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NHKで「汚水せん」連発…林経産相に“原発担当”の資質なし
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/176758
2016年3月7日 日刊ゲンダイ
「汚水せん対策」と繰り返した林経産相(C)日刊ゲンダイ
福島県民もズッコケたのではないか。6日、NHKの「日曜討論」に登場した林幹雄経産相。東日本大震災から5年経ち、今も10万人近くが避難生活を続ける中で、あらためて福島原発の廃炉作業について問われると、汚染水を「汚水せん」と言い間違えるポカを繰り返したのだ。
番組には林大臣や丸川環境相らが出演。林大臣は「経産大臣として福島の再生はもっとも重要な課題」と強調していたが、アングリしたのは司会者が「(福島原発は)再びトラブルを起こす心配はないのか」とただした時だ。手元のペーパーを見ながら、要領を得ない説明を続けた揚げ句、自信タップリに「汚水せん対策」と発言したからだ。林大臣は司会者から「汚染水」と突っ込まれ、慌てて言い直していたが、その後も「汚水せん」と連発。まっ、単なる勘違いと言ってしまえばそれまでだが、よりによって担当大臣が何度も間違えてどうする。
林大臣は4日の参院予算委でも、トラブルが相次いだ関電・高浜原発の安全性に対する認識を問われた際、「絶対的な安全ということはない」と開き直っていた。「安全じゃない」と分かっていながら、なぜ、原発再稼働を進めるのか。国民をナメているとしか思えない。
そういえば、前経産相だった“SM大臣”こと宮澤洋一氏も、九電・川内原発を視察した時の職員訓示で「かわうち原発」と発言して失笑を買っていた。宮澤氏といい、林大臣といい、そろって原発の状況など頭に入っていないのだろう。原発行政の無知は、国民の安心・安全に興味がないのも同然だ。大臣としても国会議員としても失格だろう。
「安倍政権の閣僚はとにかく緊張感が欠けている。だから度々、ポカ発言が飛び出すのです。国民生活を真剣に考えているとは思えません」(政治評論家・山口朝雄氏)
安倍政権が唱える「福島の復興なくして日本の再生なし」なんてしょせん、大ウソなのだ。
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