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甘利疑惑があぶりだす検察審査会のいかがわしさ
http://new-party-9.net/archives/3302
2016年1月31日 天木直人のブログ 新党憲法9条
きょう1月31日の読売新聞が書いた。
甘利疑惑でついに検察が動き出したと。
東京地検が近く都市再生機構(UR)の職員らを事情聴取することが関係者の話でわかった、と。
しかし、検察の動きはそこまでだ。
甘利事務所に及ぶことはないし、甘利疑惑が事件になることはあり得ない。
私がそう思うのは、この国の司法は権力と一体であるからだ。
そこで思い出すのが検察審査会だ。
司法の民主化の名の下に司法官僚がでっちあげた司法改革で、検察審査会にあらたに強制起訴という権力が付与された。
検察が起訴しなくても国民が起訴できる制度だ。
ところが、その検察審査会の最初の仕事が小沢一郎の強制起訴だった。
身元不明の一市民の要請で開かれた検察審査会が、検察が起訴に値しないと判断した小沢一郎の政治資金疑惑を、強制起訴した。
その審査会のメンバーや、その議決に至る経緯が、一切国民に明かされないまま、検察の下した不起訴処分は覆された。
検察審査会そのものが開かれなかったという疑惑さえ取りざたされた。
そして、判決は当然のように小沢無罪で終わったが、小沢一郎は政治生命を奪われることになった。
小沢一郎つぶしの検察審査会だったと皆が思った。
かくも絶大な権限を持った検察審査会が、今度の甘利事件で動かないなら、検察審査会のいかがわしさが嫌でも証明されることになる。
検察審査会もまた国策捜査の手先であるということだ。
最高裁を頂点としたこの国の司法は完全に腐りきっているということである(了)
◇
東京地検がUR職員らを聴取へ…甘利氏献金疑惑
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160131-OYT1T50020.html?from=ytop_main4
2016年01月31日 09時29分 読売新聞
甘利明前経済再生相(28日辞任)(66)を巡る違法献金疑惑で、東京地検特捜部が、近く都市再生機構(UR)の職員らを事情聴取することが、関係者の話でわかった。
甘利氏側は、URとトラブルとなった建設会社側の依頼で、UR担当者と面談。建設会社側から受け取った献金の一部を政治資金収支報告書に記載していなかった。
議員や秘書の口利きを禁じたあっせん利得処罰法や、政治資金規正法に抵触する可能性が指摘され、特捜部は聴取で面談内容を確認するなどし、違法性の有無を慎重に見極めるとみられる。
甘利氏の説明によると、甘利氏は2013年11月と14年2月、URの道路工事に絡んだ補償金の請求を巡るトラブルを抱えていた千葉県白井市の建設会社側から計100万円を、13年8月には秘書が500万円を、それぞれ受け取った。
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