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北朝鮮の衛星打ち上げ
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52774366.html
2016年02月07日 在野のアナリスト
北朝鮮がロケットを発射し、どうやら人工衛星の投入できる軌道まで上昇、実際に衛星を投入したかは分かりませんが、一応ロケットとしては成功のようです。ロケットとミサイルの技術は同じですし、それこそ人工衛星の代わりに核弾頭を積めば、そのまま大陸間弾道ミサイルとして、核ミサイルを北朝鮮が事実上、保有したことになります。メディアは大騒ぎですが、実は日本にとって脅威のレベルが上がったわけではありません。すでに日本を飛び越すほどの長距離ミサイルは保有しており、また核実験には成功している。日本の危機レベルは以前から高かったのです。
一方で、危機レベルが跳ね上がった国、それが米国です。すでに韓国に高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備をすすめることで韓国側と協議を開始する、というように、跳ね上がった危機を低減するために動きだした。しかしこれはちょっとお粗末で、北朝鮮が失敗していたら、協議すらしなかったというのでは、遅きに失しているといえます。状況が変わったことで、すすめ易くなった、ということなら、それは韓国とではなく、中国側からの圧力を避けられる、という意味になります。
THAADは低い位置から高い位置へと飛び上がるミサイルを追尾し、破壊する兵器であるため、レーダー監視網は格段に強化しなければならない。韓国に配備すれば、間違いなく中国の監視にもなる。中国側としては、自国の兵器の使用まで監視され、制限される、という意味でもっとも嫌がる方向となります。米国は中国を監視できる立場になったのに、中国は米国のお膝元にそういう装備はもっていない。これは米中の接近してきた軍事バランスを改めて突き放すものです。
しかし、THAADを回避してきたのは韓国も同じ。中国が嫌がることを朴政権ではせず、親中をつらぬき、経済最優先の態度をとってきましたが、韓国にも態度を変える3つの理由がある。中国経済の失速、米国の圧力、そして朴政権の断末魔の苦しみ、です。韓国経済も中国への依存を強めたために、中国の失速と歩調を合わせて、むしろ国の基盤が弱いだけに大きく失速してしまった。このまま中国に遠慮していると、米国からの圧力を避けられなくなり、それこそ在韓米軍が撤収する事態にもなりかねません。中国の不都合なことは今のうちに…と考えるきっかけになります。
国連の安全保障理事会の開催も日米韓が要請していますが、新たな制裁措置も、中国次第では骨抜きです。日本も独自の制裁案、などとしていますが、これで結局1年半前に緩和した効果もなく、拉致問題は何の進展もないまま、解決の道のりは遠のきました。できることを、できるときにしなかった。しかも1年半も、無為に時間だけを過ごしたことは安倍政権の失点でもあります。
メディアが「ミサイル、ミサイル」と騒ぐのは、安倍政権の失点を覆い隠すためではないのか? とさえ思うほどです。最初に記したように、日本の危機レベルは何も変わっていない。むしろもうすでに日本は北朝鮮の射程に入っている、ということを踏まえて対策をとって来なければいけなかったのです。朝鮮半島では「牛の角も手をかけたときに抜いてしまえ」という諺があります。やり始めたら最後まで、というほどの意味ですが、8日からとしていたロケット打ち上げを、7日に変更し、その日に打ち上げた。奇策、奇襲、サプライズ。どこかの政府と中央銀行と、やることはよく似ています。それで世界を驚かせ、自分たちに耳目を集め、自分たちの都合いい話だけを押し通す。そんなやり方に世界は辟易しても、頭から角をだして怒りをあらわにしても、口しかだせない、手をだせない状況が当分つづいてしまうのでしょうね。
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