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政権交代の戦略を考えてみる
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2016-02-04 反戦な家づくり
野党連合で政権交代だ♪ という昨今の流行に棹さすようで恐縮だが、そんな作戦だけで政権をとれるとはとうてい思えない。
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まず、野党連合というのは、あくまで戦術であり、その戦術を展開する戦略がなければ意味が無い。
サッカーの試合に例えれば、ポジションもフォーメーションも決まっていないのに、いくら絶妙のスルーパスを出しても勝てないということ。
敵を分析し、どこで勝り、どこを守り切るのか。そのための自陣営の配置と分担は何なのか。その時間軸は。そうしたことが決まっていてはじめて、セットプレーやパスワークは活きてくる。
今言われている野党連合は、改憲を発議されるギリギリの瀬戸際、絶体絶命の状態で、とにかく全選手がゴールの前に一列に並べ!と言っているようなもの。敵の猛烈なドリブルに脚一本触れられず、やむなくゴール前に全員で壁になる作戦だ。
その意味では、もちろん、やらないよりは絶対にやった方がいい。それで守り切れるとは言えないが、敵にゴールされる確率はいくらかは確実に減る。それは間違いない。
しかし、そうしたゴール前に勢揃いする作戦に、観客は熱狂するだろうか。血湧き肉躍らせて応援するだろうか。
今すぐは、それしかできないのだから仕方ないとして、そのゴール前の壁作戦が、敵に勝つための「戦略」だと勘違いしたら、観客に馬鹿にされることはあっても、声援は期待できない。
あくまでも、今言われている野党連合は、今だから有効な「戦術」だということを、押さえておきたい。
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では、壁を作った全選手で、今度は攻めればいいじゃないか、と思うかもしれない。
それができるのなら、苦労は無い。
まず、選手の中の過半数を占める民主党は、そもそも選手なのかも怪しい。
敵に勝つ気がなければ選手とは言えないが、とりあえずピッチに立てていれば満足、という輩がうじゃうじゃしているようでは、攻めることなど及びも付かない。
そもそも、緊急時だから全員で壁を作れ、という声にさえろくに反応していないではないか。
スタンドプレーばかりしていた共産党が、今度ばかりは美味しいところ譲るぜ、と言っても乗ってこない。
形式的には野党チームでも、一皮むけばチームの一員というつもりはないのだ。
民主党は誰の代表なのか。誰のために、また誰のおかげで議員を当選させているのか。
2010年のクーデター以降の推移をじっと見てきた限りでは、民主党が依存しているのは、従米官僚組織と、労働貴族(連合)である。
連合の組織内候補か、そうでなければ従米官僚に忠誠を誓う連中だ。
それに、とりあえず議員職に就職した議員屋さんが付随している。
ひとり一人の主観的な思いはそうではないかもしれない。ちゃんとものを考えている人もいるだろう。
しかし、戦略を考えるために客観的に分析するならば、口では勇ましくてもイザとなったらさっと矛を収める人たちは、付随物(金魚のフン)と判断せざるをえない。
声援は野党側のサポーターから飛んでくるけど、民主党が大好きなのは与党側のサポーターなのだ。
労働貴族諸氏は、野党側サポーターの組合費が収入源だから、しかたなく野党側に座っているけれど、心は向かい側のスタンドにある。
こんな民主党との共闘で、一体全体どうやって闘えというのか。
いつもいつもグダグダのプレーしかせず、ここぞという時にはわざとネグレクトするようなチームを、一体だれが応援してくれるのか。
だれも戦略を考えないから、簡単に野党連合などという。あまりにも、戦略不在である。
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ではどうするか。
答えはシンプルだ。
10,100,100 である。
各小選挙区に、10人のリーダー、100人のアクティブ、1000人のロジスティックス(兵站) だ。
夢物語だろうか?
そんなことはない。というか、それなくして、少なくとも選挙を通した政権交代は無い。
共産党の党員は公称30万人。
まさに、300選挙区に平均1000人だ。だから、彼らは政党助成金を受け取らないで、毎回全選挙区に候補者を立てることができる。
しかし残念ながら、共産党であるが故にこの程度の議席しかとることができない。
共産党であるが故、というのは、半分は敵側の反共主義が浸透していることと、半分は共産党の独善的な運動が嫌われているということの総合である。
2009民主党のような、保守でも革新でもない、まさに「国民の生活が第一」の勢力が30万人の党員を擁し、3万人のアクティブが活発に動き回り、3千人のリーダーがそれをまとめることができるならば、政権交代は指呼の間であり、少々のクーデターにはびくともしないチカラをもつことができる。
これが、「国民の生活が第一」派の当面、今後数年〜十数年で目指すべき頂(いただき)だ。
それ以外の、風頼み、グダグダ民主頼みは、戦略と呼ぶに値しない。
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以上は頂の話。
ここで終わると、「そこまで登るのが大変なんだ!バカヤロー」としかられるので、仕方ないから続きを書く。
一つの山を登るにも、かなり多くのルートがある。
そして、ちょっと離れて山容を眺めてみると、なんと実に多くのパーティーが乏しい装備と人数で、あちらこちらのコースをよじ登ろうとあがいている。
明確に山頂を目指している人もいれば、目の前の岩を回避するために結果的に登っている人もいる。雪道でアイゼン履いている人もいれば、岩場でフリークライミングしている人もいるし、緩やかな道をハイキングしている人もいる。
そして、お互いに存在を知らないし、知っていても他人の登り方を批判してばかりいる。
バラバラにジワジワと頂上に迫っているのならば、これでもいいかもしれない。
しかし残念ながら、ちっとも前に進んでいないのが現状だ。
これまでは「登り続けることに意義がある」と言っていた人たちが、「なんとかして頂上にのぼらなくちゃいけない」という危機感を、やっと持ち始めたのがこの数年の変化である。
山容を眺めて気がつくのは、そればかりではない。
各パーティーの数は少なくとも、その手法や文化は千差万別だとしても、「絶対頂上にいく」と決めた人の総数は、実はかなりの数だ。バラバラに登っているから気が付かないけれども、よくよく見れば、自分たちが思っているよりずっと多い。
ならば、
まずはバラバラに登っているパーティーが集まって、情報交換をして、お互いのことを理解し、一つのチームになれるような下地をつくるべきではないだろか。
民主党にすり寄ったり、共産党に頼ったりする前に、まずは自分たちの仲間らしき人々の顔を知るべきではないのだろうか。
そして、ひとつの選挙区で数人のメンバーが集まれば、勇気を持って踏み出せる。
自分の地域で、たった一人の叛乱ではなく、政権交代をめざす勢力として認知されるような運動を始めることができる。
そこから先は戦術になるので、ここでは細々とは書かない。
各地域の事情、各メンバーの特性によって、どんな戦術をとるのかは変化する。
でも、目指すべきは、100人のアクティブと、1000人のロジスティックス。
簡単に言えば、100人の運動員、週に1時間でも動いてくれる人と、1000人のカンパを出してくれる人、年会費1万円を負担してくれる人だ。
これが、政権交代に向けた戦略の全てだ。
シンプルすぎるやん と文句を言われるかもしれない。
戦略はシンプルだ。
何年もかけて、様々な人々が、試行錯誤しながら、力を合わせて進む道は、シンプルでなくてはならない。
そこで展開する戦術・作戦は、多種多様、創意工夫を凝らしていくことになるだろう。
その中身は、もちろん私には予測できない。
しかし、選挙での政権交代を目指すのであれば、「戦略」はこれしか無い。
夢物語ではなく、戦略を語ろう。
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