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http://mewrun7.exblog.jp/24142132/
2016-02-16 04:35
昨日15日に行なわれた衆院予算委員会の集中審議では、甘利&秘書の口利き疑惑、高市の放送法発言、アベノミクス失敗、GPIFの年金運用ピンチなどなど、重要な論点が盛りだくさんだった上、野党側の突っ込みがなかなか鋭くて、見所満載だった様子。<その割に「報ステ」など一部を除き、TVのニュース番組での扱いがイマイチだった感じが。^^;>
実のところ、mewもヒマを見つけてはちょこまかと覗いてはいたものの、まだ全部を見ていないのだが。(見られなかった部分は、衆議院インターネット審議中継で。各質疑者を個別にレビューできるのが有難い。(^^))http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php
この記事では、まず甘利前経済産業大臣&秘書の口利き疑惑について、取り上げたい。
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昨日、民主党の玉木雄一郎氏が、甘利氏の秘書と建設業者が、URとの補償交渉に関して打ち合わせを行なった際のテープや議事録を公開。甘利氏の秘書は「20億かかるという言葉にして欲しい」「今だったらぎりぎり絡める」などと語っており、補償交渉に介入する意思があった証拠になるとして、甘利氏と元秘書の証人喚問を要求した。(@@)
【もし残っていれば、公開されたテープの音声が産経新聞のコチラに。http://www.sankei.com/module/edit/mp3/20160215amari.mp3
NNNの一部書き起こしでは、『甘利氏の秘書とされる人物「一応推定20億ぐらいかかると聞いておりますとか、そういうなんか言葉にできていないんですね。あっち(UR側)の言い分も明確なあれ(金額提示)がないって話だったんで明確にしなきゃですよね。もしかしたら、実際の金額なんて細かいとこまで絡めないですよ?ただ、こういうところは今だったらギリギリ絡めるんで」 (NNN16年2月15日)』】
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『甘利前経済再生担当大臣の「政治とカネ」の問題をめぐり、民主党の玉木議員は、甘利氏の元秘書がUR=都市再生機構との補償金額交渉に関わっていた証拠だとする音声データを入手したことを明らかにしました。
「A元秘書やC元秘書が金額交渉等に介入したことはない。S社とURの補償交渉への関与等に関するA元秘書の弁護士に対する説明の要旨である」(甘利明 前経済再生相・1月28日)
甘利前大臣が辞任表明の記者会見で語った「秘書は補償金額交渉に関わっていない」という説明。しかし、これを覆す可能性のある音声データの存在を民主党の玉木雄一郎議員が明らかにしました。
元秘書とされる人物がこの問題を告発した一色武氏に対して、URに補償額としておよそ20億円求めるよう提案する内容となっています。
「でも一応推定20億かかりますとか、かかると聞いておりますとか、そういう言葉にしてほしいんですよね」(元秘書とされる人物)
玉木氏によりますと、この音声データでは、「実際の金額について細かいところまでは絡めないが、今だったらぎりぎり絡める」とのやりとりもあり、元秘書が金額交渉に直接関わっている様子がうかがえる内容だということです。(TBS16年2月15日)』
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『甘利氏の秘書とされる人物「一応推定20億ぐらいかかると聞いておりますとか、そういうなんか言葉にできていないんですね。あっち(UR側)の言い分も明確なあれ(金額提示)がないって話だったんで明確にしなきゃですよね。もしかしたら、実際の金額なんて細かいとこまで絡めないですよ?ただ、こういうところは今だったらギリギリ絡めるんで」 (NNN16年2月15日)』
『玉木氏はデータを基に、甘利氏の元秘書が補償交渉に関与したと主張。あっせん利得処罰法違反に当たるとして、甘利氏と元秘書2人の証人喚問を要求した。
玉木氏は、元秘書が建設会社側に「一応推定20億円掛かるとか、そういう言葉にしてほしいんですよね」と尋ねる議事録を読み上げ、「秘書は具体的な補償金額を提示するよう持ち掛けている」と指摘。「秘書は交渉に介入していない」とした甘利氏の記者会見での説明と矛盾すると追及した。 「秘書は具体的な補償金額を提示するよう持ち掛けている」と指摘。「秘書は交渉に介入していない」とした甘利氏の記者会見での説明と矛盾すると追及した。(時事通信16年2月15日)』
