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2016年 02月 03日
安倍首相が、甘利明氏の後任として、石原伸晃氏を経済再生大臣に起用したと知った時には、「え〜?何でよりによって、伸晃なんか」と驚くと同時に、「これはおいしかも知れない」「野党にとってラッキーかも」と思わずほくそ笑んでしまったところがあった。(^n^)
甘利氏は、経済財政政策に明るく、アベノミクスの政策立案や運営の中心にいた人。<安倍っちがアベノミクスの何たるかがよくわからなくても、甘利氏に任せておけばよかった?^^;>
TPP交渉では、安易に官僚任せにせず、自ら米閣僚と徹夜で渡り合うなどして、多岐にわたる分野の条件を最後までまとめ上げたわけで。
その新自由主義&リフレ的な考え方やTPPの内容が望ましいものだったかどうかはさておき、閣僚としての実務能力が優れていたことは、多くの人が認めるところだろう。
同時に、安倍氏の古くからの盟友として、首相をヨコから支えて来た部分も大きい。(++)
それゆえ、これから予算やTPP関連法案の審議を行なう上で、甘利氏は国会での答弁でも、欠かせない存在だったのである。(・・)
* * * * *
BUT、そもそも石原伸晃氏は、経済財政政策に明るくないし。<日テレ時代は、政治部の記者だったので、当初はKO法学部卒かと思ってたのだけど。何年か前に、何か法律オンチの発言をしているな〜と思って調べたら、文学部(都市社会学専攻)卒だったです。^^;>
それこそ、失言大魔王の先輩である麻生財務大臣が、石原氏の大臣就任についてきかれ、つい「石原さんは(経済財政運営に関して)あまり得意ではないかもしれないが、頑張ってもらえることを期待している」とクチ走ってしまったほどだ。(~_~;)
しかも、実はあまりし新自由主義&リフレ政策には反対の立場で(国民の貧困、格差の縮小を訴えているぐらいで)、TPPにも反対だったとのこと。(@@)
それでは、アベノミクスの諸政策やTPP関連法案の審議で、まともに答弁することができまい。(ーー)
おまけに、石原氏は麻生氏に負けないくらいの失言大魔王としても有名な人ゆえ、会見や国会質疑で突っ込まれたら、トンデモ発言を繰り返して、安倍内閣にダメージを与える可能性が十分にある。(@@) <失言と言えないまでも、何か政治家or社会人の資質を疑うような言葉や品のない表現を使うことが少なくないのよね。(-_-;)>
また12年夏、谷垣総裁の下で幹事長を務めていながら、谷垣おろしに走り、自ら総裁選に出馬したことから、麻生氏に「平成の明智光秀」と呼ばれて裏切り者扱いされたほど。党内の一部からも非難されて、信用に乏しいという。^^;
それゆえ、石原大臣は、うまく攻めることができれば、安倍内閣のアキレス腱になる可能性があるのだ。(**)
* * * * *
それでも安倍首相が、ここで石原氏を選んだのは、同氏が身体検査では大丈夫そうなこともあるが、何よりも古くから自分を支えてくれていたからだろう。(・・)
前も書いたけど、安倍氏は徳川家康が親藩、譜代、外様を区分していたように、1・06年に首相になる前から自分を支援してくれていた人&首相を辞めてからも懇意にしてくれていた人、2・12年に首相になる時に支援してくれていた人、3・首相になってから近寄って来た人を分けて扱っているところがあるのだ。^^;
石原氏は、安倍氏と付き合いが古く、1999年頃にはNAISの会(根本、安倍、石原、塩崎の頭文字)なる政策研究グループを結成して、活動していたことも。
06年に安倍氏が総裁選出馬を迷っていた時には、自分たちが支援するからと背中を押してくれて、若手・中堅議員をまとめ、支援&票集めに奔走してくれたという。<早く党内幹部の世代交代を促したかったという思惑もあったみたいだけど。^^;>
12年の総裁選では戦うことになったのだが。石原氏が谷垣おろしをしてくれたのは、安倍氏の出馬、当選にプラス要素になったし。石破氏との決選投票では、石原氏&支援者が、安倍氏に投票してくれたことも、大きかった様子。^^;
