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2016-03-09 09:54:53
「中東複合危機から第三次世界大戦へ」(PHP新書)という少々目立つような危機を訴える新書を刊行した山内昌之・明治大特任教授は、「現在は戦法と主体の雑多なハイブリッド型戦争が世界中に広がり、複合的に大戦に発展する危険性があると警告したかった」と話しています。これは本日3月9日の読売新聞が21面(文化面)で掲載しました。
混迷を深める中東情勢は、いまやだれも手を付けることが出来ないくらいに複合化しています。「昨年のパリ同時テロに際し、ローマ法王フランシスコも『第三次世界大戦』に言及している」と、同紙は伝えています。
「山内氏は第二次冷戦とポストモダン型(ハイブリッド型)戦争が中東で複雑に絡み合った状況を『中東複合危機』と定義。それが『第三次世界大戦』につながる可能性を懸念するのだ」と、述べています。
筆者は、「本書の副題は『イスラームの悲劇』とした。現在の国際秩序の混乱は、中東への米露欧の干渉とイスラムの反発が結びついて生じた破局に由来するからだ」と、締めくくっています。山内さんは、東大名誉教授であり、イスラムなど世界各国の歴史にかかわり続けています。
また、昨日3月8日の朝日新聞夕刊は、「映画で映す戦後71年」とした特集の中で、「2045年に『第3次大戦』のSF」と題して、金子遊(ゆう)監督の顔写真入りの話を入れました。映画は「インペリアル 戦争のつくり方」で、戦後100年にあたる2045年、日本が3度目の世界大戦に突入していく、というストーリーです。
「憲法改正で軍隊になった自衛隊、徴兵制の復活、愛国教育の徹底……。こうした国になった日本が米国の要請を受けて朝鮮半島に軍事介入した結果、原発が破壊されて日本全土がほぼ壊滅されるという内容だ」そうです。映画は12〜16日、大阪市のシアターセブンで上映されるそうです。
それにしても、安倍政権の「戦争法制」は急ピッチです。日本人を本当に戦争に導いていく気配です。それでも日本人は、「安倍政権がいい」のだそうです。
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