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しかし、安倍首相は甘利氏が説明責任を果たすと言っているとして、あくまで同氏の自発的な説明を待つ姿勢を貫こうとしている。^^;
また、自民党は、案の定、検察の捜査の支障が出るとして、証人喚問には応じない意向を示しているという。(-"-)
『これに対し安倍晋三首相は「(甘利氏は)会見でしっかりとさらに調査をし、国民に説明すると言った。今後も説明をしていくと考えている」と述べた。(毎日新聞16年2月15日)』
『民主党はこの後の予算委理事会で改めて喚問を要求したが、与党側は「捜査に支障が出る」として反対した。(時事通信16年2月15日)』
<mewは検察が下手に早く捜査(聴取)に着手したのを見て、こういうことに利用されるじゃないかってイヤ〜な予感がしていたのよね。_(。。)_『甘利疑惑に特捜部動くも+秘書のUR面会の効果+告発者と甘利発言にズレ』http://mewrun7.exblog.jp/24102295/>
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この打ち合わせに関しては、毎日新聞も14日に詳しく取り上げていた。(・・)
『甘利氏秘書 「20億円提示しよう」…URの補償巡り
道路工事を巡る千葉県の建設会社と都市再生機構(UR)の補償交渉を巡り、総務担当者だった一色武氏(62)が毎日新聞の取材に対し、追加補償額として約20億円をURに求めるよう昨年10月ごろ、甘利明前経済再生担当相の公設秘書(先月辞任)から提案されたと証言した。一色氏は、甘利氏側が補償交渉に積極的に関与していた証左だとしている。【本多健、樋岡徹也】
県によると、道路工事は県がURに委託したもの。一色氏によると、建設会社は道路工事開始前にURから受け取った補償約2億3600万円以外に、工事開始後、建物の一部が振動でゆがんだなどとして2015年3月以降に約5100万円の追加の補償を得ていた。だが、その後「地中の産廃撤去が必要」などとURにさらなる追加補償を求め、甘利氏の秘書らに口利きを依頼したという。
建設会社の敷地には40年以上前、当時の地主が産廃を不法投棄した。道路予定地は南北に敷地を分断し、千葉県は工事開始前に約31億円で予定地内の産廃を撤去していた。これに対し、建設会社はUR側に予定地外の産廃の撤去も求め、交渉はこう着状態になった。
一色氏によると、公設秘書は昨年10月以降にURへの働きかけを強め、一色氏に「(追加補償額として)20億円というのを言葉にしてほしい」「(URから新たな)金額提示がなかったから、こちらから(20億円を)提示しよう」などと持ちかけたという。こうした秘書らとのやり取りについて、一色氏は記録に残しているとする。
一方、URが公表した甘利氏の秘書らとの面談記録によると、URは昨年10月28日、先月辞任した別の秘書に「(建設会社側が追加補償の)具体額を仰(おっしゃ)らない」と交渉状況を説明。秘書は「私から先方に(額を)聞いても良いが?」などと持ちかけていた。
この面談では、UR側が秘書に「先方に(額を)聞いてしまうとそちらも当方も(立場が)厳しくなる」とくぎを刺す場面もあった。URは取材に「具体的な補償額は示されていない」としている。この秘書は翌月、偽名を名乗って建設会社の社員になりすまし、補償交渉の場に同席していた。
甘利氏は先月28日の記者会見で、弁護士による秘書らへの聞き取り調査に基づき、13年の補償交渉については「話はしたので、あとは当事者同士でやってほしいということだった」などと介入を否定。それ以降については調査するとした。
秘書らから20億円の追加補償額を提案されたという一色氏の証言について、甘利事務所は取材に「何を根拠に述べられているのかわかりませんが(甘利氏が)記者会見で述べた通り」としている。(毎日新聞16年2月14日)』
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先週『安倍が電波停止の高市擁護で、野党に逆ギレ+UR、甘利秘書に補償額バラすhttp://mewrun7.exblog.jp/24130327/』という記事に書いたように、甘利秘書がURとの交渉に同席し、UR提示の補償額なども把握していたことが、既に明らかになっている。(-"-)