それゆえ、安倍首相は06年の政権時には、石原氏を幹事長代理や政調会長に起用。また12年から始まった新政権でも、環境大臣に任命して、石原氏を重用して来たのだが。石原氏が「金目発言」など問題ある言動がいくつもあったため、14年の内閣改造で閣僚から外さざるを得なくなったのだ。(>_<)
ただ、安倍内閣から大事な盟友だった甘利氏や下村氏が消えてしまった今、安倍首相は、閣僚としての能力や資質云々よりも、古くからの信頼できる友人を閣内に起きたいという気持ちの方が強かったのではないかと察する。_(。。)_
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この石原氏の大臣起用には、与党内から不安視する声がかなり出ているようだ。^^;
『甘利氏後任、石原氏に「大丈夫か」の声…「自民党史上最も口の軽い幹事長」の異名
夕刊フジ / 2016年1月30日
甘利明氏の後任の経済再生担当相には、石原伸晃元幹事長(58)が起用された。党幹部や閣僚を歴任した石原氏は、安倍晋三首相とも懇意で、急場をしのぐ即戦力として登板した格好だ。だが、過去には原発事故をめぐる「金目」発言で窮地に陥るなど、永田町屈指の“失言癖”の持ち主でもある。与党内からは早くも、「こんな大事な場面で、石原氏で大丈夫なのか」(自民党中堅)との声が漏れてくる。
「甘利氏がしっかりやってきていただいたので、それに恥じないように引き続きアベノミクスの完遂を目指して頑張っていきたい」
石原氏は29日午前、都内の自宅前で記者団にこう語った。
当初、甘利氏の後任には、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉に関与した西村康稔前内閣府副大臣らの名前が挙がったが、安倍首相はかつて、政策グループ「NAISの会」をともに結成した“お友達”の石原氏を抜擢した。2014年9月まで環境相を務めたため、身体検査が簡単だったこともある。
石原氏は幹事長や国交相を務めるなど、経歴は申し分ないが、TPPは英文の協定文書だけで1000ページ超、付属文書を入れれば約6000ページと膨大だ。突然の登板だけに、国会答弁への不安は残る。
過去の失言も懸念材料だ。幹事長時代には、東京電力福島第1原発を「サティアン」と呼ぶなど「自民党史上最も口の軽い幹事長」とひんしゅくを買った。
環境相時代の14年6月には、福島第1原発事故に伴う汚染土の中間貯蔵施設の建設をめぐり、「最後は金目でしょ」と発言。被災地の猛反発を招き、謝罪行脚を余儀なくされたうえ、野党から不信任決議案を突き付けられた。
しかも、不信任案をめぐる衆院本会議の討論では、石原氏が沖縄県・慶良間諸島の座間味島を視察で訪問した際、「公務中にダイビングを行っていた」と民主党に指摘され、物議を醸した。
これだけではない。石原氏は「平成の明智光秀」の異名でも知られる。
12年9月、石原氏は谷垣禎一総裁を支える幹事長の職にあったが、平然と総裁選に出馬した。出馬表明の直前には「谷垣さんを支えるために政治をやってきたわけではない」と言い放ち、「総裁を裏切った」などと党内で総スカンを食った。
まだある。環境相時代の14年3月、参院環境委員会に約10分間遅刻し、事務方は「事故渋滞」と説明した。ただ、民主党などが後で調べたところ、石原氏が利用した都内の道路では交通事故は発生しておらず、「寝坊疑惑」が浮上した。
石原氏で本当に大丈夫なのか。』
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『安倍内閣の看板政策「アベノミクス」の司令塔を担い、政権の要石でもあった甘利明・前経済再生相が去った。
政府・与党内では、経済政策をめぐる閣内のバランスの変化や、不協和音を心配する声も出ている。
「石原さんは(経済財政運営に関して)あまり得意ではないかもしれないが、頑張ってもらえることを期待している」
