏に気づくと、その男性は「船が流れそうだったからロープでくびっておいた」と言った。
現在のなずき丸のオーナーで、染谷氏の友人でもあった前宮一徳氏が訝(いぶか)しむ。
「私が午後4時半に、25ミリロープを掛けて固定していますから、2人は明らかにウソをついている。染谷さんの水難事故はすぐ周辺に知れ渡ったので、様子を見にきたのではないか」
というのは、なずき丸には不審な形跡が残されており、スクリューのプロペラが何者かに破壊されていたからである。さらに、スクリュー上の船尾の縁に泥の足跡が残されていた。
「前日の航行では何も異常はなかったので、翌朝までに壊されたのでは。スクリュー部分は45度以上持ち上がるので、海に潜らなくても破壊工作は可能。海保は染谷さんが岩礁にぶつけたのではないかと言うが、海事鑑定業者に私たちが鑑定依頼したところ、『航海中以外に何らかの外部の力によって折損したもの』との結果が得られた」(前宮氏)
実際、抗議活動を快く思わない者たちはいるようだ。係留ロープが緩められるなどして、何度となく抗議船が流されそうになっており、漁師が阻止してくれたこともあった。汀間漁港の支部長が首を傾げる。
「あの堤防は、ここの組合員ではなく他から来た船も留める。(不審な男らの)素性はわからないです」
漂流工作で染谷氏の事故を誘因したとすれば、“未必の故意”では……。
海保の対応も不可解な点が多いという。染谷氏の死体検案書を見ると、死亡の原因欄に「溺死(推定)」とありながら、司法解剖を実施していない。法医学者で作家の上野正彦氏に見解を聞いた。
「沈んでいれば溺れて大量の水を飲んでいる。浮いていたのなら、おそらく心臓発作を起こした可能性が高い。もちろん死亡後、海に遺棄された死体は浮く。推定で溺死としているが、死因を究明するために司法解剖を行う。海保は公平性を保つためにも、解剖を実施するべきだった」
海上保安庁は、本誌の取材にこう答えた。
「遺体に外観上不審な点がないこと、漁港のテトラポッドで釣りをしていた2名が泳いで船を追いかける染谷さんらしき人を目撃していることから、事件性はないと判断した」(中城[なかぐすく]海上保安部警備救難課)
だが、この釣り人たちは重大事故につながりかねない光景を目の当たりにしながら、いずれも「その後は釣りに集中したから見ていない」と答えたという。
やはり不自然に思われる根拠を沖縄平和ネットワーク代表の村上有慶氏は本誌にこう語った。染谷氏は、村上氏の乗った抗議船「ラブ子」(プレジャーボート・0.5トン、定員6人)が流されるのを、なずき丸に乗って迎えに行こうとしていたのだ。
「流されたとき、必死で周囲を見回しましたが、釣り人なんていなかった」
事件後、染谷氏の航海日誌の14年8月から事件当日までのページが、何者かに破られていたことも判明している。
海上保安庁OBが語る。
「事件・事故の解明が大前提だから解剖しなかったのは不可解です。辺野古で対立関係にあったことが影響したのなら不幸なことだ」
昨年12月、村上氏ら抗議船仲間は、なずき丸のプロペラへの器物損壊容疑で、告訴状を提出、受理された。真相の解明を待ちたい。(本誌・亀井洋志)
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