民主党の山井和則氏によれば「URにとって甘利氏は民営化を“阻止”した恩人」「だからこそ、秘書も強気に出られたのでしょう。つまり、今の自民党政権はURの用心棒だ」とのこと。
そうであれば、甘利氏の秘書がこの件で妙に積極的に動いていたのも頷ける。(~_~;)
『甘利明前経済再生相の“口利きワイロ”問題。UR(都市再生機構)の上西郁夫理事長が10日の衆院予算委で、UR側が甘利氏の秘書に補償額を漏らした事実を認めた。上西理事長は「職員が口を滑らせた」と釈明したが、この証言は衝撃だ。当事者以外「極秘」の補償額を秘書が把握していた事実は、URの単なる内規違反で済む話じゃない。甘利事務所が直接、補償交渉の役割を担っていた証左といっていいからだ。
上西理事長に限らず、URの対応は極めて問題だ。民主党の調査チームの追及やメディアの問い合わせに対しても、「調査中」としてマトモに答えないし、やっと開示した応対記録のメモも黒塗りだらけ。多額の税金を投じられている独法とは思えない。上西理事長の証言が飛び出した経緯だって、維新の井坂信彦議員が黒塗りの不自然な部分を指摘し、「金額を伝えたのでは」と突っ込まれて認めざるを得なかった。
「URが補償額を漏らしたのも問題だが、その部分を黒塗りで公開したのはもっと問題。つまり、URは一連の交渉経緯について『マズイ』と認識していたワケで、“証拠隠し”と受け取られても仕方がないでしょう」(司法ジャーナリスト)
甘利氏の疑惑を本紙に激白した一色武氏によると、補償トラブルの発端は、千葉ニュータウン北環状線の用地買収で、URが地主と30.8億円の不透明な売買契約を結んだことにさかのぼる。一色氏はこの経緯についてURに情報公開を請求。1月27日に開示予定だったが直前、不開示となった。
本紙が同じ内容をURに開示請求すると、新宿→横浜と窓口をたらい回しされた揚げ句、該当文書の有無や、開示の可否も含めて「検討中」と回答。一度は「開示」となった文書がなぜ「検討中」なのか。こうなると、URは甘利事務所と“共犯”ではないかと疑いたくなる。
疑惑を追及している民主党の山井和則議員はこう言う。
「URにとって甘利氏は(行革担当相として民主党政権時代に進めた)民営化を“阻止”した恩人。だからこそ、秘書も強気に出られたのでしょう。つまり、今の自民党政権はURの用心棒。その政権を守るために頑張っているのだろうが、いよいよツジツマが合わなくなってきています」
あらためて地検特捜部は、何をチンタラやっているのか。(日刊ゲンダイ16年2月12日)』
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特捜部もどうせ捜査に着手するなら、どんどんと甘利側にまで切り込んで行けばいいものを、とりあえず「捜査をやってますよ」と形作りを行なっているに過ぎないような感じが。
小沢一郎氏も、自分の時と比べて、その点が不満なようだ。(・・)
『生活の党と山本太郎となかまたちの小沢一郎共同代表は13日、都内で開いた自らの政治塾で講演した。
規制緩和に関する話題の中で、「何でもかんでも、規制すればいいわけではない。特に政治資金は、規制すればするだけ、裏に潜るだけだ」と指摘した。
その上で、金銭授受問題の渦中にある甘利明・前経済再生担当相を引き合いに「甘利さんを見てみなさいよ。(現金を)もらったかどうか知らないが、本人ももらったと言っているのに、捜査もされない。おれなんか、裏金とかもらっていないのに、(捜査)をやられた」と主張。かつて「政治とカネ」の問題で強制捜査を受けた自身の経験との「落差」に、憤りをみせた。
「これは、日本社会の後進性だ。権力が恣意(しい)的に使われる。その時の権力や、おぼし召しの良いか悪いかで、捜査(の判断)が決められる」とした上で、「安倍政権のような、権力を行使することに、まったくちゅうちょしない政権が続けば、いずれすべての国民に降りかかる」との持論を示した。(日刊スポーツ16年2月13日)』
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安倍官邸&自民党は、甘利氏の早期辞任を受けて、さっさとこの口利き疑惑の幕引きをはかろうとしていたものの、民主党や一部メディアがかなり粘って調査を行なっていることもあって、疑惑は深まるばかり。_(..)_
ただ、このような事実や安倍自民党政権の問題点を、国民の多くが認識できなければ、選挙の際の判断材料にはならないわけで。どうかメディアがしっかりとこの件を伝えて欲しいと。そして、できれば参院選前に証人喚問を実現したいと願っているmewなのだった。(@@)
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