麻生財務相は29日の閣議後の記者会見でこう述べ、石原氏に冷ややかなところをみせた。
麻生氏と石原氏の仲は微妙だ。2012年の自民党総裁選で、麻生氏はかねて親しい谷垣総裁(当時)を推そうとしたが、幹事長だった石原氏の出馬表明で、谷垣氏は出馬断念に追い込まれた。麻生氏は石原氏を批判し、その後も関係は冷え切っているとされる。
安倍首相、麻生氏、甘利氏、菅官房長官は、12年12月の第2次安倍内閣発足以来、名字のイニシャルから「3A+S」と呼ばれた政権の中枢メンバーだ。その一角が崩れ、安定していた権力構造にきしみが生じることが懸念されている。(読売新聞16年1月30日)』
『公明党の山口那津男代表は1日夜、名古屋市内で開かれた党の会合であいさつし、石原伸晃経済再生担当相について、「閣僚を歴任し、(自民)党の要職もこなしてきたいわば大物だ」と指摘した。
その上で、「細心の注意を払って国会を乗り切っていただけるものと期待している」と語り、国会答弁などで安全運転を心がけるよう求めた。(時事通信16年2月1日)』
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逆に野党にとっては、甘利氏辞任のあと、格好の攻撃ターゲットになると言えるわけで・・・。
今日2日から本格的に始まった衆院の予算審議では、早速、様々な問題を突っ込まれていたという。^^;
『<石原氏>野党、今後も照準…問題発言で失点狙う
毎日新聞 2月2日(火)23時23分配信
民主党は石原経済再生担当相の「資質」を問題視している
就任したばかりの石原伸晃経済再生担当相は2日、衆参両院本会議で野党の質問に手堅く答弁し、まずは無難に滑り出した。しかし、自民党の要職や閣僚の経験が豊富な半面、不用意な発言は絶えず、野党は今後も石原氏に照準を合わせて失点を誘おうとしている。3日からは衆院予算委員会の基本的質疑が始まり、石原氏に「試運転」の余裕はない。【佐藤慶】
◇不用意な発言絶えず
民主党の西村智奈美氏は2日の衆院本会議で石原氏の過去の失言を列挙し、「あまりにも軽い言動で人の心を逆なでしてきた」と批判した。
石原氏は環境相在任中の2014年6月、東京電力福島第1原発事故で生じた汚染土などを保管する中間貯蔵施設建設を巡って福島県との交渉が難航する中、首相官邸で記者団に「最後は金目でしょ」と発言し、地元の反発を招いた。問題発言はほかにもあり、経済再生担当相就任にあたって自民党のあちこちで「失言癖が心配」(閣僚経験者)という声が漏れた。
石原氏は西村氏の指摘には直接答えず、「現場に寄り添った政策を主導し、実現していく」と慎重な言い回しに終始。安倍晋三首相も「閣僚経験が豊富で、適材適所の人事を行うことができた」と石原氏をかばった。
ただ、本会議での質疑はあらかじめ用意した答弁原稿を読むことがほとんどで、野党にとってこの日はジャブに過ぎない。民主党の国対幹部は「石原氏は答弁に自信を持っているように感じた。慢心が出ればチャンスがある」と語った。
◇過去に「TPP反対」
石原氏は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)担当相を兼務するが、大筋合意まで一貫して甘利明氏が交渉を手がけてきただけに、国会答弁には不安がつきまとう。2日の衆院本会議で西村氏は「TPPに通じているとは言えない石原氏が対応できるのか」とあからさまに指摘した。
これに対し、石原氏は「自民党の中小企業・小規模事業者政策調査会長、農林水産戦略調査会顧問として、TPPを契機とした新輸出大国などの実現に向け、提言とりまとめに積極的に関与してきた」と切り返した。それでも与党幹部は「国会答弁で立ち往生するのではないか」と気をもむ。
12年の党総裁選や衆院選でTPPに反対していたことも追及されたが、石原氏は「『聖域なき関税撤廃を前提とする限り反対』という党の公約を踏まえた」と答え、安倍内閣の方針と食い違いはないことを強調した。演説では「TPPのメリットを最大限生かし、強い経済を実現する」と訴えた。(毎日新聞16年2月2日)』
