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世論調査と定数削減
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52788272.html
2016年02月22日 在野のアナリスト
各社の世論調査がでてきましたが、フジ・産経の調査を除くと支持率が6〜7%低下というのが、共通する傾向です。また辞任した甘利前経済再生担当相、失言の丸川環境相、丸山法務部会長、停波発言の高市総務相、不倫で辞職した宮崎議員などは、辞職して当然、もしくは大臣の資格なし、という厳しい判断が並びます。また、景気に実感なし、マイナス金利にも期待せず、社会保障にも不満、と安倍政権のやることなすこと、評価しないが並ぶ。その一方で、北朝鮮への制裁強化は評価としますが、日本の危機レベルはロケットの発射前後で何ら変化していないにも関わらず、拉致被害者を見捨てて制裁強化したのは正しい、とするほど正常な判断は働いていない。メディアが盛んに危険、危険と煽りたてるので、何となく制裁強化というペナルティーを加えることが正しい、との認識なのでしょうが、ロケット発射は危険と報じるメディアも、拉致被害者やその家族がさらに苦しい立場に陥っている、ということは伝えようともしません。
ただ、この世論調査で浮かび上がってきたのは、安倍氏の人柄、指導力を評価することで維持される政権支持率とは、実は自民党議員のだらしなさ、無能さを露呈すると高まる傾向にあるのではないか? ということです。つまり自民党の政党支持率が40%もあるので、世論調査に答えるのは自民支持層が多い、ということは分かります。自民支持層にとって、閣僚にしろ自民党議員にしろ、不祥事や失言でダメさ加減にうんざりするほど、安倍氏がしっかりした人間に見えてくる。国会の質疑すらみない人には、逆ギレ答弁などは知りようもなく、そのため印象としては失言しない政治家、不祥事のない政治家、に思えてくるのです。つまり自民支持層にとって、安倍氏は今のところ最適な首相、という認識が40%台の支持率を維持できる要因なのかもしれません。
しかし安倍氏が10減、10減、とくり返していた衆院の選挙制度改革、比例の4減、選挙区の6減を指示したとされます。しかし自民が弱そうな、有権者の少ないところだけ減らす、ということで野党は反発しています。アダムズ方式なら、党利党略もなく計算式によって議席が配分されるのですから、より公平なやり方です。しかし自民内には未だに次の選挙での定数削減に不満が燻っており、落としどころを狙った。ただしそれが自民党は不公平なやり方でも平気で相手に押しつける、との悪印象を増すことにつながり、自分のためだけに政治をしている現状を浮き彫りにします。
このアダムズ方式の採用については調査会の答申で示されたものです。ただし、そこには大国勢調査に基づき…となっているだけで、小国勢調査しか行っていない今回は、従う必要がない、が自民の意見です。しかし6年前にも大国勢調査は行われており、それに基づき区分けしてもいい。何も簡易版とされる小国勢調査だけを見る必要はありません。できれば直近の調査である小国勢調査が望ましいですが、それに拘って0増6減なら、1票の格差はあまり縮まらないのです。
議員定数削減ではなく、議員の質を上げることが重要、との指摘も相次ぎますが、かつて公示日にテストをする案を述べましたが、自筆の論文でもよいのでしょう。テーマをいくつか決めて論文を提出させ、それを公示日に提出させ、選挙期間中に公開する。そこで人間性がある程度見えてきます。テーマは政治より、ある状況を設定し、そこで自分がどう行動するか? だったり、日常に即した内容が適するのでしょう。○、×ではなく、その方が人間性がでてくるからです。
今どき、試験もなく就職できる職場は少ない。今はそれを政党に委ねている形ですが、その政党にいる国会議員の質がそもそも低下しているのですから、質の低下した議員に選ばれた候補者の質が高ければ、それは奇跡に近いとさえ言えるのでしょう。議員の質をどう上げるか、といった方法ではなく、数ばかりを議論するぐらい、今の政治家の質は劣化しているのですから、議員の質の可視化をすすめていかないと、不祥事、失言などが減ることは決してないのでしょう。全体の政治家の質が劣化すれば、それほど高い質でなくとも一際に輝いて見えてしまうのが、現状なのでしょう。しかも与党内の『落としどころ』を優先するその姿勢は、むしろ『落とすところ』がどこか? ということを一際浮かび上がらせて見せることにもなるのでしょうね。
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