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櫻澤誠『沖縄現代史』中公新書←これは優れた著作です pic.twitter.com/ifVLdu2b6b
— GAKU (@GAKU_IZ) 2016, 2月 9
【参考】
櫻澤誠『沖縄現代史 米国統治、本土復帰から「オール沖縄」まで』(中公新書、2015年)を読む。
戦後の沖縄の歴史を、現在のありようまでまとめている通史。同じ題名ながら、新崎盛暉『沖縄現代史』が新崎氏の観点で貫かれたものであるのに対し、本書はより網羅的であるように思える。
とは言え、分厚い分析のなかから明らかに見えてくるものがある。
日本への「復帰」が基地的なものから脱却せんとした運動であったこと。その願いは完全に意図的に裏切られ、まったく逆の結果となったこと。「保守」と「革新」とは基地に対する考えでは分類しがたいこと。沖縄経済の自律化は基地だけでなく「本土」への裨益を最優先する形で疎外され、最初から「ザル経済」化していったこと(すなわち、オカネが通過するだけで付加価値は生まれない)。基地経済は沖縄経済を疎外していることが、沖縄ではもはや常識化していること。「島ぐるみ」の抗する対象は、「対米軍」ではなく「対日本政府」となっていること。「オール沖縄」はあくまで日米安保を前提として基地縮小を求める運動であること。
とても凝縮してあり、ざっと通読するだけでは読み落としてしまうことが少なくないだろう。しかし一読されるべき良書。
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