(関連記事を*1に。産経新聞が「民主党、石原経済再生担当相を追及「下品」「人の心を逆なで」「バカにしている」という記事を載せていた。)
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しかし、安倍ー菅コンビは、石原大臣を持ち上げて、不安視する声を払拭しようとしている。(~_~;)
『西村議員が「経済再生担当相を、軽率な言動を行ってきた石原大臣にどうして任せることになったのか」とただしたのに対して安倍首相は、「閣僚経験も豊富で、強い突破力を示した方だ。適材適所の人事を行った」と説明した。野党側は今後、後任となった石原経済再生担当相の手腕や発言も注視していく方針。(NNN16年2月2日)』
『菅義偉官房長官は2日午後の記者会見で、石原伸晃経済再生担当相の衆参両院での所信表明に関し、「アベノミクスを前進させるとの甘利明前担当相の方針を踏襲していると受け止めている」と述べ、石原氏も経済成長重視の路線を堅持するとの認識を示した。
石原氏の手腕を不安視する声が政府・与党内にあることについては、「自民党幹事長や政調会長、閣僚も数多く経験している。全く心配していない」と述べた。(時事通信16年2月2日)<出た、菅長官お得意の「問題ない」「心配ない」発言。(・・)>
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当ブログでは、石原氏が幹事長や環境大臣を務めていた時も、その問題発言をかなりしつこく取り上げていたのだけど。
石原大臣が、安倍内閣の足を引っ張ることを期待しつつ、またまたしつこく問題言動を取り上げちゃうぞと、燃え始めているmewなのだった。(@@)
p.s. 哀しいながら、そんなことでも目標にしないと、モチベをキープするのが大変で。_(。。)_
THANKS
民主党、石原経済再生担当相を追及「下品」「人の心を逆なで」「バカにしている」
産経新聞 2月2日(火)15時27分配信
民主党は2日の衆参両院の本会議で、金銭授受疑惑で辞任した甘利明前経済再生担当相の後任である石原伸晃担当相の適格性に照準を定め、激しく追及した。
まず衆院本会議で質問に立った民主党の西村智奈美氏は、石原氏が自民党幹事長在任中の平成24年に福島第一原発をオウム真理教の施設になぞらえ「福島第一サティアン」と述べたり、環境相の26年には中間貯蔵施設をめぐる候補地との交渉について「最後は金目でしょ」と述べた過去を列挙し「下品極まりない」と断罪した。
続く参院本会議では相原久美子氏が登壇。石原氏の発言について「バカにしているとしか思えない」としたうえで、「あなたの育った環境からは弱い立場に置かれた人の生活はわからないかもしれない」と述べ、父親が石原慎太郎元東京都知事、おじが石原裕次郎さんという“華麗なる一族”で育った石原氏を皮肉った。
さらに、石原氏が公務中にスキューバダイビングをしたり、大臣室で飲酒していたとして、西村氏は「問題発言や問題行動は枚挙にいとまがなく、あまりにも軽い言動で人の心を逆なでしてきた」と指摘した。
石原氏が担当する環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)をめぐっては、交渉を甘利氏が担ってきたため、西村氏が「TPPに通じているとはいえないご自身が国会審議に対応できるのか」と追及した。相原氏は、過去に石原氏が輸出入関税を原則ゼロにするTPP参加に「反対」としていたことを指摘し「反対なのになぜ大臣を引き受けたのか。言行不一致、内閣不一致だ」と迫った。
石原氏は質問に対する答弁で自身の失言について触れず、TPPについて「関税をゼロにするTPPに反対と言った」と反論。安倍晋三首相は、石原氏について「多士済々の自民党で、幹事長や政調会長などの要職を務め、閣僚経験も豊富だ。適材適所の人事だ」と述べた
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