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基地問題で不協和音が…(※イメージ)
「組織力」にひずみ? 普天間移設問題で創価学会・公明党に不協和音〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160212-00000006-sasahi-pol
週刊朝日 2016年2月19日号より抜粋
巨大な集票力で政権を支える創価学会・公明党と、野党共闘のカギを握る共産党。強固な結束を誇る両組織の動向次第で、日本政治の進路は大きく変わる。
創価学会・公明党では、沖縄の基地問題で不協和音が響きはじめたという。
1月24日、東京・JR新宿駅前。沖縄・普天間基地の辺野古移転に反対する集会に、赤、黄、青の創価学会の三色旗のプラカードを掲げ、署名活動を行うグループがあった。
グループは首都圏在住の学会員数人が中心となった「沖縄の平和を願い行動する創価学会有志の会」。署名は、公明党出身の石井啓一国土交通相が沖縄県知事を相手取って起こした代執行訴訟の取り下げなどを求めたもので、これまでに約155人分が集まった。中心メンバーの女性学会員がこう語る。
「私たちの師匠である池田大作先生が沖縄からの基地撤去を望んでいることは、先生の著作『新・人間革命』にもはっきり書いてある。なのに、石井国交相が県を提訴したと聞いたときは涙が止まらなかった。『大衆とともに』がモットーの党が、今や権力者と一体となって民衆を弾圧している。沖縄の人たちに申し訳ないと思い、署名活動を始めました」
確かに『新・人間革命』13巻には<核も、基地もない、平和で豊かな沖縄になってこそ本土復帰である──それが、沖縄の人びとの思いであり、また、伸一(池田氏をモデルにした主人公)の信念であった>と書かれている。
1月の宜野湾市長選では与党側が支援する現職の佐喜真淳氏が約6千票差で勝利し、翁長雄志・沖縄県知事ら「オール沖縄」陣営の勢いをくじいた。公明党・創価学会がフル回転で支援したと言われるこの選挙戦のさなか、女性学会員は宜野湾市在住の学会員から悩みの声を聞いていたという。
「『心情としては翁長派の候補を応援したいが、どうしたらいいのか』と悩んでいた。党は今回負けると参院選にも響くと、相当神経質になっていたようで、学会本部の党支援者がものすごい勢いで地元を説得したと聞いている。会員の大多数は『本部が言うなら絶対間違いはない』という受け止めで、『池田先生が何もおっしゃらないので、大丈夫』と言う人もいる。結局、多くの会員は与党側に投票したでしょう」
総務省の資料によれば、2013年の参院選で、沖縄県全体での公明党の比例区得票数は約9万1千票。県内票の実に17%を獲得している。この強固な「組織力」が、宜野湾市長選の結果にも大きく影響したことは間違いない。
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