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阿修羅民には放送法の規定を勝手に倫理規範扱いして、安倍政権を批判する意見が目立つ。しかし、それはあまりに恣意的な解釈で都合の良すぎるものだ。
放送法3条にはこうある。
第三条 放送番組は、法律に定める権限に基づく場合でなければ、何人からも干渉され、又は規律されることがない。
この条文を根拠に政府による干渉が許されないとする意見が目立つが、よく条文を読んでみよう。
「「「法律に定める権限に基づく場合でなければ」」」
つまり、全面的に自由なわけではなく、法律の規定には服すると規定されている。
放送法4条及び174条にはこうある。
第四条 放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
一 公安及び善良な風俗を害しないこと。
二 政治的に公平であること。
三 報道は事実をまげないですること。
四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
第百七十四条 総務大臣は、放送事業者(特定地上基幹放送事業者を除く。)がこの法律又はこの法律に基づく命令若しくは処分に違反したときは、三月以内の期間を定めて、放送の業務の停止を命ずることができる。
つまり、法律に定める権限があれば干渉され得るんだよ。勝手に倫理規範扱いして法のルールを守らないなんて大変なことだ。
安倍総理が憲法9条は努力目標であり倫理規範だから守らなくていいと言い出したらどうする?
法律を勝手に倫理規範と解釈することは、よほどの理由がなければ認められない。
これに対し、倫理規定と解さないと憲法違反との見解がある。確かに表現の自由は本当に大切。憲法21条でも保障される。しかし、憲法上の権利は全て公共の福祉による制約を受ける。国民にあまねく多様な言論を提供して知る権利に資するという公益が大きい一方、テレビ側はあくまで多角的に報道することを求められるに過ぎない。つまり、言論そのものを禁止されるわけではない。だから国民の知る権利を全うするという公益が大きい一方、表現の自由の制約程度が低いからそれは憲法違反ではない。繰り返すが、表現の自由は絶対的なものではなく、公共の福祉に服する。
反対の例を出せば阿修羅民も納得してくれるだろうか。
テレビ番組がたかじんのそこまで言って委員会みたいな言説だらけになったらどうする?毎日毎日安倍政権を支持する内容のニュースばかりが流れたらどうだろうか。それを法律で規制しようとした時に、報道の自由があるから安倍政権を支持する内容だけを流しても規制することは許されないとメディアが言った時も、阿修羅民は同じ事を言うだろうか。それで国民の知る権利が全うできるだろうか。
放送法の規定は思想の左右が関係ない問題。今回は安倍総理vs左派メディアになっているが、民主党政権vs右派メディアとなることもあり得る。逆のパターンでも俺は放送法による介入を支持するよ。
反論があればコメントにどうぞ。
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