こうなることは、やる前から見えておりました。ドーピングである“金融緩和”を決断した“蛮勇”だけは褒める事ができます。(皮肉抜き) でも、そのドーピングを『なるたけ最短期間』で終わらせなければならない、という切迫感に欠けていた。 あたらな成長の基盤となる“規制改革”と“新産業の育成”が、何一つできていない。 まあこれも、安倍が『3本の矢』の具体的施策を発表したその瞬間に『コリャ駄目だ』と私が嘆いた通りの結果です。 こんな私を、『批判するだけ』だって、批判するかい?(笑) 私は、日本の産業構造と公共設備投資の有り方を、ず〜っと前から、具体的に提唱している。 @中央の権限の大胆な地方委譲 これこそが、東京の防災対策(一極集中の弊害)をも兼ねる、経済対策の“決め手”である。 人と仕事が地方に移動すれば、自ずと金と公共投資も地方へ分散するからである。 A環日本海天然ガス経済圏の構築 ガス・パイプラインを、サハリン=北海道=本州へ敷設し、化石燃料では最も炭素(C)を 含有しない天然ガス(メタン)を主要エネルギー源とする発電・産業構造への大転回を図る。 B脱原発を志向した発電・蓄電技術の開発と輸出 世界に類を見ない高効率のガス・コンバインドサイクル発電をさらに極め、石炭のガス化発電、 石炭からの発声ガスの低炭素化技術の開発(触媒技術を結集したエタン、ブタンのメタン化)、 大容量では『NaS電池】、中・少量では『キャパシタ』、発電・蓄電トータルしステムでは 『燃料電池』の技術革新、軽量化、低コスト化を実現し、不安定な自然エネルギー をバックアップする 技術を発展させ、これも輸出していく。 C自然エネルギー技術の革新 太陽光、太陽熱、地熱、風力、波力、温度差発電等、個々の自然エネルギーの特性に合わせた 開発と技術革新を進め、実現可能且つ具体的な数値目標と、分野別の“技術開発投資金額”を明確にする。 但し、自然エネルギーは『頼る』のではなく、『お楽しみ』の分野であることを忘れない。 D『廃炉工学等』、『核融合発電』、『非熱媒体核分裂発電』、『原油・天然ガスの分散調達』 ア)国家が主導して『原子炉廃工学』、『核廃棄物安定化・超長々保管技術』を確立する。 イ)『常温核融合』、『特定酵素=細菌コロニー群による核変換』の研究に力を入れる。 ウ)“発熱⇒水蒸気⇒タービン”を廻る『熱媒体発電』ではなく、核分裂のエネルギーから 直接電気を取り出せるような『非熱媒体核分裂発電』の可能性の研究。 エ)中東(ホルムズ海峡)に偏らない、全地球規模的な原油・天然ガス調達の探求。 ECO2吸着技術の開発と技術革新 私は『地球温暖化CO2犯人論』など笑い飛ばす者だが(笑)、『地球の気候変動と現象としてのCO2増加』 を否定する者ではない。『炭素』の原料を“空気中”に求めるという、原料化学的要望のもとに。 『CO2吸着技術』はそれ相応の研究資金を投入していいと思っている。でも、結局、 冷静に考えてみると、最高の炭素吸着プラントって『田園・麦畑・芋畑』なんだよね!(笑) FILC(国際リニアコライダー)の日本建設の決断と、その最大限の活用。 (核分裂、核廃棄物、核融合などの“理論構築”には欠かせない施設だから) 以上、エネルギー問題を中心にざくっと書いたが、元々分散型(地産地費型)自然エネルギーや 今後見込まれるロボット普及・活用を進めていくと、自然エネルギー施設管理やメンテ、 同じくロボットの維持管理・修繕・改造・メンテ(動作ソフトを含む)などと言った かなりの規模の“雇用ニーズ”が、都会に集中せず、日本中津々浦々に生じることになる。 そして大事な財源だが・・・ @大規模金融緩和で、日銀当座預金に“塩漬け”になったままの資金を当てる。 A『外貨準備資金』という意味不明な名目で大量に保有する『米国債』の売却。 B『環境負荷低減目的』という旗印のもとに、全世界に資金を募る。(環境対策債の発行) 上のどれも『資金源』としては充分以上ダロ?(笑) 最後に・・・ これから、政府が支援しようがしまいが、日本発の『環境エネルギー技術』が続々と開発・発表されて行く。 そしてそれらは、具体的な『画期的商品』として世界中に普及し、世界の人々を幸福にするのであるが、 そこで大事なのは、『強欲にならず、利益を世界へ、進んで還元していくこと』である。 具体的に言えば、新技術を“特許・パテント”でがんじがらめにせず、緩やかに有志と“共有”する心構えだ。 トヨタが『燃料電池車・ミライ』の“特許無償公開”などは、これの素晴らしい嚆矢となろう。 それが、20世紀型の『寡頭勢力による強奪型・金融資本主義』の後継思想たる、 『21世紀型・共生資本主義』の“雛形”になると信じている。 安倍は、どこかから借りてきた言葉で『公益資本主義』やら『瑞穂の国の資本主義』とやらを、 雑誌や書籍で説いておられるが、現権力者・現総理大臣が、そういう思想を“政策化・予算化” しないようであれば『ナニやってんだよ、言うだけかよ、中2病か?』と笑われてしょうがない。 ことほど左様に、安倍のやり様そのものが『この道しかない』なんてことな“無い”って事を証明しておられます。 ピエロ?(笑) だから安倍っち、後のことは、な〜んも心配しなくてイイから、お気に入りのゴルフ場近くの別荘で 余生を送ってくださいまし。それは短くも苦しい“闘病生活”でもあるのでしょうが、 ほんとに苦しい“地獄”は、この世を去ってからが本番なので、覚悟しておいた方が宜しかろう・・・
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