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憲法9条の重要性を世界に示した北朝鮮の「暴挙」−(天木直人氏)
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8th Feb 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks
今度の北朝鮮の人工衛星発射実験は長距離弾道弾ミサイルの発射実験であるという。
しかも、米国本土に届く射程距離を持つまでに至った事を世界に示したらしい。
それは事実だろうか。
それとも、北朝鮮の脅威を煽って日米韓の結束を強化しようとする米国の情報操作だろうか。
どっちに転んでも、憲法9条の重要性と先見性を世界に示す事になる。
もし北朝鮮の脅威がウソなら、北朝鮮を恐れる必要などどこにもない。
世界の平和は二大軍事大国の米国と中国が掌握し、そして米中間の戦争などあり得ない。
勝者なき戦争になるからだ。
もし北朝鮮の脅威が本物なら、世界の安全保障政策を根本的に変える事になる。
専門家は皆そう言い出している。
ただでさえ北朝鮮の核開発を止められなかった世界だ。
北朝鮮の核兵器能力がここまで高まれば北朝鮮を軍事力で倒すことは出来なくなる。
小型核爆弾を開発した米国なら、その気になれば先制攻撃する事もあるかもしれない。
しかし、それは人類の破滅につながる。
キューバ危機は米国の核攻撃の脅しがフルシチョフを譲歩させたということになっている。
しかし、NHKスペシャルが教えてくれた。
大量の核爆弾で先制攻撃すればソ連を倒せると進言したルメイに対し、
米国のスパイだったソ連の軍人が、
ソ連はどんなに犠牲を払っても核報復するから米国の被害も大き過ぎると伝えた、
だからケネディ大統領は、核攻撃に踏み切れなかったのだ、と。
それから半世紀以上もたち、核兵器の破壊力は格段に増大した。
北朝鮮の核といえども、その破滅力は非人道的だ。
どんなに腹が立っても米国は北朝鮮を軍事力で倒すことはできないのだ。
世界の人類の為だけではない。
自分のためにも使えない。
そうなのだ。
ここまで軍事力が破壊的になれば、どんなに軍事力を強化しても、
どんなに相手が理不尽であっても、軍事力で排除する事は出来なくなったのだ。
話し合いでしか解決するしかない。
それが憲法9条の教えるところだ。
どんなに非現実的であっても、どんなに時間がかかろうとも、話し合いを続けるしかないのである。
それを今度の北朝鮮の「暴挙」が教えてくれた。
話し合いを続ける限り、戦争は起きない。
平和の為にはそれしかない。
国際社会はそういう時代になったということだ。
これを要するに憲法9条は究極の安全保障政策であるということだ。
それに気づかないどころか、それを放棄しようとしている安倍首相は、これ以上ない愚か者である。
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