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2016年03月08日 「ジャーナリスト同盟」通信
<参院選の争点は決まり>
7月17日ごろと想定される参院選挙の争点は、安倍政治の3年有余の実績が問われることになる。総括すると、それは戦争への傾斜である。集団的自衛権の行使を可能にした戦争法と、戦争放棄の9条解体を目指す安倍首相発言に絞られるが、これがまぎれもない、だれもが認める最大の争点である。戦争か平和か、だ。
<健全野党に好機>
言い換えると、戦争で暴利をむさぼる1%と平和を望む99%の争いということになろう。単純に計算すると、99%の圧勝でなければならない。
現実はそんなに甘くない。新聞テレビが1%の側についているため、無知な国民を欺くだろう。それに騙される有権者も少なく無い。
そうはいっても、健全な野党にとって、これほどの好材料はない。いかなる戦争も人々を苦しめる。欧州に流れ込んでいるシリア難民を見れば、だれでも理解できるだろう。
中国と北朝鮮の脅威論を、これまで以上に喧伝しても多数国民の心を買収することは無理である。子を持つ親は、体を張って戦争に反対するだろう。戦争を少しでもかじっているお年寄りも、街頭に出て反対するだろう。
<ダブルなら政権交代>
参院単独の選挙だと、1人区で野党統一候補に押しまくられると政府が判断した場合、衆院も解散して、総選挙ということも想定される。
これまで、衆参ダブルの選挙で敗北した経験がない自民党である。圧勝経験ばかりだ。この誘惑にかられる首相である。
万一、ダブルになると、健全野党が衆院でも、統一を組むと、自公を蹴散らすこともできる。その場合、政権交代が起きる。
<山東昭子の鋭い予想>
戦争か平和か、という選挙争点を提起した人物は、参院議員の山東昭子である。本当に久しぶりに聞く名前である。
筆者の駆け出しの政治記者時代に登場した女性タレント。テレビの番組で話題を集めたというが、それは知らない。独身ゆえに男性との関係が週刊誌を飾っていた、というほどの記憶である。
彼女の選挙母体は、確か財閥企業と宗教団体ではなかったか。それにしても、よく議員を続けられたものだ。政界遊泳術に長けていた証拠である。
<尖閣問題の火付け役>
実を言うと、数年前に彼女の報道を目にした。それは日中関係に亀裂を入れて久しい尖閣(釣魚)問題である。
この島の所有者という人物が金に困って「売りたい」と相談を受けた、というのである。彼女の嗅覚の鋭い点か、なんと石原慎太郎都知事(当時)に持ち込んだ。
石原は狂喜した。世論を喚起するための献金を呼びかけた。大金が集まった。この献金者の名簿を作成した人物が中国にいた。盧溝橋の抗日戦争記念館の副館長だ。
筆者は日本を動かす闇の権力を財閥と分析、20年来、このことを内外に訴えてきたのだが、だれも理解しない。副館長が初めて「私もそう思う」と応じた。理由を聞くと、尖閣買収資金の献金者の多くが財閥だった、と指摘したものだ。
<元は田中角栄の子飼い>
山東を政界に引きずり込んだ人物は、当時の首相・田中角栄である。角さんの山東評価を、側近の小坂徳三郎が語ってくれた時は、笑い転げてしまった。
参考までにいうと、参院議長にまで上り詰めた扇千景は、田中のライバル・福田赳夫。福田人脈が彼女に幸いしたもので、本人の実力とは無関係だ。男社会の日本では、実力のある立派な女性が、各界の中枢を占めることなどできない。
本来、田中派は日中友好を基本としている。今の安倍政治とは真逆である。それは田中事務所で働いていた石破茂にもいえるが、かつての師の思いを継承する人物など政界にいない。軽薄な人物ばかりの永田町である。
現在の彼女の立ち位置は不明だが、衆院議長の大島の政治グループを預かっているとすれば、これはこれで興味深い。大島は元は平和主義の三木派だ。村上誠一郎と一緒だった。
「戦争か平和か」との争点を、大島も共有しているのかもしれない。いずれにしても、山東の選挙争点分析はきわめて鋭く、わかりやすい。長い政治経歴ゆえの認識であろう。評価したい。小沢一郎も納得したであろう。
2016年3月8日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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